↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/6

第一話 ここはどこだ。


目が覚めたら、どこか分からない山奥にいた。

なんだここ。

てか俺は死んだはずじゃ....いや夢だった可能性もある。

ほっ、と一安心したが、問題があった。


「ここはどこだ。」


どこの山なのかも分からず、てかそもそも俺は山に登って優雅にお昼寝でもしていたのか?記憶がない。

登っていたとしても俺の荷物がない。

寝てる隙をついて荷物を盗まれたか?いや、だとしても俺のお財布事情を考えると盗まれるような物がないし、そもそも山になんて登らないだろう。

...なんか虚しくなるからこの話はやめよう。

さて、今は何故ここにいるかを考えよう。寝る前の記憶が無いが、夢の記憶が鮮明に残っている。

しかも生々しかったし、あんなリアル的な夢があるとは思わなかった。


「おーい!誰かいませんかー!!」


大きな声で誰かいるか確認してみた.......ん?声がおかしい。

いつもの俺の声じゃない。

なんか、少年っぽさがある。

いや何故だ。

声の調子が悪いのか?いつもなら、あんなイケボだったのに。


「あー、あー、やっぱおかしい。」


マイクテストみたいに声を再度出してみたが、やっぱおかしい。


「ハックション!」


少し寒気がするな...

ん、てか体がやけに軽い。まるで体に翼が生えたかのように身軽になっている。

試しに走ってみることにした。

ここがどこかも確認しておきたいからな。

とりあえず走った。

速い、子供に戻った気分だ。ぁあ、懐かしい。

よく友達と追いかけっこをしていたな。

ま、その友達は俺より優秀なので遊ぶことが無くなって辛かった記憶がある。

んで、ひとつ問題がある。

走る時腕を振るだろう?だが、俺の筋肉質な腕が目線に映らず、黒い棒が左右から出てくる。

ん?おかしいね、幻覚でも見ているのでしょうか。

1回走るのをやめてみた。

うん、映らなくなった。

そしてもう1回走ってみた。

うん、映るようになった。


「え、これ俺の腕?」


自由に動かせる、

指はある。

俺の肌色で筋肉がついてるたくましい腕ではなく、ひょろひょろな黒い棒がついてるではないか。

うそだろ、肉体改造でもされたってのか?

寝てる間に怪しい科学者が人体実験で黒くて人間とは思えない腕に改造したって言うのか?

いやなんで?こんな平凡で平社員な俺を....はっ、俺みたいなやつはどうなってもいいってか、はは。

頭をガクッと凹んでしまった....が新たな問題を見つけた。


「は?」


なんて言うことでしょう!体も足も俺の黒くて細い腕と同じような形になっているではありませんか!

こんなヒョロガリレベルMAX★みたいな見た目とは思いもよりませんでした!

いやなんで!?臓器こんな黒い棒に入るわけねぇだろ!てか裸?!はっ!

俺は股間を即座に見た。おれのエレファントが映っているのではないかと...

ない。

俺の象さんがいないではないか。

じゃあ俺はなんなんだ。

女性でもなければ、男性でもない。

どちらにも属していない、ただの棒というのか?

ん...まてよ?


何かを察したかのように頭を触ってみる。

ツルッツルッな頭、感触でわかる。

髪の毛もなければ、耳もない。

あれ、口も?え、目も?

.....

なんて言うことでしょう。

俺は....俺は....


「棒人間になっちまったァァァァァァ!!!」


え、まさか俺は転生したっていうのか?

確かに考えてみろ。

あんな生々しい夢があってたまるか。

今でも、刺された感覚が残っている。

本当に俺は死んだ。

今やっと俺は、死んだと確認できた。

まさか、これは異世界転生?あの、ファンタジーで溢れてるあの異世界に転生したって言うのか?

いや、そしたらなんで俺はよりによって棒人間なんだよ。

普通なら、イケメンだろうが!

いかんいかん、ここで怒っていたらダメだな。

だが、異世界転生か。

あんなのが本当に出来るとはな....くぅっ!見た目はどうであれ、2度目の人生というわけだな!

俺はとりあえず喜んでおいた。

なんせ、2度目の人生だ、喜ばないわけがないだろう。

そうとなれば、この世界を楽しまなければならない。

異世界転生といえば、魔法!魔法があるはずだ。

水やら炎やら何か使えるはず、男のロマンが叶う時が来たとはな。

友達に見せてやりたいぜ。

とりあえず、使えるかどうかやってみることにした。

手を伸ばし、手のひらを前に押し出す感じでなにか出るか期待しながら踏ん張っていた。


ー多分30分くらい経ったー


でない。

うそだろおい、魔力とかないわけ?普通なら魔法の才能とかありまくって最強になるんじゃないのか?

まさか、俺は才能なんてないって言うのか?

くそ、それじゃ一度目と似たことになってしまう。

努力だ。

努力の積み重ねで出来るかもしれない。

まだ、時間はそれほど経ってないだろう?いきなり魔法なんて使えるわけがない。

諦めず、粘り強くやってみることにした。

一度目のようになりたくない。


「ふぬぬぬぬぬ。」


声も出した、やれることは全部やる。

だが、出ない。

何か、特殊な方法でもあるのだろうか。

てか、そもそもこの世界には魔法とかあるのだろうか。

そこからだ。

この世界を知る必要がある。

なのでまず、人を探さなければならない。

大丈夫だろうか、

俺みたいな見た目では恐れられて逃げられてしまうのではないだろうか。

てかまず、山をどう脱出するかだ。

こんなところ早く抜け出したいとこだが、万が一魔物みたいなやつが出てきたらおわりだろうな。

んまぁ、この足の速さなら何とか逃げれるだろう...多分。


「おーい!誰かいませんかー!」


今は誰かいないか確認しながら走っている。

今のところは何か出てくる気配もない。

たまに鳥が飛んでいるのを見つけるだけだ。


ここの山は人が滅多に来ないのでは?そう思うことが増えてきた。

こんな走って整備された道が見つからないし....てか、木々が多すぎる。

開けている場所があれば、少しはどこにいるか分かるはずだ。

そんなことも考えつつ、とにかく走る。

この体は便利だ、息切れが全く来ない。

一度目の人生に欲しかったスタミナだ。

ぁあチクショウ、なんで自分で羨ましいと思ってんだ。

泣いてなんか、いなもんね!


日が暮れてきた。

今夜は野宿だろうか、魔法らしきことも出来ないし、人も見つからない。

村....いやこんな所に村なんてあるわけもないだろう。

今夜はもう木の上で寝るしかなさそうだな。

体が細いお陰か、すんなりと木の枝に寝転べた。

まぁ、木の枝が太いお陰でもある。

今日は走っただけだ。

こんな単調な1日を送ったのは初めてだ。

こんな1日も悪くないかもしれない、と思う自分も居たりした。



朝になった。

悔しいことにぐっすり眠れた。

一度目ではぐっすり眠ることなんてなかったのに。

再度俺の体を確認する。

変わらず、棒人間のままだった。

なんだ、異世界転生したことで俺の肉体の作画が落ちまくったのか?

は、究極の節約術みたいだな。


ギュルルル


腹の音が鳴った。

ちゃんとお腹は空くんだな。

昨日からずっと食っていなかったしな。

川とかないだろうか、魚がいれば食料確保ができる。

動物は鳥しかいない。

すばしっこくて体が小さいため、まともな食料には程遠いだろう。

なので、人探しもついでに川探しが始まった。

これだと、ただの遭難した人になっちまう。

もっとマシな所に転生したかったぜ....

文句を言いつつも、今日も走っている。

いつになったらまともな異世界ライフを送れるんだ。


音が聞こえる。

聞き覚えがある音だ。

一度目に聞いたことがある。

とりあえず、音が鳴る方へ向かってみることにした。


「お、おぉぉ...!」


滝だ。しかも結構でかい。

轟く音とともにに水しぶきが俺に少し当たる。

ちょっと感動しちゃったかも。

いやまて、滝があるということは川もある。

滝から流れてくる水がどんどん下流に流れていってるのがわかる

よっしゃ!魚取れるはずだ!

歓喜した。

魚が取れる前提で喜んでいるようだ。

魚を見つけた。

見たことがない魚ばっかりだが、焼ければ食べれるだろ。

根性論で魚を取りに行った。


結果、2匹取れた。

もっと魚がいたが、どうにも自分の体を使い慣れてないらしい。

走りだけではまだまだのようだ。

数十年前から使われている方法で火を作り出す。

.....長い。

こんな地道なやり方をよくやれたな。

1時間だろうか、木を擦り合わせる作業がずっと続いている。


「お?」


火種が出た。

報われた、俺の努力が報われたァァ!

消えないうちにササッとそこら辺の草などに火種を移し、息をふきかけた。

や、やっと、魚を焼ける。


まともな飯だ。

焼き魚を食える。

....まて。

どうやって食えばいいんだ。

喋れる。

うん、そうだね。

けど口がない。

さぁどうしようか....口を開けてる感覚はある。

けど口がない....なぜだ?

普段通りに食うべきか?いやそうするしかないだろう。てか、それしか方法が無いはずだ。

焼き魚を手にし、口元?に近づける。

どうにでもなれってことだ、トライアンドエラーだ。

よし、食うぞ。


ガブッ


食えた...のか?いや、確かに食えた...ぞ?

魚の味が口の中に染み渡る。


「うおおおおおおお!」


思わず叫んだ。

食えたのだ、それだけでも良かった。

食えなかったらもうそれは人生終わりだったからだ。

うめぇ、日本のサバに近い味がする。

あっという間に食ってしまった。

元気いっぱい、今なら1日中走っても疲れない自信がある。

ん、そういえば....

この川を辿りながら走れば、街とかに着くんじゃないか?

我ながらにいい発想だ。

時間はかかるかもしれないが、行くしか選択肢はない。

よし、行こう。

まずはこの世界を知らなければならん!

走り始めた。

無事に辿り着けることは出来るのだろうか。

不安しかない。

だが、二度目は一度目のような自分にはならないと決めたのだ。


せめて、魔法とか使える世界であってくれ!!

心の中で叫んでいた、俺であった。




暇な時間を使いながら、小説を書いて投稿していこうと思います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。