データの穴
先週は、土曜日のレースで予想した五レースがすべて的中するという快挙を成し遂げた。たまたま馬友にその予想を教えてあげていたので、大変感謝された。調子に乗って日曜日も五レース予想し、
「これで当たったら、何かしらいただくわよん」
と言ってみたが、一レースしか的中せず、しかも取り損というやつをやったので、最終的にはそこまでの儲けではなくなった。大はずれの予想を送りつけたのに、責めないでいてくれた馬友、ありがとう。
それでもJRAのホームページで自分の成績を見てにやにやする。
去年の今頃とは比べ物にならない。やったレースは去年の方が多いのに、的中数は今年のほうが圧倒的に多い。切腹に追い込まれそうだった負けの計上もようやく収まってきた。去年のこの時期にはすでに切腹用の遺書を用意してあった。
しかし、日曜日は全くだめだった。ハンデ戦があると、予想に倍以上の時間をとられた。それが二レースもあった。その上、途中で落馬負傷による乗り替りがあり、すでに買ってしまっていたレースの変更は間に合わなかった。
土曜日に調子がよすぎたせいもある。なんとも慎重になりすぎた感があるのだ。慣れないことがあって、体調もよくなかった。てっきり風邪をひいたかと思ったが、知恵熱だったのかもしれない。
よぉく分析してみると、データの予想は確かに当たる確率は高いのだが、大万馬券は予想できないのだ。今までデータで的中した一番大きな払戻は、三連複や馬単で二万円弱どまりなのである。大穴はデータでは見つけられないのだ。かと言って、現在の上位五頭を四頭にし、何かをプラスするとがくっと的中率が下がってしまう。
全体の成績を見ると、千円未満の払戻でも、欠かさずにとることが大切だということはよくわかる。去年とはそのあたりが違う。去年は秋と冬に三連単の大きいところをとって、プラスに転じているが、それがなかったとしたら目も当てられない状態になっている。
それに今は三連単なんて、恐ろしくて手を出せない。なんとか点数を抑えて、勝ちに行こうと思い、現在はワイド&馬単という作戦に出ている。ちょっと勝ちが増えてきたら、馬単に加算するか、または馬連も押さえるとい作戦で、地道に勝ちを、いや今までの負けを清算しているところである。大きく勝負するのはせめて今年の貯金をすべて下ろしてからだ。やはりしばらくは大荒れしたらあきらめるしかない。
そういえば、また競馬の夢を見た。出演者は武豊氏と他一名。誰だったかはわからない。若手の騎手を私の子供と勘違いして、ひ弱だとか、あれじゃ勝てないとか言われてしまう夢であまり後味はよくなかった。そこに『マコトスペリオル』という名前が出てきた。
夢の中では『弱い馬』の代名詞として登場していたのだが、そうでもない。現在まで二十八戦四勝二着四回三着四回。掲示板には合計十八回載っている。
二十八戦中、十戦は道悪で走っている。そして一番人気になったことは一度だけしかなく、そのときは負けている。これは私好みの穴馬ではありませんか。ただムラがあるだけに、データで上がってくるかはわからないけれど。
悪口とか言わなそうな武氏を悪者にし、頑張ってるスペリオル君を弱い馬にし、マコトに勝手な夢をみてすみません。と思ったけれど、日曜日は武氏にだいぶやられてるので、ちゃらにしてください、と西の空に向かって思う。
あれ、スペリオル君は今週も意欲の連闘、登録ありじゃないですか。昇級の壁がどうでるかだけれど、ちょっと注目ですな。これでデータではあがってこなかったらどうしよう……ああ、負けを解消できていない愚か者の苦悩は続く……