自己分析とパット病
データでの予想も一開催分集まったので、自分分析をしてみた。
検証したのは、中山第八レースから最終レースまでの五レース、八日間分である。一度最終の予想をしていない日があるので、全三十九レース。土曜日の成績は驚異的だった。単勝的中率は八十五パーセントを記録。半数のレースは、三着まで当たっている。特に第八レースは四回ともパーフェクト。だが、一回は馬連単では取り損だった。他の分析から結論付けると、第八レースが四歳以上一千万以下のダート戦で千二百メートルだと勝負にでるべき、ということである。
「よし!」と思ったら、今週は障害レースだった。残念。
しかし、土曜日の勝ち分を日曜日に食いつぶしているのは明白だ。土曜日の予想はたっぷり時間をかけられるが、日曜日の予想には時間が足りない。やはり、分析が大切なのだろう。日曜日はよっぽどでなければ、見るだけにしよう、と固く誓うが、今週はGIなのである。うーむ。
高松宮記念といえば、
「また、武にやられた……」
アドマイヤマックスが思い出される。彼以外の掲示板にのった馬番はすべて持っていた。画面の前で絶叫したのを覚えている。
ときどき牝馬が活躍するので、注目しようと思ったけれど、今年は一頭登録があるだけ。ちょっと残念だ。だが、武豊騎手、安藤勝己騎手、藤田伸二騎手がドバイへ遠征。乗り替りもあってちょっと面白いかも。全く的中した覚えのないレースなんだけどね。
以前、馬券を頼まれていたお客さんが、自分でパットをはじめた。もう頼まれた馬券を買い間違えてどきどきするのはなくなったのだが、パット病にかかっている模様である。私をはじめ、私の周りだけかもしれないけれど、この病気にかかる人が多い。
とっても便利なんだけれど、いくつかの問題点がある。まず、勝手に換金してしまうことだ。競馬場で馬券を買っていたのなら、はじめから予算を決めて、当たり馬券は最後に払い戻す、という『勝ち確保』または『負けセーブ』ということができる。だがパットではすぐに換金されてしまい、払戻金まで次のレースにつぎ込めるという状態になる。それは本当に便利なのだが、最終レースが終わったときに、
「あれ?結構とったと思ったのに……」という事態が起こる。
さらに、オッズ投票の機能。オッズを見ながら買えてしまうので、
「あれ……あんまりつかないなぁ」とか、
「こっちのほうがおいしいじゃない」なんていうオッズの魔力に負けてしまう状況が起きる。
そして、画面で買うことによってお金の感覚が狂う。
この三つを発症し、実はあんまり予想できていないレースにまで手を出してしまう症状を、仲間内ではパット病と呼んでいる。この症状はATMの前で自覚することが多い。入金してばっかりだ、ということに気がついたときに、やばいかもと思うのだ。だからパットビギナーズラックで自覚が遅れると、自覚したときには相当レートが上がっていて傷が深くなっている、という場合もありえる。私は幸いビギナーズラックがなかったので比較的早期に気がつき、買い方もつい最近確立したので、なんとか病を克服できたと思われる。お客さんにも注意は促してみたのだが、やはり自覚症状がでないと、なかなか治療できないようだ。
しかし、予想は楽しい。当たるともっと楽しい。もともと分析するのは好きなので、数字がたくさんあるとわくわくする。が、表計算なんて予想をはじめてしまったので、なかなか競馬場に足を運べない。パソコンと一緒にいたいのだ。
克服したと思ったけれど、これはまたパット病の違う症状なのかもしれないな、とぼんやりと思う。
自覚症状はまだないらしい。




