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伊藤課長とチゥ

俺は絶句した。


「伊藤さん。あなたはどうしたいのですか?」


鎌田は続けた。真剣な顔付きで、もう課長とは呼んで来ない。プライベートモードなのだろうか。


「伊藤さん。伊藤さんは独身で、こう言っては申し訳無いですが浮いた話しも全然聞きませんし。私はあなたが私達と一緒だとは思ってないですが、一体どうしたのです?」



俺は・・・心に秘めたもの、子供の頃から思い悩み続けていた事を口にしてみた。



「俺は周りのみんなが大好きだ。そしてみんなが大嫌いだ。自分自身が世界で一番嫌いだからどうも上手く他人に興味が湧かない。他人なんかどうでもいい。けど、やっぱり本心は誰かと繋がって居たい気持ちは凄く有る。だからこんな紙切れを送ってくる様な真っ直ぐなやつに興味が有る。万が一もしかしてこの紙切れのこいつが俺の欲しい答えを知っているかも知れないと思うと、会ってみたいと思う。俺は・・・俺は変なのかな?」



俺は思いの全てをぶちまけてみた。


鎌田は複雑な表情をしながら真剣な顔で言った。

「伊藤さん。意外に普通なんですね」


・・・・・・・・・は?。


「いやぁ、仕事は凄く出来るけど、熱い男!って訳でも無く、かと言って冷酷でも無い。キレるなぁ~、と感心する時も有れば、ちょっと天然で呆れる時も有るし。変わり者だとばかり・・・」

鎌田から一気に緊張感が消えた。

「で、もし誰か分かっても、極端な話し男とエッチな事とか出来るのです?」


あー。そこまでは考えて無かった・・・。微妙な顔をしてると鎌田がまた真顔になって言った。


「やっぱり天然だ。考えて無いでしょう?。じゃあこうしましょう。個人的な考えですが…。まず目を瞑って考えて下さい。良いですか。今ここには2人居ます。他は何の目も有りません。あなたは周りの目を気にしなくても良いのです」



言うなり鎌田は俺の頬にキスをしてきた。

驚いて目を開ける。鎌田はゆっくりと驚く俺にもう一度キスをした。今度は唇に。女とは違った激しさと女とする様な柔らかさを感じた。何だか金縛りにあった様で動けなかった。



唖然としたままの俺に「どうでした?」と聞く。言葉が上手く出ない俺に鎌田は続けた。

「周りの目に左右されないこの状態でどう感じました?。嫌だったり、生理的に無理と感じたら多分無理ですよ。そうじゃなければ紙切れの子を探す手伝いをしましょう」


言葉を選びながらゆっくりと俺は答えた。

「何だかドキドキしたけど、嫌じゃ無かった。下半身が微妙に変化するかと思った」

鎌田が堪えきれず大笑いする。

「俺の為にキスまでさせて悪かったな」

すると鎌田が少し間を置いて言った。



「私も伊藤さんの事好きですよ。初めて伊藤さんに会った時から」


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