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影霞ノ境剣 〜史書に刻まれなかった者たち〜  作者: 鼠凪 紗古晶


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3/4

第参話 第一次東倭戦争 東瀛港ノ戦イ

他の著者様たちの作品を読んでみて、だいたいこれくらいの長さかと思いました

違うなら言ってください

説明多めです

 景色がすごい速さで後ろに流れていく。それもそのはず、雪影(ゆかげ)は馬よりも速い速度で走っていた。

 雪影がこの速さで走れるのは、いろいろな理由がある。


 一つ目は、単純な身体能力である。

 特別な訓練をしているため、単純な身体能力がすごい。

 未来の伍拾代当主の二人は身体能力がとても高く、神童と呼ばれている。

 雪影は足が速く、冬霞(ふゆか)は力が強い。

 もちろん両者ともその一辺倒というわけではないが、それが最も優れているというのが事実である。


 二つ目は、魔術である。

 この世界には魔術がある。

 ほとんどの人が気づいていないが、ごく一部の人が魔術を使っている。

 魔術を使うには魔力が必要であり、量には差があるがほぼ全ての人が持っているため、使おうと思ったものは簡単ではないがほぼ例外なく使える。

 魔術を使える刀鍛冶は妖刀を打ち、陰陽師は魔術を使って占いや使役をする。


 魔術を使えない例外というのが、魔力を持っていないものは使えないというものである。

 極稀に魔力を持たずに生まれるものがおり――その場合はほぼ例外なく他の能力が高いが――、そのものたちは魔術を使えない。

 しかし、黒曜家と神代家の人々は魔術を使えてその他の能力も高いという、矛盾している存在なのである。


 話が長くなったが、つまり雪影は自身の身体能力と魔力を使って馬よりも速く走っているのである。

 沢山の人が逃げている中、雪影はその流れに逆らって、突き進んでいく。

 港に近づいていくにつれ、騒がしい声が聞こえてくる。


 港に着くと、たくさんの東倭帝国(とうわていこく)の兵たち――二十人ほど――と見知らぬ格好をした人たち――五十人ほど――が戦おうとしていた。

 雪影はその中に黒い刀を抜き飛び込んで、斬りかかっていった。

 東倭兵たちは、


「雪影様!?」


 と驚いていたがそれも一瞬のことで、雪影を追いかけて斬りかかった。

 本州軍はその一連の流れで大将かそれに近い人が来たことに気づき、反撃した。



 こうして、後に第一次東倭戦争と呼ばれる戦いが幕を開けたのである。






―――――――――――――――――――――――――――――――――――――






 真っ先に飛び込んだ雪影は、前にいた兵の胸元を斬り裂き、その勢いで右にいた兵の心臓を貫いた。

 そのまま刀を鞘にもどし、居合技である《砂時計(すなどけい)》を放った。

 鞘から抜かれた刀が近くにいた兵の足を斬り裂き、上から斬り下ろして真っ二つにした。

 雪影は刀を鞘にもどし、居合突《零雪一連星(れいせついちれんせい)》を放って、さっき倒した敵の後ろにいた敵を漆黒の刃が貫通する。


「どうした!本州の人間の力はこの程度なのか!」


 雪影は笑いながら叫んだ。

 それに反応した本州軍は、武士としてあるまじきことだが、残っていた兵――二十五人――で雪影を取り囲んだ。


「へぇ、そういうことするんだー。でもそんなことしても、結局負けるんだから一緒だよ?」


 雪影は狂ったように笑っていた。

 煽り耐性が低い本州軍の兵たちは、一気に斬りかかってきた。


 まず雪影は、十二連撃の《天命十二刻(てんめいじゅうにこく)》を放って十二人を倒し、それに続けてもう一つの十二連撃技《神威拾弐撃(かむいじゅうにげき)》を放って十二人を倒した。

 そして刀をさやにしまい、脇差を抜いた。

 そして、


「《(チェンジ:マジ)(ックハンドガン)》」


 と言った。

 すると脇差の形が変わり、大口径のリボルバー銃になった。

 さらに、


「《爆炎弾ダイナマイト・バレット》!」


 と叫び、引き金を引いた。

 被弾した男の()()()()()()

 そして雪影は銃弾を無限にし、風の銃弾を撃った。

 それに重ねるように、兵たちは刀に支援(バフ)をかけた。


「《銃弾(インフィニテ)無限(ィ・バレッツ)》!《幻影弾(ファントム・バレット)》!《斬風弾(ウィンドウ・バレット)》!」

「「「「《火炎剣(ファイア・ソード)》!」」」」


 雪影の銃から何発かの風の銃弾が飛び出し、前にいた味方をすり抜け、何人かの敵に当たって敵の身長が半分になった。

 東倭兵の刀が炎で包まれていき、交差していた敵の刀が焼けて敵兵ごと両断された。




 第一次東倭戦争 東瀛港(とうえいこう)の戦い


 勝者|東倭帝国軍



また見てね

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