第弐話 本州ノ連中
前回の続き
普通に短い
どれくらいの長さがいいのかわからない
手合わせが終わり、その事を話しながら馬に乗って散歩をする二人。
雪影は黒のフードが付いた羽織袴――というよりはフーデッドマント――の上に紺色に下の方が白のグラデーションになっていて背中に黒曜家の家紋が染めてある羽織を着て、腰には鍔と柄と鞘が漆黒の刀と脇差を差していた。
冬霞は白の羽織袴の上に黒に下の方が赤のグラデーションになっている羽織を着て、腰には鍔と柄と鞘が純白の刀と脇差を差していた。
「最後の⋯あれ、何だっけ?《刻隠》?強すぎない?」
「《刻隠》?ああ《刻返》のこと?なんかそれも使えそうだね。あとあれ、放ったら勝てる確率ってめっちゃ低かったよ」
「何?私が弱いって言いたいの?」
「いやそういうわけじゃ」
二人が言い合っていると、たくさんの人が走ってきた。
何事かと思った冬霞が、
「何かあったの?」
と聞いた。
すると、一人の老人が止まって、
「あぁ、冬霞様。どうかお助けください。本州の連中が攻めてきたのです。」
と言った。
「本州の連中が!?」
「どこの誰だ?どのくらいいる?」
雪影と冬霞も驚いているようで動揺しまくっている。
「陸奥の南部晴政だそうです。数は、ざっと見たところで五千人ほどで東瀛港にいます。」
「そんなに⋯」
実際に五千三百九十二人だったので、この老人の言っていることはほぼ正しい。
しかし、東倭帝国人は四千八百六十二人で、そのうち兵士は五分の三ほどなので、冬霞が多いと思ったのも無理はない。
やばいと思ったのか雪影が、
「こうしちゃいられない。ちょっと行ってくる。冬霞は城に帰ってこのことを知らせてこい」
と言った。
冬霞も事の重大さに気づき、反論をせずに
「わかった」
と一言だけ言った。
それを確認すると雪影は、馬よりも速い速度で走っていった。
それを見送った冬霞は、
「せっかくの雪影との散歩だったのになぁ」
と悲しそうにしていた。
また見てね




