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第85話 呪い精霊王召喚

「あの人って、ゼロの集いの人ですよね……? アナさんが城で会ったと言う」



 ゼノンが去って、4人になると、皆が一斉に話し始める。皆ゼノンのことは知っている。私が城であったことを話したから。という有名人に疎い私ですら知っているくらいの有名人だし。


「そうそう。城で会った時は急に城を壊し出したし、やばいやつだと思ったけど、意外とまともだったね」


「私もアナちゃんからの話聞いて、ヤバいやつだと思ってたけど、けっこう爽やかな感じのいいイケメンじゃない?」


「そういう人多いよね、アラトも話してみるまでは、やばい賞金首だと思ってたし」


「まあ人は話してみないと分からないってことですね」



 人は話してみないと分からないってのは本当だよね。噂とか見た目は当てにならないよ、うん。こんな真剣な話するのすっごい久しぶりな気がする。



 最近レベリングとか、魔物とかゲームの話と、こしあん派か粒あん派かとかいうどうでもいい話した記憶しかない。


「それにしても……。ストーリークエストチケットって中々手に入らないのよね。面白そうだわ」



 マロンちゃんがうきうきした様子で言う。



「それな!!! アナちゃんの手に入れた、人魚姫のストーリークエスト面白そう。人魚姫の話って、人魚姫と王子の悲しい御伽噺よね?」


「そうそう! 人魚姫は確か、声を失って人間になったのに、王子と結ばれないで、海に身投げしちゃうんだよね」


「それがストーリークエストになってるんですよね」


 初のストーリークエストなので、楽しみだ。近いうちに行こうと思う。


 ストーリークエストの中でも、私達が挑もうとしているのは御伽噺シリーズだ。御伽噺シリーズとか、昔話シリーズとか、オリジナルストーリーとか色々種類があるらしい。


 御伽噺シリーズはなんか御伽噺に関連した珍しいものをドロップするのだとか。楽しみだ。


 ただ敵を倒すだけだと、マンネリ化しちゃうし、たまにはストーリーも欲しいよね。



 私達は帰りは早足だけれど、会話も楽しみながら、移動する。何とか夜になる前に街へ着くことが出来た。



 夜の街は相変わらず、しーんとしていた。オークションの影響はまだ出ているようである。


 私達は目立たないよう静かに行動する。特にPKプレイヤーと出くわすこともなく、ホテルに帰ることが出来た。


 私達はホテルの部屋に入った。ちなみに私達が出かけている間もホテルの部屋は取りっぱなしである。いちいちチェックアウトするのもめんどいし、お金に余裕はあるならね。



 私達は部屋に入って一息つくと、さっそくステータスを弄り始める。今回ので、ステータスポイントもたんまり手に入ったからね。アイテムとかもゲットしたし。



 まずはステータスポイントだ。レベルが87から121に上がったから、740のステータスポイントがある。これをどう割振るかだけど……。


 うーん、私は首を捻って考える。MP消費はブーツの性能とギフトで大分抑えられるし、元々が高いからあんまり上げる必要は感じなくなっていた。魔法攻撃もあんまりしないから、魔法攻撃力に振るのも微妙。となると、魔法防御力かHPかだけど……。


 今回もHPかな。この街色々物騒だし、死ににくくしておこう。PKプレイヤーは物理攻撃使いが多いし。アサシンとかクノイチとかファイターとか。特にPKプレイヤーのアサシン率は異常だ。アサシンがPVP最強って言われてるしね。


 私は740全てをHPに割り振った。


 次にするのはスキルポイントを使って新しいスキルを取得することだ。レベルも上がったし、最近スキルポイントを使ってないから、これはいいスキルゲットが期待できるのでは。



 私がスキルポイントで取得出来るスキル一覧を見ると、色々なアクティブスキルが記載されていた。



 取得出来るものには、バフやデバフ系、回復系、魔法攻撃系、精霊召喚系が多いかな。呪いとか状態異常系もなくはないけど、少ないんだよね。というか状態異常系のスキルは基本ガチャ産のスキルである。



 私が取るなら、精霊召喚系か、呪いがいいなあって思ってるので、こちらから見ていく。必要なスキルポイントは気にしなくていいだろう。最近スキルポイント使ってないから、スキルポイントは溜め込んでるんだよね。


 スキルポイントはレベル50以降はレベルが5上がるごとに、10貰える。私は130ポイントのスキルポイントを持っていた。


 私はスキルポイントの欄の報酬というところが光っていたので、押す。今までこんなの出てなかったよ。


 押すと、レベル100到達記念として、100スキルポイント追加で貰えた。やったね! 私のスキルポイントは230になった。



 私はじっくりと、スキルと説明を一つ一つ読んでいく。呪い系は色々見たけど、あまりめぼしいものが無い。


 私がガチャ産スキルで持ってるやつの劣化版みたいな感じなんだよねぇ。呪いスキルにはクールタイムもあるし、数を添える意味では取るのはありだけど。他のも見てからかなあ。


 次に精霊召喚系のスキルを見てみる。精霊召喚系はやっぱり種類が豊富だな。


 種族精霊なだけあるね。たくさんの精霊を呼べるのとか、強い精霊を呼べるのとか、精霊召喚とは違って、精霊と契約出来るのもある。


 精霊と契約したら精霊魔法を使えるようになったり、契約した精霊を召喚できたり色々出来る。精霊魔法は自分の魔法攻撃力じゃなくて、精霊の魔法攻撃力に依存する魔法攻撃で、精霊によって使える魔法が異なる。


 精霊魔法の中だと、闇魔法を使える精霊との契約に心が惹かれる。闇魔法って厨二心をくすぐられる。精霊との契約は精霊のランクもあるけど、どうせなら上級ランクの精霊と契約したいよね。



 他にも色々見ると、精霊召喚系で気になるのを見つけた。それは『呪い精霊王召喚』だ。これは上級ランクの呪いの精霊を召喚するスキルである。そして、この呪い精霊王は呪い系のスキルをいくつか覚えている。


 必要なスキルポイントは200。うん、このスキルにしようかな。これを有力候補にしながらも、他のスキルも一応見る。


 色々見た末で、特にすごい欲しいスキルもなかったので、『呪い精霊王召喚』スキルを覚えることにした。


 そして、後10スキルポイントで、『身代わり精霊召喚』を入手した。これは30秒間だけ、自分や味方1人のダメージを全て肩代わりしてくれる精霊を召喚するスキルだ。


 自衛系のスキルも取っとこうと思った。必要なスキルポイントも少ないし。



 ちなみに呪い精霊王が使えるスキルはこれである。私の称号の効果が精霊に反映されないのは残念だけど、強いから良しとする。


呪い

自分が1ダメージでも与えた敵、もしくは触れた敵を相手を1分間呪い状態にする。呪い状態になった敵は10秒毎に、残りHPの10%のダメージを受ける。


クロユリの呪い

クロユリの花を咲かせる。花に触れると、触れている間、10秒毎に、残りHPの10%のダメージを受ける。


呪香

呪いの香りを出す。この香りを嗅ぐと、1000の固定ダメージを受ける。


 かなり強い。ちなみに私のステータスはこんな感じになった。





アナスタシア Lv121

HP 5544

MP 63650

物理攻撃力 77

物理防御力 906

魔法攻撃力 5515

魔法防御力 8310

魅力 1023

器用 532

運 2160

ステータスポイント 0

カルマ値 1485

ギフト

女神の祝福 鑑定眼 MP消費20%カット アイテムボックス

アクティブスキル

『ダークアラウンド』『防御力デバフのプレゼント』

『リヴァインキュア』『大地の舞』『アーチタクト』

『闇精霊の導き』『呪い精霊召喚』

コモンスキル

SCR【反転(呪)】UR【破滅の旋律】UR【呪浄化】

UR【カルタフィルスの呪い】UR【キュアアヴラ】SSR【アラウンドヒール】SR【呪い】R【カードゲーム好き】N【貝拾い】SSR【ファイアボール】×9

SSR【ウォーターボール】×10

称号

UR【ベルゼブブの加護者】UR【呪い姫】 UR【幸運を受けしもの】SSR【古の呪術師】SSR【夜の使徒に抗うもの】HR【秩序者】R【水泳好き】NR【見習いマジシャン】NR【花屋の娘】

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