表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
84/149

第79話 宝箱と報酬

 私は鑑定を使う。


守護石像 Lv100

スキル アイビーム 石バリア 粉砕 粉骨パンチ


「目からビームでるよ、後、石のバリア。それから威力すごい物理攻撃してくる」


 いつも通り、簡単に敵のスキルを伝える。


「目からビームか。なんかシンパシー感じるね」


 ルージュちゃんが感慨深げに呟く。目からビームが出せるもの同士、シンパシーがあるらしい。そのシンパシーが私には全く分からないけど……。


「【破滅の旋律】【呪い】」


 呪いスキルを連発する。敵は呪い状態になり、すごい勢いで、HPを減らしていく。


「【蓮魔切り】」


 茶々さんの刀が妖しく光り、敵のHPを削る。


ルージュちゃんは目からビームを出していた。ビームにはビームで対抗する的なあれだろうか。


 石像もビームを打ってきた。私とマロンちゃんは左に避け、ルージュちゃんは右に避ける。茶々さんはビームを飛び越えて、石像に切りかかるという人間離れした技を見せていた。


 マロンちゃんは、ライフルを乱射していた。相変わらず効果音がすごい。


 そして、暫く、石像を殴り続け、石像のHPを0にしたのだった。


 石像を倒すと、アナウンスが流れる。


ーーおめでとうございます。吹雪の森のボーナスチャレンジをクリアしました。宝の間へのドアが響きました。



 石像で隠れていて見えなかったが、奥には大きな黄金の扉があった。



「おお! 大っきいよ! アナちゃん。お宝がざくざくじゃない?」


「そうだといいけどね」


 私達が中に入ると、いくつかの箱が置かれていた。箱は色やサイズが違って、面白い。


「これがお宝ですか? あ、好きなのを1つ選べって書いてますね」


「お城とか海賊船と比べたら、大したことなさそうだね」


「アナちゃん、感覚麻痺してきてない? お城がやばすぎたんだよ」


 最近はアラトとかいうスーパーヤバいプレイヤーと行動を共にしていたからね。私の常識がズレつつあるのかもしれない。深刻な自体だ。常識を正常にしないと。


 常識を正常にするってなんだろうね、このパワーワード。そんなくだらないことを考えているうちに、皆はそれぞれ宝箱を選んでいた。


 なんかこの下り、誘いのスライムの隠れ家に行った時のことを思い出すね。あの時は1番重たい箱を選んだんだっけ。


「どれにしますか?」


「私はこれにするわ」


 マロンちゃんは1番大きな黒い箱を手に取っていた。でかっ。黒い箱だけ、ダントツで大きいね。何が入ってるの、ちょっと気になる。


「私はこの黄金の箱!!」


 ルージュちゃんが選んだのは黄金に輝く箱。サイズは中くらい。すごい豪華だ。


「拙者はこれにします。なんか運命を感じたので」


 茶々さんが選んだのは、茶々さんの1番近くにあった箱。


「アナはどうするの?」


 選んでないのは私だけだった。うーん、どうしよう。箱は残り7個あった。欲望に忠実に大きな箱を取るか、小さな箱の方がいいもの入ってるという昔話を信じて、小さな箱を取るか。悩ましいね。


 前回は1番重いのを選んだから、今回は違う感じで選びたい。あえて、1番小さいのを選んでみる? 小さいのは装飾品とか魔法石とか、チケット系くらいしか入ってなさそうだけど。


 昔の偉人や物語の主人公は謙虚に生きて、いいことがあったんだよね。私もそれを見習って、今回は謙虚に行こうと思う。


 私は1番小さな箱を手に取った。



 私達が箱を選ぶと、選ばなかった箱は消滅した。


「全員選んだね、さっそく開けちゃおう」


 ルージュちゃんはそういうや否や、箱を開封する。私も箱を開封する。小さいので、すぐに開封出来ていた。


 中に入っていたのはチケット??


 選択チケットという1枚のチケット。選択チケットってなんだろう、そう思って説明を読む。すると、選択チケットが、好きなガチャを何でも1回だけ回せるものだと分かった。


 このゲームにガチャは色んな種類がある。呪いガチャとか、エンチャンターとか、武器ガチャとか、UR以上確定精霊ガチャとか。せっかく回すんだから、もちろんUR以上確定ガチャを回した方が得よね。


 このゲームの1番いいガチャはUR以上確定ガチャシリーズである。私はその中から、UR以上確定呪いガチャを選んだ。


  UR以上の呪いの武器やアイテム、スキル、称号が出るガチャだ。出来たらスキルか称号欲しいな。そう思いながら、ガチャを回す。


 すると出てきたのは、LEのブーツ。厚底の編み上げブーツで、外側にリボンが着いていて、可愛らしい。ゴスロリに似合いそうである。


LE【原罪者の呪いのブーツ】

これを履くと、動きがかなり素早くなり、敵の攻撃を避けやすくなる。さらに、足の負担が大幅に軽減される。そして、呪いスキルのMP消費量が半分になる。自信が呪った敵が、呪い状態の間、敵は少しだけ動きが鈍くなる。



 さらにセットすると、MP+500のステータス補正が付く。これはかなり高性能である。私はさっそく靴を履き替えた。


 原罪者の呪いのブーツを履くと、少し体が軽くなった気がする。なんか楽かも。



 私は少し歩いたり、飛び跳ねたりして、ブーツの性能を確かめる。足がなんか楽になった。前より、歩きやすい。足の疲労が消えた気がする。さすがLE。


 他のみんなは何をゲットしたんだろう。他のみんなのゲットしたものを見てみる。


「茶々さんのそれはなに?」


「これは、武器強化セットですね。武器の強化石と進化石、特殊強化石、特殊進化石等が詰まっていますよ。拙者の刀をLEに進化させられそうです」


  LEに進化させるには、色々なアイテムが必要なのだが、この箱には必要な素材が全て入っているらしい。もちろん武器ごとに、必要な素材は違うのだが、箱を開く時に、強化する武器の種類を選択出来たらしい。


「大当たりじゃん」


「アナさんは一体どんな……」


 茶々さんがそういい掛けた時、マロンちゃんの悲痛な声が響き渡った。


「嘘……」


「どうしたんですか?」


「この大きな箱に入っていたのが、クローゼットだったの」


 マロンちゃんの箱の中身は確かに、クローゼットだった。どっからどう見ても、クローゼットだ。


「説明にはなんて書いてあるの?」


 私が尋ねると、マロンちゃんは説明書を見せてくれた。


秘密のクローゼット

異界に繋がっているという伝説があるクローゼットです。物がたくさん仕舞えますよ。


 そして、私達は一応クローゼットを調べたが、仕舞う以上の機能はなさそうだった。



 マロンちゃんはガックリとしていた。ドンマイとしかいいようがない。次はいいのが出るよ……。


「ルージュさんは何が出たんですか?」


 茶々さんは、ルージュちゃんの傍にある大きな黄金のガチャガチャ機が気になったのだろう。


「これはね、スキルガチャガチャ機!  1日に1回スキルガチャを回せるの」


「え、めっちゃ良くない?」


 大当たりじゃん。


「うん、嬉しい。これで回したら、私の【スキル売買】のギフトを活用出来るかも」



 そう言えば、ルージュちゃんはスキルを売り買いできるギフトを持っているだっけ。使っているところは見たことないけど。


 ゲームが進んで、プレイヤー全体のスキルが増えないと、売り買いしようとはならないから、まだ使う機会がないらしい。


「ギフトとの相性もばっちりだね」



「うん、皆に合いそうなスキル見つけたら、上げれるし。とはいえこのガチャはNとかも出るらしいから、そんなにいいのが出るっていう保証はないけどね」



 それでも1日1回というのは大きい気がする。スキル確定だし。


「ガチャ楽しそう」


 よくゲーセンとかで見かける、ガチャガチャ機の見た目で、回すと、カプセルが出てくるらしい。ガチャ好きな私は羨ましいです。


 私は呪いのブーツゲットしたから大満足なんだけどね。見た目も性能もいいし。


「楽しみだよ。他にも何個か機能ついてるみたいだし! アナちゃんはなんだったの?」


「私は好きなガチャ何でも回せるガチャチケットをゲットしたよ。UR以上確定呪いガチャを回したら、LEの靴をゲットした」


「おお! アナちゃんのもいいじゃん。可愛いし、似合ってるよ」


「ありがと!」


 私達は、宝のある部屋で、休憩を取ることにした。安全そうだし。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ