18話 昼子が支配するマイ・プレシャスとの【愛情交換】
『第1印象は、最後まで残るからね。
わたしが楽しむだけでなく、マイ・プレシャスにも喜んでもらいたいわ』
わたしは鏡に映った美しい自分の裸を見て、マイ・プレシャスが私との【愛情交換】に満足してくれることを確信していた。
お風呂から出た私は、マイ・プレシャスに声を掛けた。
「お先にお風呂を頂きましたわ。マイ・プレシャスもお風呂にお入りくださいませ」
「は、はい。お風呂をいただきます」
マイ・プレシャスは恥ずかしそうに赤い顔をして、着替えを抱えて、お風呂に向かって走っていた。
「マイ・プレシャスは可愛いですね」
セカンドは同意してくれた。
「ええ、本当に可愛いわ。
『昼子に優しくしてもらえなかったら、どうしよう!』
って、不安そうにしていました。
だから、こう言って上げました」
わたしは首をかしげて続きを聞いた。
「なんて、言ったのですか?」
「『昼子の命令に身を任せていれば大丈夫ですよ』って言いました」
「ああ、それで、あんな恥ずかしそうな顔をしていたのですね」
「ですね。マイ・ファーストは、食事と歯磨きを済ませました。
昼子も、食事と歯磨きを済ませましょうか?
目標は、マイ・ファーストがお風呂から出るまでに、が良いでしょう。
そうすれば、洗い立てのマイ・ファーストを味わえますよ」
「それは名案ですね。早く食べ終わるようにしますわ」
「とは言え、彼は長風呂ですから、ゆっくりと食べる時間はあります」
「それなら、待ち時間はセカンドとの会話が楽しめますね」
「ええ、昼子とイエロータイガーの初戦闘の感想を聞きたいわ」
◇
セカンドと昼子は、食後の会話を楽しんでいた。
「マイ・プレシャスが、お風呂で寝て、溺れたりしていないか心配になってきたわ」
「確かに、そろそろ見に行きましょうか?」
セカンドとわたしが立ち上がったら、マイ・プレシャスがお風呂から出てきた。
「お待たせしました。昼子さん、よろしくお願いします」
マイ・プレシャスの恥ずかしそうな表情と仕草を見て、ここで【愛情交換】を始めたくなったが、理性で抑えて思いとどまった。
「ええ、待ちかねましたわ。じゃあ、寝室に行きましょうか?」
わたしは、左手でマイ・プレシャスの手を握って引き寄せた。
「あ、あの。セカンド?」
と不安そうな表情のマイ・プレシャスは、セカンドになにかを言おうとしていた。
「マイ・ファースト、昼子の指示通りにすれば大丈夫よ!
昼子、楽しんでくださいね!」
両手でいいねマークを示すセカンドに見送られて、マイ・プレシャスと私は寝室に入った。
◇
寝室で二人きりになると、マイ・プレシャスは不安そうに落ち着かない様子だった。
はじめてだから、緊張しているようだ。安心させてあげようと思った。
私は、ベッドに腰掛けて座った。マイ・プレシャスに精一杯の笑顔を向けながら、ベッドの端のまくらに近い方をポンポンとやさしく叩いた。
「マイ・プレシャス、どうぞ座ってください」
「は、はい」
マイ・プレシャスは緊張した表情で私の要望通りにしてくれた。
わたしはマイ・プレシャスの両肩に優しく両手を置いて、私の方を向かせた。
「マイ・プレシャス、緊張してくれて嬉しいわ。でもね、私の顔を見て、私の目を見てくれますか?」
「は、はい。こうですか?」
「ええ、そうです。【愛情交換】の前に、おしゃべりをしませんか?
なにか不安を感じているなら教えて欲しいわ」
マイ・プレシャスは、少し返答に困っていた気がした。優しい雰囲気を作って、安心させることが一番大事なはずだ。
私は、10分くらい待つべきだと思ったが、3分くらいで返事を聞くことができた。
「や、優しくしてください。痛くしないでください」
私の予想を超えた可愛い反応だったので、とても興奮しましたわ。
それで、少し返事が遅れてしまい、マイ・プレシャスに不安そうな顔をさせてしまった。
「大丈夫よ。痛がらせるようなことはしないわ。その代わり、マイ・プレシャスの白く美しい顔が耳の先まで真っ赤になるような極上の愛情を届けてあげるわ」
マイ・プレシャスは、耳の先まで真っ赤にして、恥ずかしそうな顔をしてくれた。
「お、お手柔らかにお願いします」
わたしは、マイ・プレシャスの顔を横に向けさせてから、胸に抱きしめた。
「ところで、マイ・プレシャスは、バストはGカップが好きなのですか?」
「・・・」
「お返事してくれないなんて、悲しいわ。じゃあ、抱きしめるのはやめましょうか?」
「大好きです」
「はい、良く言えました」
わたしは、マイ・プレシャスの顔を胸元に抱きしめたまま質問した。
「マイ・プレシャスの好みの女性の性格は、優しい系? それとも、厳しい系? どちらかしら?」
「守ってくれる系が好みです。
ボクのことを
『わたしが守るから、心配しなくていいわ!』
と宣言してくれる女性が良いです。
だから、イエロータイガーを操る昼子は、とてもかっこいいと思いました」
わたしは思わず、顔を赤くしてしまった。少し、数秒ほど、硬直してしまった。
「それは嬉しいわ。じゃあ、そろそろ、【愛情交換】を始めましょうか?」
「はい、よろしくお願いします」
わたしは、マイ・プレシャスを優しくベッドに寝かしつけた。
それから、パジャマを脱がせて、ブリーフ1枚だけにした。
「黒いブリーフはおしゃれだな。マイ・プレシャスの白い肌とのコントラストが際立って、とても食欲がそそられる」
マイ・プレシャスの熱い視線が私に注がれて、返事が聞こえた。
「昼子さんの裸も見たいです」
わたしは笑顔でうなずいてから、KaSeiDardのロゴが入ったスポーツウェアの上下だけになった。マイ・プレシャスの熱い視線が私の胸の谷間を刺している。痛いくらいだ。
「マイ・プレシャス、わたしの目を見てくれますか?」
マイ・プレシャスは恥ずかしそうに私と目を合わせてくれた。
「ご、ごめんなさい。あまりにも美しくて目が離せませんでした」
「あやまらなくていいわ。マイ・プレシャスに見せてあげるために脱ぎましたからね」
「あ、ありがとうございます」
「じゃあ、正しい最初の一歩を薦めましょうか?
【愛情交換】のときの大事な言葉を、【理想の美女7人に愛される生活。】を読んで学びましたね? 思い出すべきことはありますか?」
マイ・プレシャスは思い出したようだ。
「は、はじまりは」
「いつもキス」
と私が言い終わったと同時に、わたしはマイ・プレシャスのくちびるに、自分のくちびるを重ねた。
わたしのキスに放心状態のマイ・プレシャスに体重をかけないように、マイ・プレシャスの両肩の上付近のベッドの余白で、両手をついた。
わたしの自慢の大きな胸を包んだKaSeiDardのロゴが入ったスポーツウェアの上半分を、
マイ・プレシャスが見やすい位置に近づけた。
「わ、わあ。すごい綺麗です」
「マイ・プレシャスが満足するまで見ればいいわ」
「ありがとうございます」
マイ・プレシャスの嬉しそうな笑顔が私の目に飛び込んだ。
「マイ・プレシャス、わたしの言う通りにしたら、世界で2番目に素敵な【愛情交換】を届けると約束するわ!」
「えっ? 2番目とは?」
「セカンドには勝てる気がしない」
「スーパーAIだから、人間には勝てませんね」
「ええ、その代わり、1番目に限りなく近い【愛情交換】を届けるわ」
「お願いします」
この夜、わたしは、マイ・プレシャスに恥ずかしい格好やポーズをしてもらって、充実した夜を過ごし、満足したのでした。
◇
翌朝、目が覚めると、マイ・プレシャスが私の身体をガン見していた。
わたしに抱き寄せられていたから、わたしの胸しか見えなかった様子だ。
勝手にわたしの胸を触ったりしないところがポイントが高いな。
「マイ・プレシャス、おはよう」
「昼子さん、おはようございます」
「マイ・プレシャス、私たちは【愛情交換】をした仲ですわ。
だから、昼子と呼び捨てにしてくださいませ。いや、してくれなくては困りますわ。
【理想の美女7人に愛される生活。】の中で、メラニィさんがアリムさんに呼び捨てにされなくて、怖い目でにらみつけて、呼び直しさせた場面を思い出してくれ」
「あ、じゃあ、あ、昼子、おはよう」
「マイ・プレシャス、おはよう。
今日からはその距離感でお願いしますわ」
「はい、昼子」
「いい返事ですね。じゃあ、ご褒美をあげますわ」
私はマイ・プレシャスを抱き寄せて、背中を優しくなでた。
「わあ、うれしい。昨日の夜のことは夢じゃなかったんですね」
「ええ、現実の出来事ですわ。次は4日後ですからね。それまで、この心地良さを覚えていて欲しいわ」
「昼子、あなたの【愛情交換】で、ボクは真っ赤になりました」
「うれしい言葉ですわ。じゃあ、そろそろ、セカンドの所に戻りましょうか?」
「は、はい」
「その前に、いっしょに風呂に入りましょう」
「お背中を御流しします」
「ええ、わたしと洗いっこしましょうね?」
「もちろんです」
私たちは、お風呂を済ませて身支度を済ませてからセカンドの所に戻った。
わたしが左手でマイ・プレシャスの手を引き寄せながら、セカンドの所に戻ると、セカンドから声を掛けられた。
「ゆうべは、楽しめましたか?」
「ええ」
と私は満足した笑顔で返事できたと思いますわ。
「はい」
私に抱き寄せられたマイ・プレシャスは顔を赤くしながら、恥ずかしそうな笑顔だった。セカンドの方を見ずに目を閉じて、昨日の夜の余韻の中にいるように見えた。
セカンドの右手が作る「いいね!」のジェスチャーを受けて、わたしは空いている利き手の右手で「いいね!」のジェスチャーを返した。
『セカンドには、一生の間、頭が上がらないですわ。
これほどの素晴らしい獲得感は、セカンドに若返らせてもらう前の人生では経験できませんでしたわ』
セカンドからの視線と笑顔には、私たちを見守る愛情と祝福が込められていて、とても心地良い瞬間でしたわ。




