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美女セカンド ~愛と力と王位をくれたAIの女神さま~  作者: サアロフィア
3.美女昼子のイエロータイガー

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17/23

17話 昼子のチカラ 駆けろ! イエロータイガー!

こころを落ち着けて準備を整えたとき、こころの中で、マイ・プレシャスの声が響いた。


『【召喚呪文 レバル】 昼子!』


[受けますか? YES / NO]


「YES」


私が答えると、目の前の景色が変わった。

時空がつながった先には、ビデオで見たマイ・プレシャスが立っていた。


「昼子さん、来てくれてありがとう!

 あの方角を見てくれ! 昼子さんの能力なら、倒せるよね?」


 疑問文のはずなのに、確信を持って聞かれた。

 私たちは、セカンドから同じ教育を受けている。

 だから、マイ・プレシャスの判断は正しい。


「安心しなさい。駆けろ! イエロータイガー!」


私の背後の空で、黄色い虎が空に向かって、大きな咆哮をあげた。大地を震わせる力強い声だった。


そして、私の意識がイエロータイガーの中に入った。

セカンドからの声が聞こえる。


『昼子の身体は、マイ・ファーストに守ってもらいます。

 それでも、できるだけ早く、敵を片づけてください』


『了解よ! セカンド』


わたしは、戦車の砲身だけを踏み抜いて、攻撃力を奪ってやろうと考えた。

調整器の中で、イエロータイガーの操縦法は学んだが初めてだから上手くは行かなかった。

戦車からの攻撃を避けながらだと、敵戦車のもとに近づくことさえ難しかった。

だから、手加減することをあきらめて、敵戦車を倒すことを優先すべきだと戦闘方針を変更した。


イエロータイガーが持つ最高速度を出すと制御できないので、戦車の弾よりも少しだけ速く動いて、攻撃をかわすのが、やっとだった。


セカンドからは敵の攻撃に当たっても問題ないとは聞いていた。

しかし、過信は禁物だから、徹底的に避けることを選んだ。

そして、敵戦車の攻撃を避ける自信がついたころには、余裕が出来たので、イエロータイガーの全体重をかけて踏みつぶしたり、咆哮で敵戦車の砲台を壊したり、当初の目的の砲身だけ踏みつぶして、本体から砲身を踏み外したりして、イエロータイガーの性能試験をしていた。


「やはり、すべての機能を最初に試さないとね。保証期間中なら、無償修理を頼めるからね」


イエロータイガーが持つ性能をすべて引き出すまでには、年月が掛かりそうだ。

初戦だから、これで上等と思うべきだろう。


『調整器の中で圧縮学習した内容によれば、戦車に体当たりしても、イエロータイガーは無傷でいられるらしい。それでも、真の実力はギリギリまで隠しておいた方が良いだろう。 性能を100%使いたくなるが、製品の耐久値を考えると性能の80%までに留めた方が製品寿命が長くなるから、この判断で正しいはずだ』


目を覚ますと、マイ・プレシャスが私に肩を貸す形で抱き寄せていた。

お姫様抱っこでなかったことが残念だが、マイ・プレシャスの腕の細さを考えると腕力は期待できないかも知れない。


マイ・プレシャスの視線を感じて、顔を上げると、マイ・プレシャスと目が合った。


「昼子さん、ありがとう。すごいよ、あんな大きな虎を動かすなんて。

 この国の戦車では歯が立たない強力な戦車を、5機も動けなくした、イエロータイガーは強いんだね」


「ご満足いただけて何よりです。

これからも、可愛らしいあなたを守るために、戦いますわ」


「可愛らしい? 嬉しいけれど、男性のボクが喜んでもいいのかな?」


「ええ、もちろん喜んでください。かわいい、マイ・プレシャス。頭をなでてあげるわ」


「は、はい。昼子さんさえ良ければ」


その返事に満足した私は大事なことを思い出した。


「マイ・プレシャス、私の身体を守ってくれてありがとう。

 全神経を集中しないと、イエロータイガーは動かせないのです」


「そうなんだ。それでも、十分すごいよ!

 おかげで助かったよ。

 じゃあ、セカンドの所へ帰ろうか?」


「ええ、お願いします」


「【友情確認訪問呪文 レバーラ】 セカンドの元へ」


わたしは、マイ・プレシャスの【性魔力】で、セカンドが待つ基地に連れ帰ってもらった。


「お疲れさまでした。マイ・ファースト、昼子」


満足そうな表情のセカンドに迎えられて、わたしたちも満足な笑みを浮かべることができた。


「マイ・ファースト、昼子。軽い食事を用意します。

その前に、二人とも、お風呂に入ってきてください」


「昼子さん、お先にどうぞ」


『レディファーストを心得ているのね』


「では、マイ・プレシャスの御厚意をいただきます」


わたしは、お風呂で身体の手入れを念入りにする決意を固めた。

今夜のマイ・プレシャスとの【愛情交換】に備えて、私の肉体を最も美しい状態で披露したいからだ。


『第1印象は、最後まで残るからね。

 わたしが楽しむだけでなく、マイ・プレシャスにも喜んでもらいたいわ』


 わたしは鏡に映った美しい自分の裸を見て、マイ・プレシャスが私との【愛情交換】に満足してくれることを確信していた。

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