13話 昼子の好みは、純情で【恥じらい】がある男性
セカンド様は、気を悪くすること無く、穏やかに答えた。
「【理想の美女7人に愛される生活。】の冬香たちと同じ数値ですよ。
もっとも、体重は触れられていませんでしたが...」
「そうですね。健康的で良く発達した肉体だと理解しています」
「なお、あなたに約束した若い男性の理想体型と同じです。
彼はGカップ以上の女性にのみ魅力を感じるそうです」
「ああ、それなら、Gカップバストが最良なのかもしれませんね」
私は納得できなかったが否定することもできなかった。
その内心を見抜かれたのだろうか、セカンド様は、こうおっしゃった。
「あなたに紹介する約束の男性を撮影したビデオをご覧ください」
「ビデオよりも実物を見せて欲しいのですが...」
『インターネットに公開されている成人向けビデオを見せられる可能性が高い。
AI生成画像のような美形男子は現実には、スーパーレアで、めったにいませんわ』
セカンド様は聞こえないふりをして、スルーされた。
「よーく、見てくださいね。こころの準備は良いですか?」
「え、ええ、お願いします」
「では、ビデオスタート」
映されたビデオには、セカンド様と若い男性が映っていた。
セカンド様と同じくらいの背だから、身長172cmくらいだな。
ふうん、肉体年齢は22歳くらいね。肌の様子から栄養バランスと健康状態も良さそうだわ。まあ、わたしがしたいプレイをしてくれるように、調教、強要、いいえ、ちがうわ。ていねいにお願いをして、私好みの可愛いペットになってもらいたいわね。
「ここまでがビデオの前半です。昼子の許容範囲なら良いのですが?」
「は、はい、彼なら、上位1%くらいの医学的価値の高い男の子だと思います」
「それは、良かった。では、後半はあなたがもっとも知りたい内容でしょう。
わたしが教育訓練しましたので、きっとご満足いただけると思います」
私は驚いてしまった。
私が心の底から望んできた純情で【恥じらい】がある反応をしている。
セカンド様に命令されて、いえ、お願いされて夜用の特別な下着を着ている。
とても恥ずかしそうにして、私が望む受け答えをしている。
セカンド様の演奏で、ピアノの様な綺麗な音色を奏でている。
なによりも素晴らしいと思ったのは、お出掛けのあいさつをちゃんとしているところだった。
セカンド様の「いってらしゃい」という言葉に、若い男性は「いってきます」と返事をしてから、お出掛けしていた。
ドレミファソラシド! と、私のこころの音階が高くなっていく。もらう。この男の子は、絶対にもらう。それが叶うなら、セカンド様の命令に従うことなんて、夜勤の当直で救急車の到着に備えることよりも軽いと思えた。
わたしは瞬きすることも忘れて、ビデオの中の若い男性を見つめていた。
ビデオが終わって、3分間くらいは放心状態だった。
◇
わたしが落ち着くのを待ってから、セカンド様が話を続けられた。
「お気に召したようで何よりですわ」
セカンド様の優しい笑顔に気付いた私は恥ずかしくて、顔が真っ赤になっていた。
セカンド様がわたしの耳にささやいた。
「昼子の体型も、わたしと1mmの誤差なく同じに仕上がりました。
もし、バストサイズがGカップ未満だと、お相手をしてもらえないかもしれませんよ。
どうしますか? バストGカップは、お嫌ですか?」
「い、いえ、バストGカップが良いです。完璧な肉体に仕上げて下さり、ありがとうございました」
わたしは、隠すところも隠さずに、気を付けの返事をした。
「その言葉を聞けて、安心しました」
と、優しく笑うセカンド様を見て、余計なことを言った自分が恥ずかしくなった。
わたしの全盛期を超える完璧な肉体を得た私は、成功率1%の手術を成功させた外科医よりも幸せかもしれない。




