048 女子大生+αのランチ会
遅くなり捲ってます!
今日はまったり回
「美月さぁ~ん!」
水曜のゼミが終わり輝とカフェテリアに向かっていると、中央棟2Fのカフェテリアのラウンジから楓が大きな声で美月を呼んでいた。珍しくテンションが高い。美月とて輝は手を振り返すとそのまま2階に続く外階段から上がっていく。
「美月さん!久しぶりです!」
「久しぶりだねぇ~って夏休み始まって2週間?」
「僕もいるんですが?」
「ですね!美月さん!やっほ!輝、おひさ!」
「軽っ!」
「あはは仲良し!」
「仲いいですか?」
「仲良くないですよ?」
「あははめっちゃ仲良し!」
「ふふっ。ですね」
「花音も久しぶりぃ~元気?」
「はい。元気です。会えて嬉しいです。美咲さん達も待ってますよ」
「行こうかぁ~」
不満げな顔の楓と輝をそのままに、花音とカフェテリアの中に入る。2人はすぐについてくる。カフェテリアは絶対に注文しなければならないところでは無いので、通常は談笑や課題をする学生たちでいっぱいしているが、学校にも来る人が言えどもゼミも週2とか曜日が決まっていたりするので夏休みは閑散としているのでいつもより広く感じる。
中央棟の1階は学生事務所や、大会議室などがあり2階はホールまるまるカフェテリアになっている。なので、大きな柱が数か所にある。柱の周辺はくるっとテーブルで囲われて1人で作業する人のスペースになってたりする。
今日は、楓ちゃんの誘いで美月たちと朔來と美咲も呼ばれていた。颯太もすで午前のゼミ終わりに合流して食事をしている。よっと手を挙げて挨拶されたので美月も手を挙げて返事する。
「美月さん達、午後大丈夫ですか?」
「うちらのゼミは1,2年生は午前だけだよ!」
「朔來さんと美咲さんもお食事は?」
「ごめん!サークルのメンバーと食べちゃった!8時から11時まで練習でさぁ!」
「私は今から、一緒に買いに行く」
楓が時間や食事の心配をすると、朔來は練習あとでサークルメンバーと食事を終えたことを申告して途中で買ってきたらしいフラッペを飲みながら答える。美咲は席を立ちながら美月たちの方へ向かってきた。
「久しぶりだね。美咲は夏バテ大丈夫?」
「大丈夫じゃない。夏、外出たくない」
「あはは。今日か出て来たね」
「楓からのお誘いだからね」
ドヤッとした顔で答える美咲が可愛い。楓も嬉しそうに笑っているので美月も一緒にほほえんでしまう。最近、可愛い女子不足してたなぁ~と思う。
「ふふっ楓、愛されてるね!」
「ありがとうございます!」
「うん。久しぶりに会えて嬉しい。美月にも」
美咲は頬を赤らめて少し目線を落として照れる。うん、男子にしたら100%秒落ちですね。美少女?美女?に言われたらヤバいと思うが、さておき美月も嬉しい気持ちを伝える。
「私も美咲に会えて嬉しい」
ニコッと微笑むとさらに美咲は照れて顔を赤らめる。顔を赤らめる相手が違うなぁ~とも思いつつも美咲は高校まで女子も友達もできなかった様なので正解かな?と思いながら一緒に注文に行く。テーブルに戻ると颯太が隣の席を引いてくれたけど、美月の腕はさらっと楓と美咲に取られ二人の間の席に座らされた。
「颯太さん、美月さんとそっちゅー会ってますよね?譲ってください」
「颯太くん、美月を独り占めしすぎ」
「あははモテてる」
「ふふっ愛されてt嬉しい!」
楓と美咲の言葉に、朔來が笑うので美月もノる。美咲の隣には朔來、颯太の隣には輝と花音が座った。花音は男子とあまり喋ったことが無いと言っていたが、楓と仲のいい響と幹太とよく話すようになり、飲み会で少し話せるようになっていた輝や駿とはわりと話せるようになったと言っていた。今日、駿くんは部活で合宿中らしい。
「今日はゼミの話だっけ?凄いねぇ~1年生から!」
「本当、私まだ考えてない」
「だねぇ!来年には入りたいけど・・・私は選手で就職かも知れない」
美月が楓と花音の情報収集の早さを褒めると、美咲が何も考えてないと答える一緒に調べ物はしていたが付き合っているという感じだったみたい。朔來は、バレーサークルの西日本インカレが終わったばかりなので合宿や練習試合で忙しいらしい。
「今日も、この後は仲いいメンバーで自主練に行くのよ。大会後輩とお喋りしてくるって少し抜けて来た。私もみんなに会いたかったし!」
「「ありがとうございます!!!」」
後輩たちの呼びかけに、会いたいから来たと言う朔來に向かって、楓も花音も嬉しそうに礼を言う。そして、ゼミの事を考えてない美咲に楓は先に質問する様だ。美咲は大きなため息をした後に楓に愚痴の様に縁故入社するかもしれないとう話す。
「美咲さんは就職は?」
「はぁ~。家はねぇ~。父が小さい会社してるんだけど・・・オジサンしかいない会社だからIT強い事務は入ると嬉しいってずっと言ってるの」
「あはは可愛い娘を目の届かない所に行かせたいんだろうねぇ~」
「だから、合わない人とゼミに入る気も起きなくて・・・今も少しお手伝いに行ってるよ」
美咲の性格でいくと、お父さんの会社の方が楽かもしれないと本人も思い始めいる。若い男子に何か言われるより、オジさんたちに猫かわいがりされた方が楽だと思えてきて怖い続ける。ゼミの情報は美月と調べたがあまり乗り気になれない話をする。
「颯太さんは?」
「俺は地元のエネルギー開発の会社に入りたい。基本的に研究室がある電力会社だな」
「もう、狙いがあるんですね!」
「今のゼミも太陽光エネルギーの企業の研究職員が時々来るとこなんだよ」
「そういうのもあるんですね!」
「流石です!」
颯太は、就職を視野に入れたゼミを選択した。そもそも、エネルギー開発系の東京の大学を昨年受けていたが、地元の企業で面白いところをみつけて進学を蹴ってこの大学を受けなおしたらしい。親御さんも地元の方がお金もかからないし安心だからと1浪人を許したらしい。
「美月先輩は?」
「私は、就職先の選択肢を増やす為かな。企業ももちろん調べてるよ。企業就職のつもりだけど、バイトで家庭教師をして教職も興味が出たから教員免許も単位取っておこうかなって感じ」
「はぁ~人それぞれなんですねぇ~」
「状況で選択するんですねぇ~。なんか何か入らなきゃって焦っていました」
美月まで4人のそれぞれの進路やゼミに対する話を聞いて楓は、多様性に驚き。花音はとりあえずゼミにはいらなきゃと思ったことを話す。
「俺は、颯太さんと目指してるとこ同じなんだけど、親の意向で教員免許はとらなきゃいけないんだよ。教育学部に入らない条件だから今のうちに入っている。3年から・・・出来たら2年からは颯太さんと同じゼミに転ゼミしたいと思ってるよ?」
「へぇ!考えて入ったんだ?」
「え?輝さん教員免許取得予定なんですか?」
「僕を何だと思っているの?」
「美月さんの番犬かな?」
「美月さんの番犬の弟子?」
「弟子って!」
輝に辛辣な事を言う同級生の楓と花音がほぼ同じことを返すが、朔來が弟子にハマって爆笑している。ツボにはまるとなかなか帰って来ない朔來に苦笑して輝を見ると、輝は前髪で見えない目で窓の外の空を見上げている。
なんか、私のせいで申し訳ない。そう思っていると颯太が輝の背中をポンポンと叩く。仲間がいて良かった。と思ったが違う。アレは女子に口で勝とうと思うのは意味の無い事だと言う顔で姉を持つ弟な二人は分かり合っていた。
午後のゼミがある颯太が先に席を立つと、続いて朔來が自主練に行くと言う。美咲の会社へのお手伝いが14時からという事で少しみんなでいい時間まで喋って帰えることにした。
今日も颯太のお迎えで来た美月を楓が送ってくれるというので、輝にいつもありがとうと礼を言うと別れて楓車に乗る。楓の車は、ムーヴキャンパス!ツートンカラーの可愛い車。
「可愛い!水色と白だ!」
「私には可愛すぎですよね?」
「えぇ!楓っぽくて可愛いよ!」
「美月さんくらいですよ?私を可愛いって言うの!」
「えぇー絶対違うと思うけどなぁ~」
既に、拗ねているような表情の顔が可愛い。でもなんだか、少し曇った表情に見えた。ゼミ以外にも気になるのかな?思って美月は聞いてしまう。
「何か、あった?」
「あのっ!」
「うん」
「相談したい事があるんです。金曜のゼミの終わり聞いてもらえますか?」
「うっうん。今日じゃなくて?」
「あー。はい。まだ勇気と言うか確証と言うか・・・自信と言うか・・・無くて・・・ちょっと相談してるのに意味わからない感じになりそうで!今日は、お昼すぎまでの約束だったから・・・私、バイトあって!あっ美月さん金曜予定ありますか?バイトとか!」
「金曜は予定は、ゼミだけだよ!あっトラモント行く?お昼から開いてるよぉ~11時から14時ラスト15時に閉めて、また17時から空けてるの」
「そうなんですか!行きたいです!」
「じゃあ、席取っておいてもらう!13時くらいでいい?12時に終わってから向かうと・・・」
「あっ私が大学まで迎えに来ます!颯太さんの車に乗ってくるでしょ?」
「別にしようって言っても駄目かな?」
「駄目じゃないですか?輝から聞きましたよ!中村さんと前田さんの話!ヤバいですって!」
「駄目かぁ~。じゃあ、お願いしよぉかなぁ~でも面倒臭くない?」
「ドライブ好きです♪あと、社内で歌うのも好きです!学校無いと1人で長時間乗らないから歌えなくて!」
「それは、ありがたい!ふふっわかる!でも、最近、車に一人で乗ってない・・・カラオケ行きたい」
「あははそれは何と言いますか・・・カラオケも行きましょうか?」
「いいね!その時のノリでね!」
「分かりました!」
「あっここで右に曲がって、あのお店の前で降ろして!」
「え?大通りですよ?」
「ここは路側帯あるから止まりやすいけど、中道大変なんだよ」
「あーありますね・・・。ドライブテクニック怪しいんでお言葉に甘えてここで降ろしますね!」
「はーい!ありがとう!じゃあ、金曜日にね!」
美月は、楓を見送りながら何の話かなぁと考える。響君の話かなぁとニヤニヤしてしまって顔を引き締める。路上でニヤニヤは怪しすぎる。
読んで頂きありがとうございます!
~登場人物~
森 美月21歳 1浪大学2年生 ITビジネス科 SNS名【森美月】
6/12生 何かと人に相談されがちな事が少し気になる今日この頃 体系にコンプレックスを持っている 男兄弟の真ん中 ブラコン 敢えて鈍感 年下に甘い
山口 美咲21歳 1浪大学2年生 ITビジネス科
12/14生 大学からの友達 色白小柄で可愛い 男子が苦手
田中 朔來20歳 大学2年生 ITビジネス科
6/23生 大学からの友達 スポーツウーマン背が高い 同じ科に彼氏がいる
橋本 花音19歳 エネルギー制御科1年
6/25 19歳なりたて まったりとした可愛い奴
坂本 楓20歳 エネルギー制御科1年
6/12 1浪生 響と高校の同級生 姉御を装ってるが可愛い奴
山崎 颯太21歳 1浪大学2年生 エネルギー制御科 SNS名【Sota.Y】
7/28生 美月の幼馴染 幼小中 高校別なのに同じ1浪して同じ大学で再会した 美月が好き みんなにバレてる 美月にはバレてない
永田 輝 20歳 エネルギー制御科1年
4/12生 1浪生 響と同じ年 前髪長めで背が高い 友達思い 家が車で1時間半かかる遠方 割とすぐに酔うが酔ってから普通にお喋り時間が長い 普段より少しお喋り




