043 美月の悪い癖良い所
たびたび投稿が遅れてます。
お昼まで真央の家でダラダラと過ごして、家に帰る時には夕食をどうしようかと考えなくてはいけない時間だった。まだ、作り始めなくてはいけない時間ではないけど家に一人でいると、どうしても考えてしまう。
大翔の言った事を許せる精神でいられない自分を美月は恥じている。もう、年齢としては立派な大人なのに、中学生の大翔が本気で言ったわけじゃない事は分かってるのに。あの時、流せなかった。許せなかった。大翔は、ぶっきらぼうを装うが凄くいい子だ。
ただ、育ててくれた祖父母と離れた遠い地で、仲のいいお父さんがいるとはいえ血がつながらない。母親の旦那さんって事を理解している大翔が・・・実の母親に捨てられると言う殆どの人に起こりえない事が彼の身に起きた。その直後に・・・美月が最後まで面倒が見れないのに触れてしまったから、体温を分け与えてしまったから・・・大翔はあんな事を言ったんだと美月だって理解している。
本当に体を奪うつもりもなく、ただ何か縋りたい事があまりに乱暴な言動になっただけ・・・それは、大翔が美月の顏を見た瞬間に大翔の顔の血の気を失った事で分かる。
動揺してショックを受けた顔を・・・美月がさせたと美月は自分を責める。だから、颯太から大翔の事を聞いた琴音が昨日の飲み会を開いたんだろうということにもなんとなく気がついたが何も報告出来なかった。
夏季のファッションショーに向けての追い込みで忙しい琴音が美月を心配して、夕方から翌日の昼まで1晩つきあったのだと考えなくても分かる。美月の大切な友人たちは、美月の事を大切にしてくれる。
だから、相談もしなかった。輝たちと合流してしまったからとも言いたいが彼らと別れて真央の家に着いてからも長い時間取り留めない事を話したのだから大翔のことを話す時間はあった。
でも、大翔の事を言う気にはなれなかった。琴音も聞いてこなかった。馬鹿な話とか今気になるアニメとかドラマとかの話ばかりした。
どんなに説明しても、大翔の状況と大翔の為人をどんなに説明しても・・・大翔の発言は美月を追い詰めたように、きっと二人をきちんと怒らせてしまう。そんなことは、美月は望んでいない。
美月の大切な人が憤ることも、付き合いは短いが可愛い教え子が会わないとしても知らない人から怒りを向けられることも・・・望んでいない。
許したい。だって大翔は手を握って要望を言っただけ。何かをしたわけでは無い。近しい大人に縋っただけ。美月を傷つけたわけではない。ただ、美月の傷を思い出させてしまっただけ。
しかも、精神状態が酷いときの発言だ。でも、美月の高校の事が美月の心を蝕んで過剰反応した。過剰反応した身体はこのことを覚えている。
大翔が近づく事すら怖かった。翔さんも怖かった。所長なんてもう、1年以上の付き合いだ。毎週あっているのに近づいてほしくなかった。
どこまで美月の生活を蝕めばすむんだろうかアイツは。憤るが、このわざわざ思い出す憤りがアイツに自分が縛られてしまっているんじゃないだろうかとも考えて嫌になる。
気持ちが落ち込む。木曜の夜は、太陽兄と煌星が美月が眠るまで部屋に押しかけて喋ってくれた。昨日付き合ってくれた友人たちにも感謝しかない。昨日、家に一人だったらもっと大変なことになっていたかもしれない。この少しの隙間時間でさえ気持ちが落ちるのだから。
昨日の友人たちの優しさが、こんな欠陥品の様な美月でも大切に扱うのは当たり前のように話をしてくれる。みんなに迷惑をかけている。でも、迷惑じゃないと言われる。そのことによって美月の自己肯定感は上がる。
自己の肯定感を上げてもらう事への申し訳ない気持ちと、感謝しかない。美月は、高校生であろうが男子達に言葉で貶められていい人間じゃないと美月が信じていられるから。
自分を肯定してもらえると、大翔も肯定してあげたい。大翔に会いたい。話がしたい。謝りたい。気持ちを軽くしてあげたい。所長は、私の配属を外すだろう。でも、会いたい。美月がああなってしまったのは殆どが大翔のせいじゃない。
そして、今後あのような言葉を使ってはいけないことを。前にも伝えた通り1度口から出て人の耳に入ったことは取り返しのつかないことだという事をもう1度伝えたい。大翔は気がついているかもしれないがきちんと話がしたい。
高校の頃の話を全部してもいい。アイツの話をしてもいい。大翔が同じ過ちをしない為にも糧になるなら美月はそれくらいの身はきれる。それくらいには、大翔は大事な生徒だと思ってる。
だって、家庭教師をアルバイトとして選んだのも、中学1年生の男子を受け持つことを最終的に選んだのも、大翔たちに家庭教師以上に踏み込んでしまったのも全部、選んだのは美月だから。大翔だけに全てを背をわせてはならない。
教員資格を今から受ける者として、教育を行う機会を逃してはならない。と思う。最初はそんな高尚な気持ちで教員資格を取ろうと思ったわけでも無いけど。就職先の幅を広げる為だけど・・・。
大翔や、葵ちゃん。今迄の生徒、それにリクトとマイに会って・・・目の前の子らだけでも良い人に会ってほしい。良い人に出会った記憶を持って大人になってほしい。それは、自分の心を守る糧になるから。
でも、美月は自分に欠陥があるのも分かる。美月の話は意味があるのか。自信があるわけでも無い。けど会いたい。どうしたら大翔と会えるか。所長が納得してくれるかを考える。
考えながらふらふらとキッチンに行く。じっとしているより体を動かした方が手先を動かした方がいい事は思いついたりする。
夕食を作り始めた美月は、今日はひたすらに野菜を切りたかった。とりあえず、冷凍の小さなエビを取り出し解凍する。後は、炒飯と手作り餃子と中華スープを作る準備をする。炒飯用の玉ねぎ、ピーマン、人参、エリンギをひたすらにミジン切りにする。
ひたすらに大量の野菜を切る作業は落ち着く。しかも、みじん切りだ。ひたすらに細かく、ただ無心。違う、大翔と会うための作戦を考えながら切る。
餃子の具である白菜、長ネギ、ニラをみじん切り、ニンニク、生姜はひたすらにおろす。餃子の野菜に合いびきのお肉を混ぜて、酒、しょうゆ、塩コショウと中華スープの素を少しだけ足してしっかりとコネコネ混ぜ合わせる。同じ作業が続く方が色々考えられる。水切りに入れて冷蔵庫で休ませる。
中華スープはコーンとワカメと玉ねぎを千切りに残していた分をいれて作る。お鍋に水をはり玉ねぎを煮込みながらワカメは水で戻して、コーンは缶詰の水を切って。炊飯器で5合炊いた御飯に、玉子を5個贅沢に入れて混ぜる。炊飯窯は出して冷ます。
みんな同じ時間に食べるわけじゃないので、炒飯を作ってお皿にいれてラップして置く予定。野菜を全部炒めてエビも水を切って炒める。中華スープの素とチューブのニンニク、塩コショウで味をつけてお皿に分けて置く。
御飯を三回に分けて、パラパラに鳴るまで炒めてはお皿に盛る。最後の御飯がパラパラになった頃に御飯を全部中華鍋に戻して炒めた具も混ぜ淹れる。
味をつけつつ、焼き目も入れてパラパラに炒める。最後に醤油で香りつけの味付けをして全部を混ぜ合わせて、お皿にわけけて冷ます。冷めたらラップをして其々が食べる時間にレンジで温めて食べてもらう。
水切りが済んだ、餃子の餡を市販の皮で包む。これも、無心になれる作業で好きだ。料理をしていると、何かをツクルという作業をしていると気持ちが軽くなるのは何だろうか?満足感?達成感を得られると人間は幸せになる?そんな話をどっかで読んだことがある。
今の自分にあてはまるのかは分からないけど、もくもくと包む。並べる。包む。並べる。凄い量の餃子が出来てしまったが煌星なら全部食べそうだなとふふっと笑いながらも25個は冷凍用に粉をかけてラップをして冷凍庫へ入れる。
今日は、明日が日曜日だし余ったら明日の朝か昼に食べるだろうと50個の餃子を焼く。大き目のフライパンを温めながら、クッキングペーパーにぎっちり25個並べた餃子を温まったフライパンに入れてクッキングペーパーの上からと周囲に油を回し掛ける。
少しだけ待った後は水を入れてふたを閉め蒸し焼きにする。それを2回。料理をして少しだけすっきりした頭で葵ちゃんの家庭教師の準備をしなきゃを考えながら焼く。
葵ちゃんも、今日を入れてあと2回。8月の契約更新は話合わなくてはいけない。綾乃さん、またケーキを準備してそうだなと思いながら少しは御飯をお腹に入れてから行こうと決意してお皿に盛り自分の準備のために自室へ行く。
クーラーを付けて、着替えを準備する。先生っぽいオフィスカジュアルなクリーム色のブラウスに紺のスラックス。ベージュのパンプスも家庭教師用として買った。
大翔の事は外されるし、葵ちゃんは来週の火曜で終わるかもしれない。家庭教師自体を辞めたくはないけど、所長がどう思っているのか分からない。合わないと判断されてしまえばアルバイトなのでクビには出来なくても生徒を紹介しないという事は出来るかもしれない。
合わないのだから、大翔とトラブルを起こしたのだからと。生徒を受け持てないこともあるかもしれない。また沈む気持ちを叱咤してシャワーに入り気合を入れて何パターンかある1つ家庭教師の服を着て葵ちゃんの家へ向かう。
◇◇◇
「こんばんはぁ!」
「美月先生!こんばんはぁ!聞いて!聞いて!夏季講習で色々あったんだよぉ~」
先ほどまで一人でいたのが悪かったのかなと反省するくらい。葵ちゃんの明るいお出迎えに顔が緩む。可愛いなと思いながら玄関で話し始めてしまいそうな葵ちゃんを家の中に誘導する。
「はいはい。聞くから!まずは家の中に入って!虫が入っちゃうよ!」
「あぁ。そうだ!お母さんに怒られる!玄関閉めるね!美月先生入って!」
「はーい。お邪魔します」
葵ちゃんが扉を押さえている横をすり抜け、玄関に入る。散らかっているわけじゃないけど、葵ちゃんの小学生の弟君の野球道具が置いてある。葵ちゃんの家の小山家は程よく生活感がある。理路整然といつも生活感の無い松永家とまた違う。
弟君とはあまり会ったことがない。まだ小学校2年生だけど、未就学の時から少年野球をしている弟君は土日の朝が早い。朝6時に起きて試合や練習の為に家を出るらしい。
だから、美月が来る19時後に帰ってきて、お風呂に入りご飯を食べて、家庭教師が終わる頃には寝ている。火曜日も同じたまたま土曜に起きてて会ったりすると吃驚したりする。葵ちゃんと似て人懐っこい子。
「今日はお父さんが遅いから、お母さんが紫迎えに行ってるから今はいないけど・・・あっ!すぐ帰ってくるからね!」
「OK!すぐ帰ってくるなら大丈夫だと思う」
「うん。19時までだし、小学校は車で5分くらいだから本当にすぐだよ!」
「あはは!大丈夫だよ!小山家はこんなこと本当にたまにしかないじゃない。それより葵ちゃん、保護者がいないと駄目って知ってたの?」
「一応、私も契約の時いたし、話聞いてたからさぁ~!」
「偉い!」
「うん。正直難しくてあんまり分からなかったけど・・・」
「いやいや!大人の契約を聞こうと思うことが凄いんだよ!」
「まあね。人の話はなんであれ、聞くようにしてるんだよぉ~目ざといパラリーガルになりたいからね!」
「パラリーガルって珍しいよね?弁護士は目指さないの?」
「弁護士は嫌だなぁ~忙しそうで!叔父さん、まだ独身なんだよぉ~!35歳独身・弁護士!なんか、お金あっても、仕事充実しててなんだかなぁ~って私、子供は産みたいんだよね!
パラリーガルなら、どこ行っても仕事ありそうだし!専門的なことだからあぶれないじゃん?弁護士1人に二人や三人ついてるところもあるんだって!あと、なんだっけ検事補佐官も受けたいと思ってる!それに、地元なら叔父さんが雇ってくれる!」
「あはは凄い!いっぱい考えてるねぇ~」
「叔父さんずっと独身っぽいからね!老後の世話してあげるから雇ってって言う!」
「あはは強いなぁ~!」
中学生の元気と、葵ちゃんの大人っぽい考えは母親である綾乃さんが子供扱いをせず同じ目線で対話をするからなのかと思う。
葵ちゃんがこうしたいと言うと綾乃さんは何故、そうしたいのかしそれをするには何が必要かなど、金銭面の話も隠さないでする。葵ちゃん自身の資質もあるのかな。最近の子はしっかりしすぎてて不甲斐ないなと思いながら葵ちゃんの部屋に入る。
「今日は、数学する?残り少ないし!」
「えぇ~8月も契約継続ってお母さん言ってたけど!」
「そうなの?今日、話しするかな?って思って来たよ!葵ちゃんの夏季講習の話も聞きたいから夜は空けてます!」
「やった!美月先生好きぃ~!お母さん、まぁた美月先生を理由にケーキ買ってると思うんだよねぇ~!良し!頭をガシガシ使います!後で、糖を取るからね!」
「あははガシガシ使って!ケーキを美味しく頂こう!」
数学のプリントを始めてすぐに、綾乃さんが帰って来たよって知らせるついでか、お茶を持ってきてくれた。アプリにも録音されるので助かる。ほわほわしてるけど、そういうのも分かっててきちんと対応してくれるので本当に助かる。
家庭教師の授業を終えて案の定、ケーキとお茶に呼ばれながらまずは葵ちゃんの夏期講習の話を聞く。みんな必死で怖いけど、気が引き締まると言っていた。葵ちゃんはいい意味で外部からの刺激を受けるのでやっぱり塾の方が合うんじゃないかと思う。
ひとしきり話をした葵ちゃんは、頭がさえてるうちに今日出した課題をさっとやって来ると言って部屋に戻り、綾乃さんと二人での話になった。
「それでね。美月ちゃん。葵の家庭教師なんだけど、週1は継続できないかしら?」
「はい。それは、大丈夫ですが・・・葵さんは塾の方が合ってませんか?」
「ふふっそうね。でも、その塾は結構学力主義なの。1ヶ月に1回のクラステストがあってそれでクラス分けをする厳しい塾なの」
「うわぁ~凄いとこですねぇ~!」
「合わない先生を受けなくてもいいのはいいんだけどね。やはり受験には色々な要素が必要だと思うの」
「色々な要素ですか?」
「そうね。頭はいいのに受験当日、腹痛でぇ~とか聞かない話じゃないでしょ?」
「あぁ。精神面ですね。それは大事かもしれませんね」
「だから、なんて言うのか・・・」
「自己肯定感ってやつですか?」
美月は昼間に悶々と考えてたワードを綾乃さん伝えて見ると、綾乃さんはパッと花が咲いたような笑顔になりそうそうと嬉しそうに答える。
「そうそう!そういうのを美月ちゃんと話すことによって固定?したいのよ。美月ちゃん、とても褒めるのが上手だわ!」
「えーそうですか?」
最近、自身が無いけどなぁ~と思いつつ少し照れる美月を綾乃さんは優しい笑顔で微笑みかけながら、話を続ける。
「うん。ほしい言葉貰えるって言ってたわ!」
「欲しい言葉?」
「ほら、葵の将来なりたい職業って少し中学生にしては現実的じゃない?前の塾の先生に鼻で笑われたのよ」
「え?前って中1の?」
「そう、あの子がパラリーガルになたいのは本人の体験からだと思うのよ。ほら、紫を妊娠してた時、私の体調があまりよくなくて弟の事務所に凄くお世話になったの」
「あぁ。だから!」
「そう、もともと弟の事は大好きだし、葵にもよくしてくれたパラリーガルのお姉さんがかっこよかったんですって。その娘は弁護士を目指しているんだけど。電話対応したり、お客様の相談も弁護士先生の前に聞き取りしたり、資料揃えて行ったり、小学1年生の葵には色んな事を同時にしてるように見えたんでしょうね」
「そうですねぇ」
美月は、弁護士事務所でキラキラの眼をしながらパラリーガルのお姉さんを見つめる葵ちゃんを思い浮かべて微笑む。
「それから、葵の憧れなのよ」
「いい将来の目標ですよね!」
「そうなの。そうなのよ!大人からしたら潰しも効くのに専門職だからね。それに、あの子がかっこいい!こういう人になりたいって思ったのは確かなのにね。あの塾の先生に、『普通は弁護士目指すもんじゃないの?なんで志低くパラリーガル目指すの?』って言われたんですって」
「なんですか?それ、最低」
「そうなのよ。人の目標を否定するなんて!塾のアルバイトだからこそイライラしちゃって!きちんと抗議したわ!貴方こそ何者なのってね!」
「それはします!人の目標馬鹿にするほどの人間様なのか!ってなりますよね!」
「まぁ普通の大学生だったんだけど・・・」
「うわぁ~なんとなく就職活動してる。普通の大学生だったりします?」
「そう、まさに。本当に何様なの?貴方。大丈夫?就職活動って心配になっちゃたわよ。面接での失言は真っ先に落ちるわよって」
「あー」
「まぁ。その先生はどうなったかまでは分からないんだけど、葵塾辞めちゃったからね。でも、美月ちゃんに家庭教師に入ってもらうようになってから成績も上がったけど、こう落とされたパラリーガルという目標への気持ちも盛り返してあの子、本当に明るくなったの。兄弟は年の離れた弟しかいないしね、何でも話聞いてくれるお姉さんが出来たってね」
「いやー私は、可愛い葵ちゃんに癒されてますけど・・・勝手に・・・私も、兄と弟しかいないので姉とか妹って憧れで・・・」
「いいのよ。授業はきちんとやってくれて、苦手克服もして今は数学が解けてるぞって数学得意だぞって気持ちにしようとしてくれてるでしょ?」
「実際出来てますからねぇ~葵ちゃん」
「でも、大人だって苦手意識を持ったモノを克服するんのは難しいけど・・・美月ちゃんはその方向へゆっくりと繋げていける人だと信じています」
急に語尾が改まった綾乃さんを、さっきから褒められて照れているがために紅茶のカップを見ていた視線から戻して見る。にっこりと相変わらず柔らかい微笑みをしてさらに続ける。
「だから、継続をお願いします。曜日は出来たら土曜がいいけど・・・こうやってお茶も出来るし!美月ちゃんが土曜の夜忙しかったら火曜でも大丈夫よ。そこは所長さんと相談して決めてね」
「分かりました。継続の御意向を承りました。事務所で相談させてもらいますね」
その後、少し小学校2年生の弟君が生意気になって思春期が心配なのよって話を聞いて、うちの弟も大変でしたと話をした後、小山家をお暇させて頂いた。
葵ちゃんとの契約が続くことに心が温かくも、『苦手意識を持ったモノを克服する方向へゆっくりと繋げていける人』という綾乃さんからの言葉を噛み締めた。
そうありたいし、そうなろうと前向きに考えようと決意した。大翔に会うことを相談してみよう。今日、優海ちゃんが家にいるなら優海ちゃんにも太陽兄にも煌星にも、明日颯太と会えるから映画が早く決まったら相談して最後には所長にも色んな人と話をしてなにか方法を模索したいと思った。
読んで頂きありがとうございます!
~登場人物~
森 美月 21歳 1浪大学2年生 ITビジネス科
6/12生 何かと人に相談されがちな事が少し気になる今日この頃 体系にコンプレックスを持っている 男兄弟の真ん中 ブラコン 敢えて鈍感 年下に甘い
小山 葵14歳 中3 一人っ子
家庭教師の生徒さん 美月の事が大好きな女の子 美月も妹みたいに可愛い
小山 綾乃 43歳
葵のお母さん 見た目は綺麗系でお仕事もできるらしいが結構天然発言も多い




