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恋愛相談窓口の女  作者: 島城笑美


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33/57

033 七海様の報告と雄大の失恋と切替

七海様からの発表です!

金曜日、昼から騒動を体験した。。七海(ななみ)ちゃんにカフェテリアに誘われて結構な人数で集まり場所をとってしまうと七海(ななみ)ちゃんにバーンと報告される。傍らには何か遠い目をしている大和(やまと)さんがいるが抵抗する気はないみたいだった。


「みなさんに報告でーす!この度、山下七海(ななみ)は、こちらにいらっしゃるぅ~前田大和(やまと)さんとお付き合いすることになりましたぁ~!きゃ~言っちゃったぁ~」


「「「「「「「「???」」」」」」」」」


結婚会見の様な、発表をして言っちゃったは無いだろう。とは思ったが七海(ななみ)ちゃんのそういう所に突っ込んではなにもいい事が無い。最近の七海(ななみ)ちゃんのもうプッシュを見ていた美月(みづき)は悟った顔でお祝いを述べる。


「わぁ~おめでとう!え?昨日から?良かったねぇ~七ちゃん!」


男性陣が若干引いている中、女子の立ち直りが早かった。七海(ななみ)ちゃんに呼ばれた陽菜(ひな)ちゃんも、美月(みづき)と御飯を食べようと一緒に居た朔來(さくら)美咲(みさき)も、ここで合流した(かえで)花音(かのん)がお祝いを其々口にする。


「良かったねぇ。七ちゃんずっと大和(やまと)さん好きだったもんね!おめでとう」


「オメデトーゴザイマス。非常に助かります!」


「おめでとうございまーす。お似合いですね!」


「おめでとうございます!これで一安心です!」


「おめでとうございます!先輩凄いですね!」


その声で我に返った。男性陣も口々におめでとうと言う。こんなカフェテリアの真ん中で『ここまで盛り上がっては、大和(やまと)さんも後には引けないな』とボソリと颯太(そうた)が言ったが美月(みづき)にしか聞こえていなかったようでホッとする。何言ってくれてるの?と美月(みづき)颯太(そうた)を睨んでいると七海(ななみ)がそんな美月(みづき)を見つけて揶揄う。


「もう!美月(みづき)ちゃんは山崎君しかみてないんだから!しょうがないなーでも1番におめでとうって言ってくれてありがとう!」


うん。そういう事にしておきたいのねと思いながらあははと笑うしかない。周りも何も言わないし、何も言えない。なんか怖い七海(ななみ)ちゃん。みんなが目をそらしているのに駿(しゅん)が純粋に質問する。きちんと挙手をしてだ。


「はい!馴れ初めは!どっちから告白したんですか?」


なんて恐れ知らずな子なんだろうと、みんなで見つめる。うん。やるかもしれないとは思っていたよ。止めるべき人が誰も頭が回っていなかったんだと思う。


「うふふ。聞いちゃう?もぉ~しょうがないぁ~。昨日ねぇ~」


「ちょっと!それは二人の秘密で!大したことでは無いから!なっ!駿(しゅん)!」


嬉しそうに全部話をしてしまいそうな七海(ななみ)の口を大和(やまと)さんが塞ぎ、話をしないように説得する。そんな2人を見て、相変わらず分かっていないのに変に鋭い駿(しゅん)が言う。


「あれ?大和(やまと)さん、昨日と同じ服ですね!いつもお洒落さんだから、上下違うのに!今日はどうしたんですか?」


駿(しゅん)、一回黙れ!よし、南の食堂で食いたい物がある!行こう!」


「えー?どうした?突然。腹て減った?まぁー分かったぁ!花音(かのん)たちも行く?」


やっと七海(ななみ)ショックから立ち直った(ひかる)駿(しゅん)の首に腕をかけながら移動しようと発言する。大和(やまと)さんの顔は真っ青で、七海(ななみ)の顔は照れたように赤い。


駿(しゅん)は、そんな二人への興味を失ったのか花音(かのん)に声をかける。急に、話を振られた花音(かのん)美月(みづき)に助けを求める。


「え?どうします?美月(みづき)さん」


「あーそうしようか。七ちゃんも付き合いたてだから2人がいいよね!じゃあね!おめでとう!」


「やだ、美月(みづき)ちゃん恥ずかしい!昨日からずっと一緒だからいいのにぃ~でも、ありがとね!」


遠慮しつつ、昨日から()()()一緒なのを公表してさらに今からは2人きりになりたいと話を進める。さすが、七海(ななみ)様だなと思いながらにこやかに微笑みつつ二人と別れて別々の食堂に向かう。凄い疲れた。頭痛いなぁと思いながら少しふらついたらしい美月(みづき)颯太(そうた)が支える。


「あっごめん!衝撃が凄くて・・・」


「まぁ。強烈だったな・・・」


「はい。ちょっと怖かったです・・・」


美月(みづき)の言葉に颯太(そうた)が同意すると、花音(かのん)が正直な気持ちを言う。それに、続いて(かえで)が率直すぎる気持ちを吐露すると(ひびき)も同意する。


「うん。関わりたくない」


「それでいいと思う」


そんな中、空気を読む気が無い駿(しゅん)(ひかる)に昼ごはんの話をするがかなりドン引きしていた(ひかる)の返事は素っ気ない。そんな(ひかる)に欲望のままの返事をすると(かえで)に頭が良くなる成分をススメられる。


「南館に今日美味いのあるの?」


「魚がある」


「えー肉食いたい!」


駿(しゅん)はDHAが不足していると思うから魚食べようか?」


「えー!」


騒ぐ駿(しゅん)に、花音(かのん)が魚をススメると駿(しゅん)はサラッと花音(かのん)の好みを聞きつつ同意する。まぁ。肉は外せないようだけど・・・。


「お魚美味しいですよ?」


花音(かのん)は魚好き?」


「はい。好きですよ!駿(しゅん)は苦手ですか?」


「いやっ俺も好き!でも、肉の方がもっと好きってだけ!今日は魚食べる!」


駿(しゅん)花音(かのん)の可愛い会話にほっこりする。交際宣言なのにあの空気は何だったんだろうと思う。七海(ななみ)のテンションと大和(やまと)のテンションが違いすぎるからだろうか?七海(ななみ)のだから大和(やまと)には手を出さないでねという圧を感じるからだろうか。


あんなに、人の多いところで宣言して周知する七海(ななみ)に引いたからだろうかと美月(みづき)はブルっと身体が冷えた。七海(ななみ)の事が衝撃的過ぎて、ここにいる全員知っているはずなの忘れていた。中村雄大(なかむらゆうだい)のことを。


◇◇◇◇◇◇◇


金曜の全ての講義も終わり、教授と話があるので少し待てるかという颯太(そうた)からのSNSに大丈夫だよとメッセージを返信した美月(みづき)はコーヒーを買いにカフェテリアに向かっていた。大和(やまと)さんは七海(ななみ)ちゃんと付き合い始めたと言うので油断しているところもあったかと思う。


大学には様々な植木が植えられていて学生または、教授たちの目を癒す。開けた場所ではあるが数本の木の間から急に大きな物体が現れる。中村雄大(なかむらゆうだい)だ。彼は、大きな声で美月(みづき)に迫って来た。


美月(みづき)ちゃん!七海(ななみ)さんと大和(やまと)さんがつきあってるって何ですか!」


「あぁ~え~とねぇ~」


「知てったの?」


「知らない!知らない!さっきお昼にカフェテリアで聞いた!昨日かららしい!」


「本当!?知ってたけど、俺に黙ってたとかじゃないよね?」


雄大(ゆうだい)の勢いに体を引きながら美月(みづき)も少しパニック状態だったんだろう。言わなくていい事まで口から出てくる。


「うん。知らない!えっと、七ちゃんが大和(やまと)さん好きかも?って話を薄っすら聞いただけで!知らない!知らない!」


「薄っすら知ってたじゃん!」


「ほら、だからアドバイスしたじゃん!大人っぽい人が好きらしいって!」


「大人っぽいじゃなくて大和(やまと)さんじゃないですか!」


「いやぁ〜あの時は七ちゃんじゃなくて別の人聞いてたからね!確定だと思わないじゃん?しかも、大和(やまと)さんが七ちゃん好きとか知らないよ!中村さんは気がつかなかったの?」


「・・・・・はい。知りませんでした・・・てっきり・・・(美月(みづき)ちゃんだと・・・)」


目の前まで来ていた雄大(ゆうだい)は落ち込んで、頭を垂れているので美月(みづき)の目の前に頭がある。思わず美月(みづき)は頭を撫でながら励ます。


「まぁ~今回は残念だったけど、次があるさ!ね!次、頑張れぇ~」


すると、雄大(ゆうだい)はガシッと撫でている美月(みづき)の右手の手首を掴み、美月(みづき)が「おうっ!」と反応するより早く反対の手で美月(みづき)の左肩を掴む。


「そうだよね!ね!美月(みづき)ちゃん飲みに行く約束してたよね!行こう!慰めて!」


「あっ!言ったけど、七海(ななみ)ちゃんの紹介でしょ?それは無くなったでしょ!いいから!とりあえず、離して」


「そう、それは無くなったから美月(みづき)ちゃんが俺を慰める飲み会!」


雄大(ゆうだい)は身体をぐっと近づけてくるのを美月(みづき)は後ずさって距離をとるが、手と肩を捕まれるので思うように距離が取れない。イラっとしながら雄大(ゆうだい)に抗議するが本当に話を聞かない。


「あ?は?え?っと・・・颯太(そうた)に相談を!つーか、マジで離しなさい」


「えぇ?颯太(そうた)さん必要?俺は美月(みづき)ちゃんに慰めてほしい!」


「いやっ!待って!ホント離してって!」


そこで雄大(ゆうだい)との間に、グイっと人影が入る。肩を掴んでいた手はその人影に掴まれ外されるが右手首は掴まれたままだ。


「なんだよ。(ひかる)!」


雄大(ゆうだい)美月(みづき)先輩、いやがってるじゃん。離せよ!手も」


左肩の手は外されたが未だ。右手首を掴んでいる雄大(ゆうだい)(ひかる)は抗議する。美月(みづき)雄大(ゆうだい)との間に壁が出来て余裕ができたせいか、(ひかる)の身長が雄大(ゆうだい)と同じくらいであることに驚いていた。威圧感が無いからそんなに身長があるとは知らなかったと呑気な事を思っていた。


「はぁ?(ひかる)には関係ないだろ?美月(みづき)ちゃんと俺の話じゃん!」


「いやっ!美月(みづき)先輩さっきから離せって言ってるから。まず離せ!」


「え?そうだった!」


そこでやっと、美月(みづき)も現実逃避から帰ってくる。正直怖いと変な現実逃避する癖と体が動かないのは本当にどうにかしたい。でも、(ひかる)が間にいるのでホッとして口を開く。


「離してってずっと言ってる!」


そこで、ようやく雄大(ゆうだい)の手が離れると(ひかる)の背中の裾を思わず掴む。すると、(ひかる)が顏だけ後ろを向き美月(みづき)の方に振り返り。憤った様に説教をする。


美月(みづき)先輩。先輩も、気をつけてください。危ないです!俺が言うのも何ですけど・・・」


「ありがとぉ~(ひかる)ぅ~。怖かったよぉ~」


「はぁ~。本当に・・・」


「え?怖かった?なんで?」


雄大(ゆうだい)が状況を全く理解してないらしいので、イラッとした(ひかる)雄大(ゆうだい)に向き直り先ほど美月(みづき)がされていたように雄大(ゆうだい)の右手首を握り。左肩を掴む。


「なぁ?これ!お前より20cm以上背の高いやつにされても怖くねえ?」


「ちょっと。お前、ひょろいと思ったら力つえーな!離せよ」


「お前、離さなかったじゃん?嫌じゃねぇか?って聞いてるんだが?俺よりでかくて力のあるやつに捕まると、どうなんだよ!って話。想像力がたりねーんだよ。雄大(ゆうだい)は!」


「えー。あー。今の状況でも凄く嫌です・・・」


チラッと雄大(ゆうだい)が目線を向けたほうに顔を向けると、遠くで女子がキャッキャッとはしゃいでるのが見える。うん。腐女子かもね?栄養供給?ゲッっと(ひかる)が手を離すとズザーっと音を立てるように雄大(ゆうだい)は離れる。


雄大(ゆうだい)。最近、颯太(そうた)さんのアドバイス受けてるんじゃないの?相手の事を考えて動けよ」


「あー。颯太(そうた)さんのアドバイス。(ひびき)みたいにしろ!観察しろ!なんだよ。俺、男を見つめる趣味はねぇ~よ~」


「あぁ。もうわかった。そのままでいろ。そして、美月(みづき)先輩を巻き込むな」


今度は体ごと美月(みづき)に向き直った(ひかる)は、車まで送っていくと言うが今は颯太(そうた)を待っていると美月(みづき)も今の状況を説明する。


美月(みづき)先輩、帰るところですよね?今日はどっちの車ですか?送ります」


「あー今日は颯太(そうた)のだけど、ちょっと遅くなるっていうからコーヒー飲みながら課題をしようと思ってカフェテリアに向かってました」


「・・・そうなんですね」


(ひかる)の雰囲気がいつもと違うので、何故か敬語になる美月(みづき)(ひかる)は、少し膝をおって美月(みづき)に目線を合わせると困った顔になりながら言う。


「僕が家まで送りますか?」


「えぇ。いいよ」


「やっぱ、颯太(そうた)先輩がいいですか?僕じゃダメですか?」


「いやっ。(ひかる)が嫌とかじゃなくてね」


美月(みづき)は、困った顔の(ひかる)に申し訳ないんだよって説明をしようとするが(ひかる)の後ろから雄大(ゆうだい)が顔を出し美月(みづき)を覗き込みながらポジティブ発言をするが、美月(みづき)は反対側へ後ずさり辛辣に返す。やっぱり、変なところがポジティブなのか雄大(ゆうだい)は引かない。


「あっ俺の方がいい?」


「え?嫌ですけど?」


「えー美月(みづき)ちゃん冷たくない?」


「私、君には大分譲歩してましたが、今後一切やめます!せめて半径1mは近づかないで!」


「えぇ!俺なんかやった?仲良くしよーよー」


雄大(ゆうだい)の1番駄目なのは、やらかしたことに気がつかない事だよ」


(ひかる)の一言に、美月(みづき)は深く頷ずく。懲りずに美月(みづき)を覗き込んで近づこうとするので、美月(みづき)はさっと(ひかる)の後ろに隠れる。どちらかと言うと、盾にしてるのだがついついしがみ付く。


美月(みづき)ちゃん!冷たい!さっきみたいに慰めて!」


「ひいぃ」といいながら(ひかる)の背中に体を寄せて隠れてシャツを握りしめる美月(みづき)に、(ひかる)が顔を片手で隠してしまう。ふーと呼吸をすると雄大に向かって怒鳴る。美月(みづき)も声の大きさにビクンとするが(ひかる)は怖くないのでシャツにしがみ付いたままだ。


雄大(ゆうだい)、しつこい!普通に嫌われる案件だ!離れろ!つーか帰れ!」


「えぇ~えぇ~俺そんなに悪い事した?」


「した!少しは考えろ!分からんかったら電話しろ!今は帰れ!美月(みづき)先輩に二度と話しかけるな!と言われる前に帰れ!」


「えぇ!?そんなに!・・・わかったよぉ~美月(みづき)ちゃ~ん。飲み会考えててねぇ~」


全く懲りてない雄大(ゆうだい)が離れていくのを確認すると、美月(みづき)はハッとして(ひかる)の上着を離す。掴んだ所、つまり右の腰あたりだけ不自然にしわくちゃになっている。


「うわぁ~ごめん!えっとどうする?アイロン?」


「いいです。もう、家に帰るだけなんで洗えば元通りです」


「本当?大丈夫?」


ショボーンとなった美月(みづき)に、困った顔をして(ひかる)が話を聞いてくる。(ひかる)も言葉がぶっきらぼうだが最初の飲み会から誰にでも気遣い屋さんで優しい。ご迷惑をかけて申し訳ない。


美月(みづき)先輩・・・なんで、雄大警戒してるのに近づいたんですか?」


「え?詰め寄られてたんですけど・・・」


「まぁそこは見てましたけど・・・その前に頭撫でましたよね?」


「あぁー。落ち込んでるから・・・つい・・・」


「駄目です。アレ!失恋した男にしたらオチます」


「えぇ~」


美月(みづき)が口では反論するが、雄大(ゆうだい)のあの反応を見てはそういうものかもしれないと困る。矢印が他の人を向いているからこその慰めで、矢印がこっちに向くこともあるかと反省する。


「えぇ~じゃあ。ありません。後、裾掴むのも・・・」


「あっごめんね!困るよね」


「はい。困ります。可愛くて!」


「え?」


(ひかる)の言葉に一時停止する。美月(みづき)は面と向かって男子に『可愛い』と言われた事が無い。顏は中の上だなとかは言われたが、姉御とかオカンとか評されているので『可愛い』の単語は女子からは服装で言って貰えても男子からは言われたことは無い。兄弟は除くが・・・。


「あんなんされたら、男は単純なんでドキドキします」


「は?(ひかる)はしてないよね?」


「してます!弁えて下さい!」


「えぇー。私ヤバい行動しすぎ?」


「あー。美月(みづき)さん普段は大丈夫です。今は雄大(ゆうだい)のせいですよね?後、普段から誰でも距離感の近い大輝(だいき)さんや(ひびき)と仲いいからかなぁ~?まぁ。あの2人は大丈夫だと思います。颯太(そうた)さんが何も言わないので、でも他の奴は全員やちゃ駄目です」


『可愛い』に少し照れてしまったが、(ひかる)の言葉はまだ続き切々と説教をされるので少し冷静さをとりもどしつつ(ひかる)との初対面を話す。すると、(ひかる)は前髪で顔の大半が隠れているので首筋が赤くなるのが分かる。悪戯心がむくむくと芽生える。


「ん?(ひかる)は初対面からこの距離感よ?」


「いやっあれは酔ってたんで!・・・・・もう・・・忘れてほしい・・・」


「えぇ~あれで。(ひかる)駿(しゅん)と仲良くなったのに?」


「小首をかしげない!」


「はい!(ひかる)先生!苦情と指摘が多いと思います!」


「うーん。どう言ったらいいんだろう?無自覚すぎます」


「うーん。そこがわかんない。モテたことないよ?告られたのも中学で1回だし・・・それすら好意はない悪戯でトラウマ物の最悪な出来事だったし」


「トラウマ?」


「あーイイタクナイカナー」


「もう少し仲良くなったらですかね?」


「私が笑い話にできるようになったらじゃないかな?」


「ん~」


いつものやり取りと変わらなくなってきて安心する。(ひかる)もお説教モードは辞めたようだ。無自覚と言われても困る。普通に動いているのだが・・・と美月(みづき)は悩みながら返すと先ほどの続きを話されるのであえて雄大(ゆうだい)に警戒する態度で答えてみる。


「ん?」


「それとは別に、帰ります?送りますよ?」


「おっ?これは車に誘い込もうとしてるのかな?」


「おぉ!警戒した!」


「あはは!そこ喜ぶの?」


「自衛が大事!」


「確かに!(ひびき)君にも最近言われたわ」


「あー。それか颯太(そうた)さん来るまでカフェで一緒してていいですか?美月(みづき)先輩が課題するなら俺も隣でそうします。雄大(ゆうだい)戻ってくるかも知らんし、あいつ僻み多いくせに変なところポジティブだから」


「・・・・(ひかる)君。いいやつ過ぎん?」


「下心ありますから」


「それは・・・」


「それは?」


「レポートかな?レポート本体は教育に関するアルバイトをする者として貸せないけど、参考資料なら提供してもやぶさかではない」


(ひかる)は数秒固まり、溜息をつくと、課題をみてほしいと同意して飲み物を聞いてくる。驕りそうな予感に美月(みづき)は先に、お礼をするとそれを止める。


「・・・・・まぁそれでいいです。はい。・・・・・アイスコーヒーですか?ティーがいいですか?」


「え?助けてもらったから私が驕るよ!何がいい?」


「じゃあ、一緒行って選びます」


「ほーい!」

読んで頂きありがとうございます!



 ~登場人物~

もり 美月みづき21歳 1浪大学2年生 ITビジネス科 SNS名【森美月】

6/12生 何かと人に相談されがちな事が少し気になる今日この頃 体系にコンプレックスを持っている 男兄弟の真ん中 ブラコン 敢えて鈍感 年下に甘い


山下やました 七海ななみ19歳 大学2年生 インテリアデザイン科

3/21生 他科の知人 陽菜の幼馴染 メンヘラ気味の自称サバ女 無神経 女から声をかけるのはナンパは嫌らしい 七海節があると言われている(陽菜談)


松尾まつお 陽菜ひな20歳 大学2年生 エネルギー制御科

6/13生 颯太と大輝と同じ科で仲良くなった子 見た目は可愛い系だが少年の様な天然


山口やまぐち 美咲みさき21歳 1浪大学2年生 ITビジネス科

12/14生 大学からの友達 色白小柄で可愛い 男子が苦手


田中たなか 朔來さくら20歳 大学2年生 ITビジネス科

6/23生 大学からの友達 スポーツウーマン背が高い 同じ科に彼氏がいる


橋本はしもと 花音かのん19歳 エネルギー制御科1年

6/25 19歳なりたて まったりとした可愛い奴


坂本さかもと かえで20歳 エネルギー制御科1年

6/12 1浪生 響と高校の同級生 姉御を装ってるが可愛い奴 


山崎やまざき 颯太そうた20歳 1浪大学2年生 エネルギー制御科 SNS名【Sota.Y】

7/28生 美月の幼馴染 幼小中 高校別なのに同じ1浪して同じ大学で再会した 美月が好き みんなにバレてる 美月にはバレてない


吉田よしだ 大輝だいき20歳 1浪大学2年生 エネルギー制御科 SNS名【Daiki(北高/E制科)】

11/25生 美月の高校からの友達 押しに弱い男 好きな子に一途


中村なかむら 雄大ゆうだい20歳 大学2年生 エネルギー制御科

4/7生 颯太と大輝と同じ科の人 急に面識の薄い美月に恋愛相談を持ちかけて来た


前田まえだ 大和やまと23歳 専門2年卒業後 大学2年生 エネルギー制御科

5/12生 専門学校卒業後の入学なのでみんなより少しお兄さん 色白神経質そうな容姿 美月狙い 最近本気モード?


宮崎みやざき ひびき 20歳 大学2年生 エネルギー制御科

4/10生 幹事をしがちな人懐っこい男の子 タイ人っぽい純日本人 エキゾチックイケメン


林田はやしだ 駿しゅん 18歳 エネルギー制御科1年

12/25生 現役生 後輩味が強くてみんなから可愛がられる イイ奴 スポーツ推薦


永田ながた ひかる 20歳 エネルギー制御科1年

4/12生 1浪生 響と同じ年 前髪長めで背が高い 友達思い 美月の事は可愛いとは思ってるが颯太の好きな人とは気がついているので一応、温かく見守っている

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