028 大和さんと颯太
生理的に合わない人っていますよね。
家に帰ってくると、兄弟窓に状況を送信していたのでこってりと太陽兄に叱られた。急に隣の県に行くとか、しかも幼児を連れて行くとか本当に辞めなさいと、かなりこってり叱られながらの夕飯は食べた記憶が無かったが、それだけ心配かけたんだよとお母さんに寝る前に言われて申し訳なかったなぁと反省した。
これは、母の日、父の日だけでなく兄の日も作ってお礼をしなくてはならないのではないかと朝ごはんを食べながら真剣に煌星に言うと、心配かけなければいいんじゃないの?と正論で返されてしまう。はい。本当にごめんなさい。
とりあえず、今日は優海ちゃんを連れてくるからと太陽兄が言って出勤して行った。昨日、一緒にいたから心配してるとの事。本当に申し訳ない。美味しい和食を準備しましょう。
何にしようかなぁ~昨日、魚だったから今日お肉じゃないと煌星五月蠅いなぁ~と思いながら学校に行く準備をする。
講義がパンパンの月曜日の朝、普段がインドアな人が日曜にアレだけ歩けばいろんなところが痛い。今週は颯太のお迎えからでラッキーと準備をする。しかし、お迎えに来た颯太さんからもご説教を賜った。
「美月、昨日隣県行ってたって?」
「え?何で知ってるの?」
「太陽さんと会場で会ったんだよ」
「?・・・・あぁ~っ3on3!大会出てたの?」
「そう、しかも家庭教師の教え子って中1男子じゃなかったか?」
「あー。はい。そうですねぇ~」
「何やってるだよ。太陽さん試合どころじゃ無いし、俺まで不調だったわ!」
「え?颯太はともかく兄は関係なく無い?試合に出るのは優海ちゃんでしょ?」
「それは、そうだけど太陽さんあのチームの監督みたいなもんじゃん。まぁ優海さんに早々に見切りをつけられて優海さんが仕切ってたけど・・・」
「お~う。優海ちゃんにまで迷惑を・・・きょう、夕飯来るから豪華にしよう。帰ったら買い物行かなきゃ!」
太陽兄の彼女の優海ちゃんへの献上物を考えていると、信号待ちの颯太に頭をポンポンされながら、要求されるがそもそも颯太には伝えていない。
「そうしろ!俺には無いの?そーゆーの?」
「えー颯太には連絡してませんよ?」
「・・・・・・そうだけど。むしろ、しろよ。心配した」
「あー。ありがとう。でも、本当に松永家と遊園地行っただけよ?」
「松永家?中1男子とじゃなくて?」
「どちらかというと、小1男子のためかな?」
松永家の兄弟構成と、お母さんがネグレクト気味な事を颯太に話す。そこの小1の男の子が楽しみにしていた遊園地行きがかかってて、美月が放っておけなかった話をする。颯太は、最後まで聞いて、美月だからなぁ。と言いつつやはり逃してはくれない。
「でも、何かあったら大変な事も分かるだろ?あまり首を突っ込みすぎるなよ。他も頼ったりして!俺でもいいから呼ぶとかさぁ?」
「え?颯太3on3の大会だったんでしょ?」
「あー不調すぎてベンチばかり温めてた。うちのチーム6人だから俺抜けてもベンチいるし」
「何してるの?」
「アナタの心配ですが?」
「いやいや。成人してますんで!わりと大丈夫よ?」
「中1男子と2人って思ったし・・・」
「ん?その方が心配無いんじゃない?マイちゃんを連れ出したのは凄くドキドキだったんだよねぇ~。おうちではいい子だけど乳児連れて外出とかねぇ!まぁ。マイちゃんは車で寝ちゃう奇特な子だったから苦労はしなかったけど」
「あーまぁ。そう。無事でよかったよ」
「うん。久々の遊園地面白かった!」
「そうかよ。・・・・・・・・今度行くか?」
「ん?」
「子守り無しも、違う楽しみがあるんじゃねぇ?」
「いいね!行きたいかも!フェリーも楽しかったぁ~」
「OK!じゃあ、予定立てよう」
「夏休みなら平日いけるね!」
「だな」
お説教が夏休みの遊び計画へ変わったのでほくほくしながら学校に着くと、今日はビジ科の駐車場に止める事が出来た。いつも、ビジ科の方から回ってくれるがこちら側は駐車場が少ないのでめったに止められない。颯太と別れて近くていいなぁ。とビジ科棟へ向かっていると後ろから声をかけられる。ビクッとなるが、にこやかに普通に返事をする。
「美月ちゃん!」
「あっ!おはよぉ~ございまーす。大和さん」
「おはよぉ~」
「どうしたんですか?この辺りに車止めたんですか?」
「そー」
「エネ制周辺、駐車場多いから空いてません?」
「あぁ~空いてるけど、美月ちゃんに会いたくて」
「・・・はぁ~」
「今日も颯太と?」
「はい。今日は颯太の車で」
「兄弟みたいに仲いいよね。颯太は弟としてはいいけど、男としてはお薦めしないしね」
「はぁー。あっ!美咲たちだ!では」
「ちょっと待って!美月ちゃん!お昼一緒にしない?」
「え?」
「いいでしょ?」
「あー2人に聞いてみますね」
「いやっ!美月ちゃんの予定でいいよ!」
「え?」
「どうせなら2人で食べたい。構内から出ない?外で食べようよ。驕るし」
「あー月曜はパンパンなんで構内にいます!後、今日はお弁当なんで2人と食べますね!」
「え?あぁそうか。じゃあ、夕飯どう?」
「えっと。颯太と帰るんで」
「美月ちゃん車ないってことでしょ?おれの車に乗ればいいじゃん。御飯食べたら送るよ」
「あー」
「予定あった?」
「はい!ちょっと約束が」
「颯太と?」
「あーまぁ?」
「じゃあ、颯太に聞いとく。移動できそうなら今日おれと帰ろうね?」
「はー」
そういうと大和はエネ制の棟へ向かって行った。了承してませんが!と思いつつも別れて足早に棟に入りながら、スマホを出してすぐに颯太を探して通話を押す。
〔どうした?なんか車に忘れた?〕
「違う。今さ、大和さんに夕食誘われて、とっさに颯太と約束してるって嘘ついた」
〔あー。話合わせろってこと?優海さんと御飯って言えばいいのに〕
「あーそうだったぁ~!ごめん。巻き込んで。でも、それならお茶とか言いそう・・・。それで、移動できそうな用事なら颯太に頼んで移動って言われた。大和さんの車で送るってーどーしよーこれってまた誘われるかなー」
〔あーそうかも。まぁ。いいよ。俺のほうで断っとく〕
「え?なんて?」
〔ん~第三者がいたほうがいいよなぁ~そもそも、今日は優海さん来るって太陽さん言ってたんだろう?それに、俺を巻き込むわ。太陽兄に買い物頼まれてるとか〕
「え?太陽兄?颯太だけに矛先行くとあれだからいいけど・・・本当ごめん」
〔いいよ。なんか、言われた?〕
「あーうん。前にも颯太とばかり一緒に居ると彼氏できないとか言われた。兄弟みたいとか、男としては進めないとか・・・他にもなんか言ってたけど、颯太とはそーゆーんじゃないじゃん?凄いモヤる」
〔あー分かった。あっ来たっぽい。じゃあな〕
「はーい。よろしく!」
颯太との通話を切ると足早に美咲たちと合流する。ん~ヤバい。最近、拒否反応がヤバい。前はここまでじゃなかったんだけどなぁ。と思いつつもやっぱ、あの新歓かなぁ~と思いながら両腕を擦る。
美咲と朔來と合流して1講を終えて次の講義の教室に向かう。2講の教室に着いてからスマホを見るとSNSに通知が2通あった。颯太と太陽兄だ。先に颯太に返信をする。
Sota.Y『太陽さんと連絡取った。今日、太陽さんと御飯することになったから!大和さんにも言っておく』
『ありがとう!ごめんね!助かりました』
颯太に返事をして、太陽兄の窓を開ける。いつ見ても名前がふざけているなと思いながら開くと不穏なメッセージがあった。
Thick-Yang.Mori『美月ちゃん。お兄ちゃんは色々お話があります。優海も来ます。覚悟しなさい。今日、颯太と御飯になったけど、家に誘ってください!』
うん。今日、優海ちゃんが来るからご飯作る予定だったもんね。月曜から外食は優海ちゃんが大変だもんね。はい。すみません。作らさせて頂きます。帰りは颯太と買い物に行くと言う話になったと送った。
お昼休みはスマホのグー〇ル先生に聞きながら、メニューを豚肉の生姜焼き、骨付き鶏肉と根菜の御酢のさっぱり煮、ほうれん草の御浸し、揚げ出し豆腐、梅きゅうり、にワカメと麩の味噌汁に決めて、買い物リストを作成する。まぁ、豚肉と鶏肉とレンコン以外は家にあったと思う。
月曜は講義も多し、昨日の遊園地歩きで筋肉痛は痛いのに、朝からなんかがっつり疲れた。これは、お断りスキルを得ないといけない。美咲に相談したら、「嫌です」でいいんじゃない?と言われた・・・朔來は彼氏がいるのでそもそも男子と2人では出かけない・・・。
今度、楓ちゃんたちにも聞いてみようと思いながら午後の授業も頑張った。最後の講義が終わると教室前で颯太が待っていた。ホッとする。
「お疲れ!ひでぇ~顏」
「疲れたよ!午後は、美咲も朔來も別講義なんだよ!」
「買い物行くんだっけ?」
「そう。優海ちゃん、和食好きだからさ~。今日は生姜焼きと鶏と根菜の甘酢煮とかにしようと思って」
美味そうだなと話しながら颯太と歩いているとまたも後ろから声がかかる。さぁーと何故か体温が下がる。ヤバい。拒否反応出てる。アイツラ以来だ。
「本当に、買い物行くんだ?颯太は美月ちゃんの作った御飯食べるの?」
「あっ大和さんお疲れです!こっちに車止めたんですか?」
「そーだよー。ね。美月ちゃん?」
「はぁ。そうですねぇ~朝言ってましたねぇ~」
何故か、車の停め場所をお互い知ってるよね?と聞かれるが。朝聞いただけだからそんな2人の秘密でもなんでもないんだけどな。適当に返すと、颯太も話を続けた。
「俺、美月の兄貴とそろそろ兄嫁とも仲いいんですよぉ~バスケするんで」
「へぇ~美月ちゃんはスポーツマンって感じじゃないけど、兄弟はスポーツマン?」
「はい。弟はバレーですけど」
「ふ~ん。だから、颯太とも話し合うんだぁ?」
「そうですね!」
「すみません!大和さん!買い物あるんで、俺ら行きますね?」
「あぁ・・・。引き止めてごめんね。また、今度御飯行こうね?美月ちゃん!」
「あーそーですね。今度」
「じゃあ!行きますね!お疲れ様です!」
思わず、颯太の裾を掴んでいたので、そのままその手を引かれて颯太の車に向かう。「(急に本気モードだな)」颯太が何かぶうぶつ言っていたけど聞こえなかった。けど、強引に話を切り上げてくれて助かった。あの場にいたら日にちを決められそうだ。
その後、買い物して帰って御飯作りに着手しようとしたら暇だから手伝うと颯太も夕食作りの助手をしてくれた。手際の良さに唖然としつつ、切るのは、殆ど颯太に任せした。
今日はお父さんは出張中で、お母さんは夜勤だから明日の朝帰って来てから食べるはず。食事を始める前に取り置きしないと食べつくし煌星がいるので、忘れないようにしないとなと思いながら食器を出しておく。
「颯太が手伝ったから、準備が早く終わっちゃったね。なんか、課題ある?」
「今は無いな。グループ作業しか」
「私もぉ~」
「多分、優海ちゃん遅番だと、帰りが7時半くらいかなぁ?」
「慌てて帰って買い物行ったからまだ6時だな」
「私さぁ~。シャワー入りたいんだけど?」
「あーどうぞ?」
「颯太は?着替えは?」
「あぁ。車に急なバスケ後用の着替えあるけど・・・」
「んじゃ。颯太も入りなぁ~!」
「え?はぁ?」
「え?ただ待ってるの暇だし、料理したからさらに汗だくだしさ!」
「あーぁ?」
「部屋、冷房入れとく!」
「はぁ?」
「シャワーして、部屋涼しくして夏休みの計画立てようよ!」
「・・・・・あーうん。・・・わかった」
「じゃあ、お先にどうぞ!服取ってきて!タオルとか準備しとく!」
「あー。はい。ワカリマシタ」
「はいはーい!」
美月は脱衣所にバスタオルを準備して戻って来た颯太にどうぞと言うと、自室に戻って冷房を付けて、自分の着替えをどうしようかなと思う。流石にパジャマにしている服は如何なもんだろう。でも、以前の外出着も変わらない気がする。面倒になって、ショートパンツとオーバーサイズのTシャツをとる。
リビングで待ってると颯太が出て来たので颯太を涼しくなった部屋に案内して、入れ替わりにシャワーに入りさっぱりする。ドライヤーを持って部屋に向かう。せっかく、汗を流したのに暑いところでドライヤーとか無理。
「はーさっぱりした!颯太何してるの?」
「なっ!何もしてないけど?」
「いやっ。何故、正座?しかも真ん中で!」
「部屋の主居ないのに、何しろと?」
「え?いつもはスマホゲーじゃないの?」
「あーソウダネ」
変な返しをする颯太の横を通り、机周辺の延長コードの1つにドライヤーをさしてデスク椅子に座り髪を乾かし始める。颯太には既に乾いてるからいいと言われた。今更、スマホゲームを始めた颯太に話を振る。遊園地に友達同士で行くのは初めてだ!
「颯太、どこまでシフト出てる?」
「あぁ。もう7月いっぱいは出てるよ。8月は25日までなら希望出せる」
「わかったぁ~。はっ!7月だ!再来週じゃん!誕プレ何がいい?」
「あ?別にいいよ」
「いやいや、私貰ったじゃん!」
「あーでも、ほら行った先で買ったもんじゃん?」
「分かった」
「うん。大丈夫」
「出かけた先で可愛いマスコット買ってアゲルわ!」
「いやっ!それはっ!」
「え?行くよね?遊園地?」
「まぁ~ね。え?マジで、マスコット買おうとしてる?」
「飛び切り可愛いのにしてやんよ!カチューシャでもいいかなぁ~」
「えー」
「じゃーなにほしー?」
椅子の上から颯太の顔を除きながら聞くと沈黙されてしまった。そんなに悩むほど何もないのかぁ~。陽生兄からの御下がりも多いもんなぁ~と思いながら、物じゃなくてもいいけどなぁ~と思う。でも、時間あるからもう少し考えてもらおう!美月も考えようと颯太に話す。
「・・・・・・・・」
「まぁ。いいや!まだ時間あるから考えておいて!私も考えとくね」
「あっ!あぁ。わかった」
遊園地は、8月に入ってからのすぐの金曜日に行くことになった。8月は葵ちゃんの土曜に授業が無くなるので、次の日の筋肉痛に配慮して頂けるとの事だった。有難い。まだふくらはぎが痛いと足を揉みながら話していると玄関で話声が聞こえた。
優海ちゃんを連れて帰って来た太陽兄を二人で部屋から出てお迎えすると、優海ちゃんは楽しそうにニコニコでお邪魔します!と言った横で太陽兄は頭を抱えていた。頭痛いのかな?と薬はいるかと聞くと、颯太が何故か謝ってた。
その後、颯太と太陽兄が2人で話した後は何故か太陽兄が謝っていた。すぐに煌星も帰って来てから料理の仕上げをして出す。
颯太も手伝ってくれて手早くしていたら、煌星が颯太が婿にこればいいとか言ってた。うちの男子2人いるのに、森家に婿はいらんだろうと言っておいた。
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お次は15時更新です☆
~登場人物~
森 美月21歳 1浪大学2年生 ITビジネス科 SNS名【森美月】
6/12生 何かと人に相談されがちな事が少し気になる今日この頃 体系にコンプレックスを持っている 男兄弟の真ん中 ブラコン 敢えて鈍感 年下に甘い
山崎 颯太20歳 1浪大学2年生 エネルギー制御科 SNS名【Sota.Y】
7/28生 美月の幼馴染 幼小中 高校別なのに同じ1浪して同じ大学で再会した 美月が好き みんなにバレてる 美月にはバレてない
前田 大和23歳 専門2年卒業後 大学2年生 エネルギー制御科
5/12生 専門学校卒業後の入学なのでみんなより少しお兄さん 色白神経質そうな容姿 美月狙い 最近本気モード?
森 太陽25歳 役場勤務
8/15生 優しいお兄ちゃん 大雑把?大らか? バスケ経験者だけど、選手の頃から選手より監督向きだなと思っていた
佐藤 優海23歳 保育士
4/27生 しっかり者のお姉さん 美月の事を気にかけているので美月も優海を気にかけてる 元々バスケ一筋(PG) 3on3のチームに所属 女子だけのチームだが2P(5人制なら3Pライン)をバンバン入れるチームなので大会上位者 背の高いチームには勝ちやすい
森 煌星19歳 大学1年生 教育学部 日本文学科
2/3生 末っ子らしい人懐っこい性格 大食い 高身長 バレー部 今はバレーサークル(MB)




