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恋愛相談窓口の女  作者: 島城笑美


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21/57

021 謝罪とお友達の増加

遅くなりました。

この話入れたくなって書いてたら、時間が無くて・・・

金曜日はなんか大変だったので、土曜は(あおい)ちゃんの家庭教師だけの外出。日曜はまったり、両親が買ってきた食材をお母さんと仕込んだり課題をしたり、本を読んだりまったりと過ごした。


颯太(そうた)からは土曜に大丈夫か?って連絡が来たけど、マメな奴だなぁと思いつつ。楽しかったよっと返して、月曜からのドライバーの話を振られる。


飲み会での、あの3人を思い出すし其々が、颯太(そうた)では無い男子に絡んでいたなと思い至る。颯太(そうた)があしらった結果とも言えなくはないけど・・・3,4年生にちやほやされて楽しそうだったし、大(ひかる)に甘えたり、最後には大和さんと中村雄大と二次会へ向かったらしい。


帰りのタクシーでは、最近の美月(みづき)颯太(そうた)を避けている理由がバレていて、どうでも良い奴(三人娘)の為に友達を蔑ろにするのは辞めろと言われた。ダイキにも俺もそんなされたら悲しすぎると説得されたので、メッセージのやりとりで月曜からの車出しは交互にすることになった。先々週のお礼をかねて美月(みづき)から出すことになった。


◇◇◇◇◇


月曜の朝、愛車のジムニーで颯太(そうた)をいつものように迎える。おはよう!っとのんびり挨拶して学校へ向かっていると颯太(そうた)がスマホをいじりながら聞いてくる。


「なぁ。美月(みづき)、金曜暇?」


「ん?今週はやっと予定が無い!」


「あはは。美月(みづき)人当たり良いけど、結構インドアだよな」


「だねぇ~。土曜もバイトだけ、日曜も家でゴロゴロしてることが多いかも」


「そんな、インドアな美月(みづき)さんに恐縮デスガ!」


「おぉ?なんか頼み事デスカ?」


「そう!見たい映画あるんだけど、男友達じゃちょっとなぁ~」


「あー!貴族の家のやつ?」


「そうそう!最終フィナーレなんだよ!俺、結構歴史に忠実系好きなんだけど男子は分かり安いのが好きな奴多くてさ!美月(みづき)も好きだろ?ヨーロッパ系とか社交会とか!もしかして、もう見た?」


「見てない!見てない!ここ最近、ずっと飲み会だったからさぁ!映画行きたいです!」


「おっ!良かった。きまり。金曜は俺が車出すわ。飯食ってレイトショーでいいでしょ?」


「ん?OK!じゃあ、それで!」


金曜に楽しみな予定が入りほくほくで学校についてそれぞれの学科棟へ向かう。ビジ科の入口に見覚えのある姿で、ぬぼーっと立つ人影を見つける。あまりの暗さに敢えて明るく声をかける。


「あれ?(ひかる)ちゃんお・は・よ?」


「あっ森先輩。おはようございます!」


「んぉ?」


「あっあのっ。金曜日は・・・本当にっ。申し訳ございませんでした!」


大きな体を小さく丸めてさらに地面につきそうな勢いでブンッと頭を下げる(ひかる)に吃驚する。金曜日の話で通じるのが朔來(さくら)だけだし、ここはビジ科の出入口。今は、一番人が通る時間。(ひかる)は大人しい感じだが背が高いのでどう考えても悪目立ちする。美月(みづき)は、(ひかる)の腕を捕まえて、登校経路では無い中庭の方へ向かって歩く。


「はぁ~(ひかる)さぁ~。流石に、あそこで土下座しそうな勢いはみんなに迷惑よ?」


「あっ!本当・・・にっ、すみません!重ね重ね・・・」


頭を下げている、(ひかる)の前に美月(みづき)はしゃがむと顔を見上げる。顔色わるっ!めちゃへこんでる。


「あはは。飲み会の話?大丈夫だよ?(ひかる)に謝られる様な事何もされてないよ?」


「えっ!でも・・・僕・・・・っ。あのっ・・・・ぎゅって・・・・しました」


「ぎゅっ?」


「はい。抱き・・・つきました・・・よね?」


「あぁ!ん~バランス崩した時?倒れないようにとかじゃない?」


美月(みづき)は酔っぱらいにはよくある事さ。と大丈夫と言うが先ほどまで血の気を失っていた顔を今度は赤くして(ひかる)が言う。


「でも・・・・っ。俺、・・・・・やわらかい・・・とか・・・言ったとか!駿(しゅん)から聞いてマジで気持ち悪いなって!本当にすみません!森先輩めっちゃ気遣ってくれ、話聞いてくれたりしてくれたりしたのに・・・本当にすみません!」


美月(みづき)はあらぁ~めっちゃ気にしているなぁと困ってしまった。(ひかる)の照れ具合に美月(みづき)の方が照れてきちゃう。


飲みの席だし、陽菜(ひな)ちゃんと朔來(さくら)に助けられたし!それになんていうか、別に嫌悪感は抱かなかった。テーブルのみんなは、良い子で弟感覚のせいもあるかも?


「う~ん」


「・・・・・」


「私は気にしていないけど・・・」


「・・・・・」


(ひかる)は気にしていると?」


「・・・はい!」


「んじゃ、ランチ驕って!」


「へ?」


「アレ?お高い?珈琲でもいいけど・・・」


「いえっランチで!」


「オケ!んじゃ、北館の食堂でいい?」


「あっはい!」


「じゃあ、お昼休みに食堂でね!ほら、遅刻するよ!早く行きなぁ~」


「はい!じゃ!お昼に!待ってます!」


「はいはぁ~い」


(ひかる)と別れて美月(みづき)も教室に向かう。丁度、朔來(さくら)美咲(みさき)も、今来たみたいでロッカーの前で会う。


「おはよぉ~」


「おはー」「おはよう。美月(みづき)


「あっ。今日、ランチさぁ。別か、エネ制後輩と一緒でいい?」


私が、お昼休みの話をすると、美咲(みさき)が顔を顰めて聞いてきた。


「え?アレじゃないよね?」


「ん?アレ?」


「ほら、変な女子3人」


「あーアレじゃない!」


「あっ!美咲(みさき)にも可愛い2人を紹介?」


優衣美羽結愛(ゆいみゆゆあ)のお騒がせ3人娘で無い事を美月が言うと、金曜の新歓で仲良くなった女子2人(かえで)花音(かのん)の事かと朔來(さくら)に聞かれる。がそれよりは(ひかる)なので訂正する。あの二人も呼んでおこう。


「それもいいね!男子もいる」


「えー」


「あはは男子拒否?」


「いや?」


男子がいると言うと美咲(みさき)が口先だけで拒否する。去年であった頃よりは拒否感は薄れている。朔來(さくら)が笑いながら男子とランチは嫌かと聞く。


美月(みづき)ももちろん美咲がいやなら連れて行かないが、(ひかる)駿(しゅん)なら大丈夫だと思う。だいたいこの2人で、時々悠希(ゆうき)が入って3人で昼食は食べている話をしていた。


「んー女の子も来るなら・・・行きたいけど・・・」


「うーん。まぁランチタイムまで悩もうか!今決めなくてもいいよ。女子2人にも聞くから」


教室に入ってすぐにSNSで花音の【canon(E制科1年)】と楓の【楓_坂本(E制科1年)

】の後輩女子2人に其々メッセージを送る。


 『おはよぉう!金曜はお疲れ様ぁ!(ひかる)、朝からめっちゃ謝るからランチを驕らせるんだけど、一緒にランチいかが?北館食堂、お昼休み!』


その後、1講目を終えてから一旦、次の講義の教室に移動してかスマホを見ると可愛いお返事が二つきてた!


canon(E制科1年)『わーい!会いたかったので嬉しいです!行きます!』


楓_坂本(E制科1年)『(ひかる)、朝イチで行ったんですか?迷惑な!私、2講無いんで席とっておきます!美月(みづき)さん達はいつもの3名ですか?』


おぉ。流石、(かえで)ちゃん気が利く。あとの2人は行けるか行けないかまだ決まってないけど、予定に入れて欲しいと返信をしてまた講義に集中する。


「森先輩!」


北棟の食堂に新しい女友達の欲しい美咲(みさき)朔來(さくら)と3人で向かうと食堂に入った途端に声をかけられる。少し柱の影で個室風になる窓際の人気のある席から(ひかる)がお辞儀をしている。恐縮しすぎだ。席は、(かえで)が取ってくれたんだろうなぁと近づく。


「あのさぁ〜(ひかる)ちゃん!お名前で呼んでいい話は?はい。repeat after me 美月(みづき)!」


「え?あっ。あー。はい。えっと、美月(みづき)先輩?」


「んー。美月(みづき)でもいいけど•••」


美月(みづき)さぁん!先にご飯買いに行きましょ!」


もだもだしてる、(ひかる)を放って(かえで)が話しかけてくる。なので、みんなで先にご飯を買いに行くことにした。


食券機に(ひかる)がお金を入れて美月(みづき)先輩と呼ぶ。あははこりゃ本当に奢られないと気が済まないんだろうなぁと値段が中位のオムライスセットにした。


高いのでも、と言いたげな(ひかる)にこれが食べたいと言って納得してもらった。


エネ制1年生ズは、(ひかる)駿(しゅん)(かえで)花音(かのん)がいた。悠希(ゆうき)は彼女と御飯と聞いて、美咲(みさき)を誘ってみた。たぶん、美咲(みさき)の苦手なタイプだろうなと思ったから。


テーブルに着くと、食べる前に美咲(みさき)を紹介することにした。


「あっ!こちら、美咲(みさき)!私と同じ歳なの。ちょーっと人見知りだけど仲良くしてね!」


美月(みづき)ぃ~。まぁ。本当だけど。山口美咲(みさき)です。よろしくお願いします」


恨めしそうに美咲(みさき)が|美月《みづき睨むが可愛いだけだなーと思う。失礼。失礼。緊張しながら自己紹介した美咲(みさき)に対して、女子2人から先に挨拶してきた。


「あっ!坂本(かえで)です。えっと、名前で呼んでも大丈夫ですか?私は(かえで)と呼んでください!」


「初めまして、橋本花音(かのん)です。私も花音(かのん)でお願いします!」


「ありがとう。私も美咲(みさき)でいいよ」


「あのぉ〜俺らもいいですかぁ?」


「こら、駿(しゅん)朔來(さくら)先輩が!」


朔來(さくら)までぇー私の事なんか言ったでしょぉ!大丈夫!美月(みづき)朔來(さくら)が紹介しても大丈夫って思った子だから大丈夫!美咲(みさき)です。よろしくお願いします!」


軽く着れ気味に男子に自己紹介する美咲(みさき)美月(みづき)朔來(さくら)は目を合わせてくすくす笑う。


「あぁ。良かった!ありがとうございます!オレ、林田駿(しゅん)です!」


「なんか、すみません。僕は永田(ひかる)です。よろしくお願いします」


それから、金曜日の話を美咲(みさき)に分かるようにお喋りした。あの3人の話になった時に凄い顰めっ面を披露した美咲(みさき)に対して(みさき)がめっちゃ分かります!と意気投合していた。


共通の敵(?)がいると、仲は深まりやすいんもんねぇ。と思うが、3人はそこまで嫌われるのかぁと美月(みづき)が呟くと総攻撃にあう。


美月(みづき)さん!一番被害受けてますよねぇ!私、駐車場で聞いたんですから!トイレでも絡んできたんですよね!」


「あー!言ってたね。自慢気に!大輝(だいき)大和(やまと)さんがタクシーの手配してる時に中村雄大(なかむらゆうだい)に!」


「そう!私、今日(かえで)に聞かされて吃驚しました!なんで、何も言わないんですかぁ~」


「睨まれたたり、わざわざ食堂で文句言ったとかも聞きましたよ」


「それで、どうして颯太(そうた)さんとか、(ひびき)に好かれようとおもってるのか謎ですけど」


(かえで)が飲み会で、陽菜(ひな)を駐車場に送った時の話をすると朔來(さくら)も聞いたと説明に加わる。さらに花音(かのん)が今日、(かえで)から聞いて引いた話に、駿(しゅん)は先週の月曜の食堂での事を出してくると3人が狙っている人をサクッと言っちゃう(ひかる)。あら、わりとバレバレなんだねと呑気に聞く美月(みづき)美咲(みさき)が噛みつく。


「なに?呑気な顔してるの?美月(みづき)が実害あるんだよ?」


「え?実害は無いよ?なんか、3人で言ってるなぁとは思うけど」


「・・・美月(みづき)の実害って何?私は、不快感を与えられただけで実害なんだけど!」


「あー。私の根も葉もない噂を流すとか?体当たりとか?」


「えーそれってもう事件じゃないですかぁ~美月(みづき)さん!実害あってからじゃ遅いです・・・」


美咲(みさき)に実害について詰め寄られたので説明すると、花音(かのん)に心配される。確かに、実害があった時点で事件だ。未然に防ぐに越したことは無いなと美月(みづき)は思う。


「OK!加害者にしないように気を付ける」


「「「「違うっ」」」」


何故か、美月(みづき)の説教大会に終わったランチ会は、美咲(みさき)も思った以上にリラックスして楽しそうだった。駿(しゅん)(ひかる)も丁寧だし、大人しい喋り方だから相性がいいかも。大(ひかる)颯太(そうた)も落ち着いた喋り方だから美咲(みさき)も慣れているし中高友人が出来なかったと言っていた美咲(みさき)に友人が増えるのは正直嬉しい。良かった良かったと学食を出る。


北館の食堂を出ると、エネ制の棟があって、共通抗議の教室の中央棟があってからビジ科がある。ビジ科は南館の食堂か、建物の中で1番大きな中央棟のカフェテリアが近いのだが、洋食や中華は北館の食堂にあるので、ガッツリめのオムライスやパスタな気分の時は北館の食堂に行く。ラーメンとかもある。


カフェテリアは、珈琲とスイーツと、サンドイッチなどの軽食が多い。だから夕方利用者が多い。南館の食堂は和食が充実していてお魚料理が多い。うどんとか、そばとかの和食な麺類も南館の食堂で食べれる。


時間もまだあるが、食堂が混んできたので早く出て来た。軽く庭園になっていれ所々にガゼボがある中庭を腹ごなしに散歩しながらお喋りしてると相変わらず(ひかる)が隣で金曜日の謝罪を始める。


彼の中では、ランチ如きという事らしい。それで、気を揉んで払拭されることでは無かったようだ。困った。美月(みづき)も気にしていないし、それに折角、美咲(みさき)も仲が良くなれそうな性格のいい子たちである。気兼ねなく、友達付き合いがしたい。うーんと考え込んだ美月(みづき)が足を止めると、先を歩いていたみんなも足を止めて振り向いた。


「いい事、思いついた!」


「はい?」


(ひかる)が不思議そうに美月(みづき)を見ているが、美月(みづき)はみんなを振り向いて言う!


「私!(ひかる)にセクハラします!みんなは証人ね!」


全員がポカンとしている中、美月(みづき)(ひかる)の正面に回り、金曜日の支えの様に今度は美月(みづき)からガバッと抱き着く。もちろん、固まる(ひかる)。そして、もちろん、固まるみんな。


数秒、ギュッと(ひかる)を抱きしめたあと、顔を上に向けた美月(みづき)は無邪気な笑顔で言う。


「はい!これで、私も(ひかる)に同じことしました!なので、ぜーんぶチャラ!ん?私がランチ驕ってもらったから過多かな?」


顔を真っ赤にして固まっている(ひかる)の代わりに、駿(しゅん)も何故か赤い顔で自信なさげに小さな声で言う。


「違うと思います・・・美月(みづき)さんが・・・捨て身すぎます・・・」


結局、(ひかる)はチャラを了承してくれたが美月(みづき)は女子4人に散々怒られた。突拍子が無さ過ぎるとか、危険だとか、あれで(ひかる)が勘違いしたらどうするだとか、颯太(そうた)が怖いとか。何故颯太(そうた)が出てくるのか分からないけど、友達思いな友人たちに囲まれてニヤニヤしてたらもっと怒られた。

読んで頂きありがとうございます!


  ~登場人物~


もり 美月みづき21歳 1浪大学2年生 ITビジネス科 SNS名【森美月】

6/12生 何かと人に相談されがちな事が少し気になる今日この頃 体系にコンプレックスを持っている 男兄弟の真ん中 ブラコン 敢えて鈍感 年下に甘い


山口やまぐち 美咲みさき21歳 1浪大学2年生 ITビジネス科

12/14生 大学からの友達 色白小柄で可愛い 男子が苦手


田中たなか 朔來さくら20歳 大学2年生 ITビジネス科

6/23生 大学からの友達 スポーツウーマン背が高い 同じ科に彼氏がいる


橋本はしもと 花音かのん19歳 エネルギー制御科1年

6/25 19歳なりたて まったりとした可愛い奴


坂本さかもと かえで20歳 エネルギー制御科1年

6/12 1浪生 響と高校の同級生 姉御を装ってるが可愛い奴 


山崎やまざき 颯太そうた20歳 1浪大学2年生 エネルギー制御科 SNS名【Sota.Y】

7/28生 美月の幼馴染 幼小中 高校別なのに同じ1浪して同じ大学で再会した


林田はやしだ 駿しゅん 18歳 エネルギー制御科1年

12/25生 現役生 後輩味が強くてみんなから可愛がられる イイ奴 スポーツ推薦


永田ながた ひかる 20歳 エネルギー制御科1年

4/12生 1浪生 響と同じ年 前髪長めで背が高い 友達思い

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