021 謝罪とお友達の増加
遅くなりました。
この話入れたくなって書いてたら、時間が無くて・・・
金曜日はなんか大変だったので、土曜は葵ちゃんの家庭教師だけの外出。日曜はまったり、両親が買ってきた食材をお母さんと仕込んだり課題をしたり、本を読んだりまったりと過ごした。
颯太からは土曜に大丈夫か?って連絡が来たけど、マメな奴だなぁと思いつつ。楽しかったよっと返して、月曜からのドライバーの話を振られる。
飲み会での、あの3人を思い出すし其々が、颯太では無い男子に絡んでいたなと思い至る。颯太があしらった結果とも言えなくはないけど・・・3,4年生にちやほやされて楽しそうだったし、大輝に甘えたり、最後には大和さんと中村雄大と二次会へ向かったらしい。
帰りのタクシーでは、最近の美月が颯太を避けている理由がバレていて、どうでも良い奴の為に友達を蔑ろにするのは辞めろと言われた。ダイキにも俺もそんなされたら悲しすぎると説得されたので、メッセージのやりとりで月曜からの車出しは交互にすることになった。先々週のお礼をかねて美月から出すことになった。
◇◇◇◇◇
月曜の朝、愛車のジムニーで颯太をいつものように迎える。おはよう!っとのんびり挨拶して学校へ向かっていると颯太がスマホをいじりながら聞いてくる。
「なぁ。美月、金曜暇?」
「ん?今週はやっと予定が無い!」
「あはは。美月人当たり良いけど、結構インドアだよな」
「だねぇ~。土曜もバイトだけ、日曜も家でゴロゴロしてることが多いかも」
「そんな、インドアな美月さんに恐縮デスガ!」
「おぉ?なんか頼み事デスカ?」
「そう!見たい映画あるんだけど、男友達じゃちょっとなぁ~」
「あー!貴族の家のやつ?」
「そうそう!最終フィナーレなんだよ!俺、結構歴史に忠実系好きなんだけど男子は分かり安いのが好きな奴多くてさ!美月も好きだろ?ヨーロッパ系とか社交会とか!もしかして、もう見た?」
「見てない!見てない!ここ最近、ずっと飲み会だったからさぁ!映画行きたいです!」
「おっ!良かった。きまり。金曜は俺が車出すわ。飯食ってレイトショーでいいでしょ?」
「ん?OK!じゃあ、それで!」
金曜に楽しみな予定が入りほくほくで学校についてそれぞれの学科棟へ向かう。ビジ科の入口に見覚えのある姿で、ぬぼーっと立つ人影を見つける。あまりの暗さに敢えて明るく声をかける。
「あれ?輝ちゃんお・は・よ?」
「あっ森先輩。おはようございます!」
「んぉ?」
「あっあのっ。金曜日は・・・本当にっ。申し訳ございませんでした!」
大きな体を小さく丸めてさらに地面につきそうな勢いでブンッと頭を下げる輝に吃驚する。金曜日の話で通じるのが朔來だけだし、ここはビジ科の出入口。今は、一番人が通る時間。輝は大人しい感じだが背が高いのでどう考えても悪目立ちする。美月は、輝の腕を捕まえて、登校経路では無い中庭の方へ向かって歩く。
「はぁ~輝さぁ~。流石に、あそこで土下座しそうな勢いはみんなに迷惑よ?」
「あっ!本当・・・にっ、すみません!重ね重ね・・・」
頭を下げている、輝の前に美月はしゃがむと顔を見上げる。顔色わるっ!めちゃへこんでる。
「あはは。飲み会の話?大丈夫だよ?輝に謝られる様な事何もされてないよ?」
「えっ!でも・・・僕・・・・っ。あのっ・・・・ぎゅって・・・・しました」
「ぎゅっ?」
「はい。抱き・・・つきました・・・よね?」
「あぁ!ん~バランス崩した時?倒れないようにとかじゃない?」
美月は酔っぱらいにはよくある事さ。と大丈夫と言うが先ほどまで血の気を失っていた顔を今度は赤くして輝が言う。
「でも・・・・っ。俺、・・・・・やわらかい・・・とか・・・言ったとか!駿から聞いてマジで気持ち悪いなって!本当にすみません!森先輩めっちゃ気遣ってくれ、話聞いてくれたりしてくれたりしたのに・・・本当にすみません!」
美月はあらぁ~めっちゃ気にしているなぁと困ってしまった。輝の照れ具合に美月の方が照れてきちゃう。
飲みの席だし、陽菜ちゃんと朔來に助けられたし!それになんていうか、別に嫌悪感は抱かなかった。テーブルのみんなは、良い子で弟感覚のせいもあるかも?
「う~ん」
「・・・・・」
「私は気にしていないけど・・・」
「・・・・・」
「輝は気にしていると?」
「・・・はい!」
「んじゃ、ランチ驕って!」
「へ?」
「アレ?お高い?珈琲でもいいけど・・・」
「いえっランチで!」
「オケ!んじゃ、北館の食堂でいい?」
「あっはい!」
「じゃあ、お昼休みに食堂でね!ほら、遅刻するよ!早く行きなぁ~」
「はい!じゃ!お昼に!待ってます!」
「はいはぁ~い」
輝と別れて美月も教室に向かう。丁度、朔來と美咲も、今来たみたいでロッカーの前で会う。
「おはよぉ~」
「おはー」「おはよう。美月」
「あっ。今日、ランチさぁ。別か、エネ制後輩と一緒でいい?」
私が、お昼休みの話をすると、美咲が顔を顰めて聞いてきた。
「え?アレじゃないよね?」
「ん?アレ?」
「ほら、変な女子3人」
「あーアレじゃない!」
「あっ!美咲にも可愛い2人を紹介?」
優衣美羽結愛のお騒がせ3人娘で無い事を美月が言うと、金曜の新歓で仲良くなった女子2人楓と花音の事かと朔來に聞かれる。がそれよりは輝なので訂正する。あの二人も呼んでおこう。
「それもいいね!男子もいる」
「えー」
「あはは男子拒否?」
「いや?」
男子がいると言うと美咲が口先だけで拒否する。去年であった頃よりは拒否感は薄れている。朔來が笑いながら男子とランチは嫌かと聞く。
美月ももちろん美咲がいやなら連れて行かないが、輝と駿なら大丈夫だと思う。だいたいこの2人で、時々悠希が入って3人で昼食は食べている話をしていた。
「んー女の子も来るなら・・・行きたいけど・・・」
「うーん。まぁランチタイムまで悩もうか!今決めなくてもいいよ。女子2人にも聞くから」
教室に入ってすぐにSNSで花音の【canon(E制科1年)】と楓の【楓_坂本(E制科1年)
】の後輩女子2人に其々メッセージを送る。
『おはよぉう!金曜はお疲れ様ぁ!輝、朝からめっちゃ謝るからランチを驕らせるんだけど、一緒にランチいかが?北館食堂、お昼休み!』
その後、1講目を終えてから一旦、次の講義の教室に移動してかスマホを見ると可愛いお返事が二つきてた!
canon(E制科1年)『わーい!会いたかったので嬉しいです!行きます!』
楓_坂本(E制科1年)『輝、朝イチで行ったんですか?迷惑な!私、2講無いんで席とっておきます!美月さん達はいつもの3名ですか?』
おぉ。流石、楓ちゃん気が利く。あとの2人は行けるか行けないかまだ決まってないけど、予定に入れて欲しいと返信をしてまた講義に集中する。
「森先輩!」
北棟の食堂に新しい女友達の欲しい美咲と朔來と3人で向かうと食堂に入った途端に声をかけられる。少し柱の影で個室風になる窓際の人気のある席から輝がお辞儀をしている。恐縮しすぎだ。席は、楓が取ってくれたんだろうなぁと近づく。
「あのさぁ〜輝ちゃん!お名前で呼んでいい話は?はい。repeat after me 美月!」
「え?あっ。あー。はい。えっと、美月先輩?」
「んー。美月でもいいけど•••」
「美月さぁん!先にご飯買いに行きましょ!」
もだもだしてる、輝を放って楓が話しかけてくる。なので、みんなで先にご飯を買いに行くことにした。
食券機に輝がお金を入れて美月先輩と呼ぶ。あははこりゃ本当に奢られないと気が済まないんだろうなぁと値段が中位のオムライスセットにした。
高いのでも、と言いたげな輝にこれが食べたいと言って納得してもらった。
エネ制1年生ズは、輝と駿と楓と花音がいた。悠希は彼女と御飯と聞いて、美咲を誘ってみた。たぶん、美咲の苦手なタイプだろうなと思ったから。
テーブルに着くと、食べる前に美咲を紹介することにした。
「あっ!こちら、美咲!私と同じ歳なの。ちょーっと人見知りだけど仲良くしてね!」
「美月ぃ~。まぁ。本当だけど。山口美咲です。よろしくお願いします」
恨めしそうに美咲が|美月《みづき睨むが可愛いだけだなーと思う。失礼。失礼。緊張しながら自己紹介した美咲に対して、女子2人から先に挨拶してきた。
「あっ!坂本楓です。えっと、名前で呼んでも大丈夫ですか?私は楓と呼んでください!」
「初めまして、橋本花音です。私も花音でお願いします!」
「ありがとう。私も美咲でいいよ」
「あのぉ〜俺らもいいですかぁ?」
「こら、駿!朔來先輩が!」
「朔來までぇー私の事なんか言ったでしょぉ!大丈夫!美月と朔來が紹介しても大丈夫って思った子だから大丈夫!美咲です。よろしくお願いします!」
軽く着れ気味に男子に自己紹介する美咲に美月と朔來は目を合わせてくすくす笑う。
「あぁ。良かった!ありがとうございます!オレ、林田駿です!」
「なんか、すみません。僕は永田輝です。よろしくお願いします」
それから、金曜日の話を美咲に分かるようにお喋りした。あの3人の話になった時に凄い顰めっ面を披露した美咲に対して楓がめっちゃ分かります!と意気投合していた。
共通の敵(?)がいると、仲は深まりやすいんもんねぇ。と思うが、3人はそこまで嫌われるのかぁと美月が呟くと総攻撃にあう。
「美月さん!一番被害受けてますよねぇ!私、駐車場で聞いたんですから!トイレでも絡んできたんですよね!」
「あー!言ってたね。自慢気に!大輝と大和さんがタクシーの手配してる時に中村雄大に!」
「そう!私、今日楓に聞かされて吃驚しました!なんで、何も言わないんですかぁ~」
「睨まれたたり、わざわざ食堂で文句言ったとかも聞きましたよ」
「それで、どうして颯太さんとか、響に好かれようとおもってるのか謎ですけど」
楓が飲み会で、陽菜を駐車場に送った時の話をすると朔來も聞いたと説明に加わる。さらに花音が今日、楓から聞いて引いた話に、駿は先週の月曜の食堂での事を出してくると3人が狙っている人をサクッと言っちゃう輝。あら、わりとバレバレなんだねと呑気に聞く美月に美咲が噛みつく。
「なに?呑気な顔してるの?美月が実害あるんだよ?」
「え?実害は無いよ?なんか、3人で言ってるなぁとは思うけど」
「・・・美月の実害って何?私は、不快感を与えられただけで実害なんだけど!」
「あー。私の根も葉もない噂を流すとか?体当たりとか?」
「えーそれってもう事件じゃないですかぁ~美月さん!実害あってからじゃ遅いです・・・」
美咲に実害について詰め寄られたので説明すると、花音に心配される。確かに、実害があった時点で事件だ。未然に防ぐに越したことは無いなと美月は思う。
「OK!加害者にしないように気を付ける」
「「「「違うっ」」」」
何故か、美月の説教大会に終わったランチ会は、美咲も思った以上にリラックスして楽しそうだった。駿も輝も丁寧だし、大人しい喋り方だから相性がいいかも。大輝も颯太も落ち着いた喋り方だから美咲も慣れているし中高友人が出来なかったと言っていた美咲に友人が増えるのは正直嬉しい。良かった良かったと学食を出る。
北館の食堂を出ると、エネ制の棟があって、共通抗議の教室の中央棟があってからビジ科がある。ビジ科は南館の食堂か、建物の中で1番大きな中央棟のカフェテリアが近いのだが、洋食や中華は北館の食堂にあるので、ガッツリめのオムライスやパスタな気分の時は北館の食堂に行く。ラーメンとかもある。
カフェテリアは、珈琲とスイーツと、サンドイッチなどの軽食が多い。だから夕方利用者が多い。南館の食堂は和食が充実していてお魚料理が多い。うどんとか、そばとかの和食な麺類も南館の食堂で食べれる。
時間もまだあるが、食堂が混んできたので早く出て来た。軽く庭園になっていれ所々にガゼボがある中庭を腹ごなしに散歩しながらお喋りしてると相変わらず輝が隣で金曜日の謝罪を始める。
彼の中では、ランチ如きという事らしい。それで、気を揉んで払拭されることでは無かったようだ。困った。美月も気にしていないし、それに折角、美咲も仲が良くなれそうな性格のいい子たちである。気兼ねなく、友達付き合いがしたい。うーんと考え込んだ美月が足を止めると、先を歩いていたみんなも足を止めて振り向いた。
「いい事、思いついた!」
「はい?」
輝が不思議そうに美月を見ているが、美月はみんなを振り向いて言う!
「私!輝にセクハラします!みんなは証人ね!」
全員がポカンとしている中、美月は輝の正面に回り、金曜日の支えの様に今度は美月からガバッと抱き着く。もちろん、固まる輝。そして、もちろん、固まるみんな。
数秒、ギュッと輝を抱きしめたあと、顔を上に向けた美月は無邪気な笑顔で言う。
「はい!これで、私も輝に同じことしました!なので、ぜーんぶチャラ!ん?私がランチ驕ってもらったから過多かな?」
顔を真っ赤にして固まっている輝の代わりに、駿も何故か赤い顔で自信なさげに小さな声で言う。
「違うと思います・・・美月さんが・・・捨て身すぎます・・・」
結局、輝はチャラを了承してくれたが美月は女子4人に散々怒られた。突拍子が無さ過ぎるとか、危険だとか、あれで輝が勘違いしたらどうするだとか、颯太が怖いとか。何故颯太が出てくるのか分からないけど、友達思いな友人たちに囲まれてニヤニヤしてたらもっと怒られた。
読んで頂きありがとうございます!
~登場人物~
森 美月21歳 1浪大学2年生 ITビジネス科 SNS名【森美月】
6/12生 何かと人に相談されがちな事が少し気になる今日この頃 体系にコンプレックスを持っている 男兄弟の真ん中 ブラコン 敢えて鈍感 年下に甘い
山口 美咲21歳 1浪大学2年生 ITビジネス科
12/14生 大学からの友達 色白小柄で可愛い 男子が苦手
田中 朔來20歳 大学2年生 ITビジネス科
6/23生 大学からの友達 スポーツウーマン背が高い 同じ科に彼氏がいる
橋本 花音19歳 エネルギー制御科1年
6/25 19歳なりたて まったりとした可愛い奴
坂本 楓20歳 エネルギー制御科1年
6/12 1浪生 響と高校の同級生 姉御を装ってるが可愛い奴
山崎 颯太20歳 1浪大学2年生 エネルギー制御科 SNS名【Sota.Y】
7/28生 美月の幼馴染 幼小中 高校別なのに同じ1浪して同じ大学で再会した
林田 駿 18歳 エネルギー制御科1年
12/25生 現役生 後輩味が強くてみんなから可愛がられる イイ奴 スポーツ推薦
永田 輝 20歳 エネルギー制御科1年
4/12生 1浪生 響と同じ年 前髪長めで背が高い 友達思い




