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恋愛相談窓口の女  作者: 島城笑美


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20/57

020 幹事を労おう!part2

投稿時間を間違えました。明日の3時公開予定だった話です。

投稿取り下げと、投稿し直しが分からない・・・


飲み会partがやっと終わります。

後半、バーテンダーダイチくん視点でユウさんとの会話が入ります。

「キャーキャー何ですか!?アレなんですか?え?美月(みづき)さんの彼氏さんですか!?」


テンションか高すぎる(かえで)ちゃんと、目の前で真っ赤になって目を見開いている花音(かのん)ちゃんと駿(しゅん)くんに苦笑する。


「あーアレは、多分私っていうより(かえで)ちゃんのリアクションに喜んでるよ。悪戯好きなお兄さんだからねぇ~。あと、私は彼氏おりませーん」


「えーマジですか?いそうなのに!俺!いますよぉ」


ドヤッとした顏で話に入って来た悠希(ゆうき)はカラオケの機械から戻って席に着いてからは、ずっとカラオケのリモコンをいじっていたのにこの話は好きらしい。そしてまた、「いそう」である。悠希(ゆうき)の俺はいます宣言を適当に返事してスルーする(かえで)が恋バナがしたいと力説する。悠希(ゆうき)がショボーンとしているのが面白い。


「あーはいはい。それは良かったね。私もですけど、花音(かのん)(ひびき)幹太(かんた)もそーゆー話なくてぇ~【恋バナ】に飢えているんですよぉ~」


「俺も(ひかる)もいないですねぇ~」


「なんで、俺の暴露を急にするかな!駿(しゅん)!」


「そっかぁ~。カレカノ持ちは、悠希(ゆうき)くんと朔來(さくら)だけなんだね。やっぱいるのが普通とは言い難くない?」


駿(しゅん)が何故か(ひかる)にも被弾して暴露するので、そうか11人いるのに2人しか相手がいないってことは、いないのが変では無くない?と美月(みづき)は独りごちる。みんなに聞こえてるけど。


「どうしたんですか?美月(みづき)さん?」


「いやぁ~最近、良く彼氏いないんですか?作らないんですか?いそうなのに!ってよく言われるんだけどさ・・・いないと駄目かね?」


美月(みづき)の独り言に花音(かのん)が心配そうに伺うと、最近の疑問を投げかける。美月(みづき)もまぁまぁに酔っているらしい。とやらかした!と思ってハッとした時に隣から幹太(かんた)の全力の同意を得られるので、ついついまた本音をかえしちゃう。


「あー!凄い分かります!いやっ。まぁ。彼女ほしくないわけではないんですけど!俺、別に彼女いないから不幸なわけでもないし、寂しくも無いし、あー(ひびき)に彼女出来たら遊び相手減るんで多少は寂しいんでしょうけど・・・好きな人いたら付き合いたいって思いますけど、よくわからん人と付き合いたいとか思います?」


「そこよね。私も彼氏いなくても友達もいるし楽しいがなにか?ってなる」


「あーそれは分かるぅ~恋バナはしたいけど、自分には聞かないで!ってなる!私、めっちゃ我儘ですね。あはははは」


【恋バナ】はしたいけど、自分は対象外な(かえで)も賛同してくれるけど、まぁまぁに酔っている。そんな話をしていると、背後でくぐもった笑いを堪える声が聞こえるので振り向くとヨータさんが小刻みに揺れている。


「ヨータさん。何してるんですか?」


「いやぁ。フードを聞こうとしたらなんか哲学?大学生って面白いねぇ~」


「えー酷い!盗み聞きしてディスるとかサイテー」


「あはは。ごめん。ごめん!褒めてるし!そして、お得な相談があります!」


フードの注文を取りに来た、ヨータさんが笑いを堪えきれていない顔で話を進める。先ほどの、21時までのお客さん用にマグロのカルパッチョの材料を仕入れたんだけど、来店してから生ものNGを出されて余っているという。


「安くしとくから、注文してくれない?」


「あはは正直すぎません?えーと。マグロのカルパッチョ食べたいひとぉ~」


「「「「「「「「「「はーい」」」」」」」」」」


美月(みづき)が質問するとみんなで手を上げて返事すると、ヨータさんが口を押さえて驚愕する。何言ってるんだこのお兄さんは?美月(みづき)も遠慮なく突っ込む。


「え?いい子過ぎない?みんな!美月(みづき)ちゃんパワー???」


「なんですか。私パワーって」


「えーいい子の美月(みづき)ちゃんの仲間だからいい子?」


ヨータさんの持論に幹太(かんた)の横から(ひびき)が声を上げる!(ひびき)もかなり疲れていたんだろう。颯太(そうた)のお誘いはかなり嬉しかったみたい。お店決めてくれて、移動手段が準備されていることに既に感動してたからなぁと美月(みづき)は3人の新歓の仕切りに感謝する。


「ですです!類友です!新歓で働きづめの俺らを労ってくれるいい人らばっかなんすよ!」


「おぉ!新歓の幹事打上なの?頑張った君らにお兄さんも、何かだそうかな?」


「いいです!いいです!20名席11名で取ってる上に、二次会なんで飲み食いのペース遅いですよ!俺ら!急かさない優しい接客でじゅーぶんです!」


「えぇーマジイイ子」


(ひびき)との会話にヨータさんが、トキめいている横から軽く押しのけて部屋の中に入ってきてダイチさんが飲み物をひとりひとりに配る。やっぱり、其々のオーダーを覚えてた。ダイチさんの特技って言ってたなと眺めてたらダイチさんが口を開く。


「はいはい。男子までナンパしないでオーナー。注文取って早く作って!」


「えー俺も若い子と戯れたーい!」


「もう、俺が注文取るんで、マグロどうにかしといてください!はい!行った行った!」


ダイチさんがヨータさんをキッチンへ追い払うと、注文を取るために美月(みづき)のそばに膝を折って座りながら、あのオジサン追い払わないとずっといるからねと言う。カルパッチョはサラダ枠だろうかと思いながら何を食べる?とみんなに聞く。


温かい食べ物が食べたい幹太(かんた)のリクエストで、フライドポテトは定番にマカロニチキングラタンといつものスクランブルエッグバケットを2こづつ頼んだ。


注文が終わると、(ひびき)君が音頭を取って乾杯をする。幹事の様な行動をした後にこれはもう病気だね。っとみんなで笑う。爆笑が治まると、さっきの話で何か気になったのか朔來(さくら)が話を戻す。


「話し戻して悪いんだけど、美月(みづき)は彼氏ほしくない?」


「う~ん?ほしくない・・・わけではないかも?・・・でも」


「ん?」


「想像が出来ない」


「「「え?」」」


「自分に彼氏のいる想像が出来ない」


「「「「「えー!!」」」」


数人が驚いていると、やはり幹太(かんた)が隣で同意する。


「俺も想像出来ない。俺を好きな子とか、ファンタジーじゃん。ねぇ?」


「え?そうか?幹太(かんた)いいやつだぞ?」


(ひびき)がフォローするが男子の意見じゃん?って返す幹太(かんた)(かえで)も話の気が合う子ならアリだと思うけど?と励ます。ここも、高校も同じ友達なので今ひとつ幹太(かんた)の心には響かないらしい。


「そうだねぇ。一目惚れとかは無いかもしれないけど、今日初めて話したけど幹太(かんた)くんこんなに面白い感じの人って知らなかった!持論?な感じも愚痴も鬱々としてなくて、楽しいよ!会話が楽しいのコレまじで大事!」


「そうですよぉ!幹事じゃないって聞いてびっくりしました!今日、けっこー理不尽な状態になってたと思うけど、最後まで文句言わないで(ひびき)先輩手伝ってて今さっき愚痴りましたけど、ちゃんと相手が聞いてくれる人か見てからしましたよねぇ?そーゆーとこ好きな人はいると思います」


「ふふっ。こんな甘えん坊だとは思わなかったけど、可愛いと思うよ。そして、いやらしくないとこがいい!」


朔來(さくら)も厳しくも的確に褒めて、今日の行いみたいな所を見る子はいると思うと花音(かのん)も力説して褒める。美月(みづき)もいつも(ひびき)の隣で寡黙な子だなと思っていたので、こんな可愛い子だとは思わなかったと褒める。そして、下心を感じないところが本当に気楽。


「なんですか?どうしたんですか?今日は徳を詰んだから、自己肯定感を上げてくれるご褒美がついたんですか?」


「いやっ自信持ちなさいって事。あんまり、卑屈になると変なのに引っかかるから!良い奴は良い娘とちゃんとつきあってほしい!」


幹太(かんた)が困惑しながら、自己肯定感の上昇を喜んでいると、朔來(さくら)がビシッと助言と願望を言う。みんな酔っているので、なかなか歯に衣を着せぬ言い方になってるのが面白い。自由すぎる。


その後は、カラオケをしたり、恋愛感の話をしたり、悠希(ゆうき)の倦怠期を感じるお付き合い事情を聞いたり、馬鹿話をしたりして盛り上がって解散となった。


ちょっと、アレな事もあったけど楽しかったし、可愛い後輩が出来たなと思いつつ帰宅方向が一緒の、朔來(さくら)(かえで)花音(かのん)が。男連中を駿(しゅん)が。美月(みづき)大輝(だいき)颯太(そうた)と一緒にタクシーで帰った。




◇◆◇◆◇◆《トラモント》メンズ視点◇◆◇◆◇◆




「さっきの何アレ?」


(ユウ)さんが珍しく詰め寄ってくる。大智(ダイチ)はヘラっと笑いながら、分かっているのに聞く。


「アレってなんですか?」


美月(みづき)ちゃんの頭撫でたでしょ?大智(ダイチ)、普段は触らないでしょ?何?美月(みづき)ちゃん狙ってる?」


「おぉ!狙ってないです!美月(みづき)ちゃんは可愛いけど・・・自分からはお客さんに行かないですよ!俺」


「相手から来たら満更でもないと」


やっぱり店長は集客も考えるのかジト目で大智(ダイチ)を見る。手は、グラスに狂い無く氷を入れているからなんか怖い。大智(ダイチ)も嘘ついたら後が怖いので正直に答える。


「あーあの3人組の誰かなら?他は考えてないですねぇ~」


「ん?」


(ユウ)さんが眉間に皺を寄せるので、ここはちゃんと説明しておく。


美月(みづき)ちゃん、(こと)ちゃん、真央(まお)ちゃんの誰かが俺で良いっていうならやぶさかではありません。が!自分からは行きません。彼女らのお気に入りの場所に来辛くするのは嫌なんで!」


「ほぉ~。一応、考えているわけだね。んで、なんで、美月(みづき)ちゃんの頭撫でたの?」


相変わらず、オールドファッショングラスにカルーアを測り、ジガ―カップを濯ぐとノールックで氷を入れたジョッキにウイスキーを量ってグラスに落としていく。


大智(ダイチ)は、コリンズグラスにたっぷり氷の入れ、底にブルーキュラソーシロップを落とすとゆっくりとグレープフルーツジュースを流し最後に炭酸水をまざらないようにゆっくりと入れる。美月(みづき)の向かい男の子の方のノンアルコールカクテルを作る。


「あー。美月(みづき)ちゃん狙いの子がいて、ちょっと面白そうだなぁ~って」


美月(みづき)ちゃん呼んでた隣の子?」


「いやっ違います。その子は後輩っぽいんですけど、通路挟んだ隣の子がずっと美月(みづき)ちゃん見てて!」


「あぁ。あの子か、そうだな」


「でしょ?俺らと挨拶してる時からずっと見てるのに、隣とられちゃってて!ふふっ」


(ユウ)さんも普通に気がついていたみたい。大智(ダイチ)はわりと早い段階で気がついて、なんだコイツと思ったけど、大智(ダイチ)に対するジト目が面白くなって気がついたら揶揄いたくなってきてあの頭ナデナデである。


「あーあんまりお客さんで遊ばんでくれるかな?」


「でも、アレ凄くないですか?美月(みづき)ちゃん全然気がついてないけど、周りにはバレバレっていうか、周りは牽制してるのかな?でも、本人には分からないように気を使ってるんですよぉ~彼、仕事でき子ですよ!きっと!」


(ユウ)さんは呆れた目を向けながら、他のカクテル注文のシェイクをする。相変わらずカッコいいなと思いながらも大智(ダイチ)の恋バナは止まらない。


「はぁ~」


「えぇ~面白いなぁ~って!美月(みづき)ちゃん、彼の扱いちょっと冷たいんですよ。なんか、気を許してる感無いですか?」


「なんて、観察力の無駄使い」


美月(みづき)ちゃん気遣い屋さんだから誰にでも優しいじゃないですか?そーゆー子が粗雑に扱うっ相手って、相当気を許してないと出来ないと思うんですよねぇ~。美月(みづき)ちゃんには幸せになってほしいですからねぇ~」


「だから煽ったと?想いを寄せるから?」


今度は、(ユウ)さんが揶揄う顔をしている。まぁその気持ちは分かる。


「まぁ。やぶさかではありませんが想いは寄せないようにしてます!俺、昼のお仕事しないタイプなんで、あの子には釣り合わないかなぁ~」


「おぉ!わりと自信家の大智(ダイチ)の発言とは思えないね」


「アレ?結構本気だったかも?」


てへって顔をつくる大智(ダイチ)(ユウ)も、辛辣にも優しいらしい声をかける。


「ペロちゃんしても可愛くはないから辞めなさい。まぁ泣きたくなったら薄い胸ですが貸すよ」


ふふっと笑う(ユウ)さんはこれ以上踏み込むのを辞めるみたいだ。引き際が優しいなと大智(ダイチ)は思う。さすが、うちの店長!

読んで頂きありがとうございます!



 ~登場人物~

もり 美月みづき21歳 1浪大学2年生 ITビジネス科 SNS名【森美月】

6/12生 何かと人に相談されがちな事が少し気になる今日この頃 体系にコンプレックスを持っている 男兄弟の真ん中 ブラコン 敢えて鈍感


田中たなか 朔來さくら20歳 大学2年生 ITビジネス科

6/23生 大学からの友達 スポーツウーマン背が高い 同じ科に彼氏がいる


橋本はしもと 花音かのん19歳 エネルギー制御科1年

6/25 19歳なりたて まったりとした可愛い奴


坂本さかもと かえで20歳 エネルギー制御科1年

6/12 1浪生 響と高校の同級生 姉御を装ってるが可愛い奴 


山崎やまざき 颯太そうた20歳 1浪大学2年生 エネルギー制御科 SNS名【Sota.Y】

7/28生 美月の幼馴染 幼小中 高校別なのに同じ1浪して同じ大学で再会した


吉田よしだ 大輝だいき20歳 1浪大学2年生 エネルギー制御科 SNS名【Daiki(北高/E制科)】

11/25生 美月の高校からの友達 押しに弱い男 好きな子に一途


宮崎みやざき ひびき 20歳 大学2年生 エネルギー制御科

4/10生 幹事をしがちな人懐っこい男の子 タイ人っぽい純日本人 エキゾチックイケメン


中尾なかお 幹太かんた20歳 エネルギー制御科2年 

5/5生 響の親友 響のお手伝いをされがち 本来大人しい子 甘いカクテルが好き 


林田はやしだ 駿しゅん 18歳 エネルギー制御科1年

12/25生 現役生 後輩味が強くてみんなから可愛がられる イイ奴 スポーツ推薦


永田ながた ひかる 20歳 エネルギー制御科1年

4/12生 1浪生 響と同じ年 前髪長めで背が高い 友達思い


本田ほんだ 悠希ゆうき 20歳 エネルギー制御科1年

6/1生 1浪生 響と小中からの友達 響と同じムードメーカー カラオケ好き バラードも歌いたい


はやし 陽太ようた32歳 『トラモント』のオーナー キッチン担当

高身長濃いめの顔の陽気なアラサーなお兄さん 失言が多い


中島なかじま ゆう29歳 『トラモント』店長 キッチン・バーテン兼用

中性的な美人なお兄さん 怒らせると1番怖い


福田ふくだ 大智だいち24歳 『トラモント』バーテンダー

糸目の雰囲気イケメン/真央談 お話上手で褒め上手 悪戯好き

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