019 幹事を労おう!part1
飲み会が終わらない・・・
「美月。この後、どうするの?」
「おっ?二次会行っちゃう?」
「「行きたいです!」」
「美月さんたちともっとおしゃべりしたい!」
「先輩方喋りやすいです!」
颯太の質問に、美月が悪乗りすると駿と輝が手を挙げる!楓と花音も便乗して行きたいと言い出す。朔來を向くと私も大丈夫だよと言ってくれる。
「ん~。んじゃ、響と幹太と本田連れて行くか」
「いいね!後輩思い!」
「「「優しい!さすが、颯太先輩!」」」
颯太が、ずっと忙しくしていた3人を労おうとすると、ニッコニコの美月が颯太を褒めると、酔っぱらいな後輩達も便乗して褒める。そんな後輩を見ながら調子いいなと言いなと、3人に聞いてくると言って席を立って行った。ノリに乗っては見たが美月は後輩女子二人に再度大丈夫か聞いた。
「2人は大丈夫?無理してない?」
「無理してないです!楽しいです!」
「はい!私も素面で申し訳ないんですが、お喋り楽しいです!あっ後、両親も楽しんで来てと言ってましたので門限とかは大丈夫です!メッセージ送りました!」
「おぉ!偉い!ちゃんとしてるのはいい事だ!駿くんも連絡した?」
「美月さん。男は割と放置ですよ」
美月が18歳の駿にも声をかけると、駿の男の子らしい返答が来るがお母さんは嬉しいんじゃないかなぁと言う。
「お母さんにくらい、『二次会行くよ』『今から帰る』は送った方が母は喜ぶよ」
「あはは美月さんが母ですか!美月さんも送りました?」
「うちの母は、メッセ見ないから兄弟窓に送ります!」
「兄弟、仲良しですね!」
母の言い分のような美月にフいてしまいながら、美月にも駿は聞くが美月は母親のスマホは家電レベルでしか活用されないと言う。美月の動向が気になったら、太陽か煌星に聞くので兄弟窓への連絡が1番円滑に通る。兄弟窓にしていない場合、兄、弟どちらからも電話が来る。
「んだね!陽菜ちゃんは?」
「あー。彼氏様が迎えに来ております」
気持ちがっくりと来ている陽菜ちゃんがお迎えが来ていると教えてくれる。いつものことなので、しょうがない。陽菜ちゃんの彼氏さんは、去年同じ学科の4年生なので、今年から新社会人。卒業してから、なかなかな過保護具合らしい。うん。
「やっぱり?いいよぉ~もう来てるなら帰りなぁ~!」
「あっ!私が送るよ!駐車場まで!」
「え?私も見たいです!陽菜さんの彼氏さん!」
「わぁ~い!女子に囲まれてるとホント助かるぅ~♪」
「あはは行っておいでぇ~!」
美月が彼氏のお迎えが来ている陽菜に帰るように促すと、朔來と楓がお見送りを所望する。陽菜も嬉しそうに駐車場へ向かった。朔來はあまり酔っている感じがしない。なかなか強そうだが、楓ちゃんはなかなか酔ってる?まぁ2人で見送るなら大丈夫かなといってらしゃいと送りだす。
テーブルの上をごそごそ片付けながら残っている3人と話を続ける。
「どこ行きたい?」
「カラオケ屋だけど、カラオケしてないからカラオケですかねぇ?」
美月の問いに駿くんが答えるが、駿が花音を向いて質問する。確かに酔っぱらいは何処でもいいけど、花音は素面だもんな。駿くんも気遣い屋さんだなぁ~と美月は感心する。たぶん、響君がそう席をしたのかもしれない。
「あっカラオケ好き?」
「友達としか行かないです・・・必ず歌えとかじゃないならいいかなぁ」
「そんな、強制するやついるのかぁ〜。酔っぱらいだからなぁ~いるかもしれないかぁ。今は21時だけど、居酒屋はラスト22時のところ多いよねぇ~う~ん」
輝のお水のグラスに更にレモンと炭酸水を入れて目の前に置き。ついでに空いてる食器を重ねたり、使わないグラスを端に寄せたりしながら何処がいいかなぁ?と考えていると花音に言われる。
「美月さん、本当に酔わないんですね。永田さんと同じくらい飲んでましたよね?」
「そうだねぇ~全然酔ってないことは無いよぉ~気分もいいし、気持ちもいいし、箸が転がっても笑えそうよ?」
「あはは。そうですかぁ?夜だからハイになっちゃってる私と変わらない様な?」
「そうかな?」
「「ふふっ」」
2人で笑いあってると颯太が帰ってくる。
「どうだった?」
「幹太が泣きそうなくらい喜んでハグられた」
うんざりした顔で、しょうがない奴だなぁと颯太が言うが機嫌は良さそうなので嫌では無いんだろう。
「あはは。今日完全にお店の人みたいだったもんねぇ~驕ってあげます?」
「だな。俺と美月と大輝で響と幹太と本田の分驕るか?」
「あは。大輝も行くって?」
「ん?決定事項」
「あはは」
美月は笑いながら大輝を探すが、会場内に見当たらない。颯太を見ていないことを聞くと大輝の動向を知っていた颯太が教えてくれる。
「いないが?」
「あーアノ3人をタクシーに突っ込んでいる」
「え?大丈夫?3人で?」
「雄大が付き添うって」
「マジで?」
「「「「えー」」」」
美月の若干引いた声に、花音と戻って来た朔來と楓と声が重なる。あの中村雄大に女の子を任せていいものなのか?と思っていたらみんなも同じ気持ちらしい。その不安を少し和らげる大輝の声がした。
「あの3人、大和さん引きずって行った」
「おっ!おぉう・・・尊い生贄に・・・」
「え?5人??」
「そっ!ジャンボタクシー!7人乗りのハイエースだった。いいな!ファミリーカータイプ」
同情的な朔來の叫びの横で、美月は5人もタクシーに乗れたの?って質問をしてたのに大輝は普通に車種の話になる。今の可愛いルークスを早く卒業したいんだなぁと思う。
「んじゃ、うちは11人?」
「そそっ」
「移動するならうちらもジャンボタクシーがいいねぇ~!」
「あっ俺は車出せます!5人乗り!です。フィットですよぉ~」
「あのぉ~私もぉ~出せます。フリードです。6人乗りなので皆さん乗れるかと思います!」
美月が人数を確認すると大輝が同意して、駿と花音が車を出せると言う。なかなか大きな来る前を持っている2人に吃驚する。
「2人とも大きな車だねぇ~」
「姉貴家族のおさがりです!俺が車買おうとしたタイミングで4人目妊娠したことが分かって。これじゃ足りないって8人乗りに乗り換えるから格安で譲ってもらいました!チャイルドシートって場所取るんですよねぇ~」
「私は、家の車です。ずっと週末カーだったんで、古いんですが走行距離はそんなにないかな?と思います。綺麗にしてます!」
美月の驚きに、大きな車を乗っている理由を律儀に説明してくれる2人。後輩味が強くて可愛い2人だなと思いながら、颯太が何処に行くか聞いてくる。
「どうする?」
「ん~3人はどうしたいんだろう?」
「あーどっちでもいいって、ゆっくり飲み食いしながら喋りたいし、カラオケでもいいって。盛り上げるのじゃなくて好きなの歌えるならどっちでもいいとか言ってた」
「あははお疲れですね。ん~んじゃ、《トラモント》に聞いてみようかな?確かパーティールームがあるんだよね」
颯太が幹事とそれに巻き込まれた中尾と本田の意見を伝えると、美月は察した。そして、《トラモント》を思いつく。カフェバーなので2時まで空いていてラストオーダーも1時だ。とりあえず、幹事メンバーを労う場所にしよう。
「《トラモント》?」
「そっ。行きつけのカフェバー!」
「え?美月さんの行きつけに連れて行ってくれるんですか?」
「いいんですか?こいつら入り浸ったら嫌じゃないですか?」
颯太の質問に、行きつけなんだよって言うと、駿が嬉しそうに聞いてくる。楓が、教えていいんですか?と心配そうにするので、笑って了承する。
「あはは。このメンツならいいかな?私の遭遇率もあるからデートで使うと見つかるかもよ?ふふっ」
「美月がいいなら」
「んじゃ、聞いてみる!」
美月も今日のメンバーならたまたま《トラモント》で会ってもいいかな?と思ってお店の名前を出したのだ。颯太がかまわないならと返してくれたので美月は《トラモント》に電話をするとユウさんが電話を取った。
美月が大学の友達と11人で行きたい旨を伝えると、丁度、パーティールームがさっき空いたとのことだった。では、今から片付けして支払して移動を考えると30分後と話すとあちらも片づけて準備するのに助かる時間だと言ってくれた。
《ハスキー》の今後の利用の為に店員さんが片付けしやすいように後片付けを少しだけすると、駿と花音の車に分かれて《トラモント》に向かった。
《トラモント》は7名ほど座れるカウンターの他、カップル仕様なの?って2名席と美月たちがこの間座ったソファーの4名席がふたつの他に隣室の個室になった20名ほど入れるパーティールームがある。そこには、ヨータさんの趣味のカラオケも入れたとこの間、自慢していた。
カウンターの横にはダーツゲームもあるので、飲みながら遊びながら結構だらだらいられる。真央はビリヤードも置いてと言っていたが物理的に無理なので却下されてて笑った。
20名が入るパーティールームでゆったり入って、少ないけど大丈夫?と聞いたら、この大人数でこの時間からカフェバーに来る人はいないと言われ納得して利用させてもらうことにした。
「美月さん!こっち座ってください!」
《トラモント》に入り、馴染みのユウさんやダイチさんに挨拶していると、今迄、話をしたことのない中尾幹太の隣に呼ばれた。珍しい?と言うかこんなテンション高い彼を見たことが無かった。数回、響くんも一緒に飲んだことはあるがわりと平坦で変わらない子だったと記憶している。
「珍しい。どうした?」
美月は座って聞くと幹太の向こうがわの隣に座っている響が説明する。
「たぶん、世話しなくて良くて・・・。世話をしてくれそうな人を選んでます・・・本当にすみません・・・」
あははと大爆笑して「いいよぉ~気にしないでぇ~」と答える。出入り口の傍の端の方に座って注文係でもしようとしたらその隣に颯太が押し込むように座ってくる。
「ちょっと。颯太、別の場所に座って!私がオーダー通すから!」
不満げな顔をして、出入り口を挟んだ隣の席にいる輝を奥に押し込んで座る。颯太も注文係してくれるみたいだ。そんな人を押し込んでまで座らんでもと思いながら、向かいに座る花音に話しかけると朔來が颯太を番犬っと呼びながら颯太の向かい大輝の隣に座る。
「花音!ここ、カフェバーだから、ソフトドリンクも種類多いし!ノンアルコールカクテルもあるよ!」
「おぉ!それは嬉しいですね。俺!ノンアルカクテルにしようかなぁ!」
「ホントだぁ~でも、めっちゃ悩むかも!始めは、珈琲フロートにします!甘いのほしいし、眠たくなったら勿体ないので!」
美月がメニューを花音に見せると、隣に座った駿も覗き込む。スルッと女子に挟まれている駿に笑う。でも、その隣の楓と向かいに座る響が仲良さそうにメニューを覗き込んでいるでベストポジション?とか思う。
広いテーブルなのに、楓と響の隣の誕生席に席を取った本田悠希がカラオケをいじっている。彼は歌う気満々だ。ストレス発散か?駿のノンアルカクテルを花音と一緒にメニューを見ながらあーだこーだ言っているのでとりあえず2人は放置する。
「中尾くんは、どうする?」
美月が、中尾幹太に飲み物どうする?と聞くと、おしぼりと一緒に出されたお通しの温かい肉じゃがをもぐもぐ食べながら幹太が顔を歪める。今にも泣きそうな顔になり、口の中のものを咀嚼し終わると話始める。
「嬉しいですぅ~温かい料理に、誰かに飲み物を聞かれる事がこんなに幸せだとは思いませんでしたぁ~。あと、幹太でいいです!俺も勝手に響と同じように美月さんって呼んでるんですがいいですか?」
名前には了承したがいつもと違う中尾に困惑する。本当にどうした中尾幹太と思っていたら、どうやら彼は幹事とかではなく響と一緒に居るから手伝わされただけだと言う。後2人の幹事は、遅れてくるわ。飲み始めたら進行そっちのけで酔っぱらって使い物にならず。3,4年次に絡まれるわ。自分の席には座れないわ。気がついたら料理は冷めているわ。飲み物すら自分の注文したものは自分に届かず誰かが飲むので途中からテーブルに設置されている焼酎を手酌で飲んでたと言う。
「なんと、惨い・・・」
「ごめんって幹太。こっちのお金は俺が出すから本当に許して」
美月に切々と愚痴る幹太に同情すると、響が謝りながら話に入ってくるとさっき颯太と相談したことを美月は響たちに言う。
「あぁ!響君たちの分は、私と颯太と大輝の兄さん姉さんズで持ってあげるよぉ~!」
「えぇ!いいですよ!3人には色々頼んで迷惑かけて、今の会も開いてもらってるのに!」
「ホントですよ!お金はちゃんと出します!」
「そうですよぉ!美月さんのおかげで楽しかったので私も出します!3人は出さなくてもいいよ!」
「私も!」「俺もぉ~」
「俺も出します!8人で割りましょ~」
美月が驕ると言うと響と幹太が遠慮して、話を聞いてたらしい花音が自分もと言い始めそれに駿と楓も便乗する。少し遠くから輝が8人で割る提案もしてくれる。凄い!みんないい子過ぎんか?と言うと。やっぱり、驕られるのはぁ~と3人が遠慮をする。
「んじゃ、本田は1,000円。響と幹太は2,000円づつ。残りを8人で割る。決定」
颯太が一言で仕切る。頼もしいです。8人がOK!と叫び、3人も渋々ながらも嬉しそうに了承して先にお金を受け取った。これで、もう財布は出さないでね!と念を押す。
「マジいい先輩!美月さぁ~ん!颯太さぁ~ん!」
幹太が感激して泣いている。同じ学年だが・・・。本当に辛かったんだなと苦笑いをするしかない。みんなの飲み物が決まったって注文をしようとカウンターに向くと、ダイチさんと目が合う。ニコッと笑って近づいて美月の席の横で膝を折ってオーダー聞く。
「決まった?」
「すみません。なんか飲み物の注文前に盛り上がってて・・・」
「あはは。いいよぉ~楽しそぉ~」
ソフトドリンクやノンアルコールカクテル、他の子らのカクテルを頼むと、最後に颯太と大輝と輝と悠希が頼んだハイボールに1つ追加する。ダイチさんが一瞬止まり美月を見る。
「美月ちゃん。本当は何飲みたい?」
「え?」
「オーダー種類多いから、簡単なのに自分も追加したでしょ?」
「あー。・・・・モスコミュールで」
「了解」
ダイチさんは美月の頭をなでなですると待っててねとニコッと笑って言う。カウンターに戻る。それを見ていたらしい楓
がキャーと叫ぶ。こうゆうのシュチュ萌するタイプらしい。初対面では人ってわかんないなぁと思いつつダイチさんわざとだろうなと呑気に美月は思っていた。
読んで頂きありがとうございます!
大輝と輝と似ててダイチさんが面倒くさいなぁと思っている作者です。
~登場人物~
森 美月21歳 1浪大学2年生 ITビジネス科 SNS名【森美月】
6/12生 何かと人に相談されがちな事が少し気になる今日この頃 体系にコンプレックスを持っている 男兄弟の真ん中 ブラコン 敢えて鈍感
田中 朔來20歳 大学2年生 ITビジネス科
6/23生 大学からの友達 スポーツウーマン背が高い 同じ科に彼氏がいる
橋本 花音(はしもと かのん 19歳 エネルギー制御科1年
6/25 19歳なりたて まったりとした可愛い奴
坂本 楓20歳 エネルギー制御科1年
6/12 1浪生 響と高校の同級生 姉御を装ってるが可愛い奴
山崎 颯太20歳 1浪大学2年生 エネルギー制御科 SNS名【Sota.Y】
7/28生 美月の幼馴染 幼小中 高校別なのに同じ1浪して同じ大学で再会した
吉田 大輝20歳 1浪大学2年生 エネルギー制御科 SNS名【Daiki(北高/E制科)】
11/25生 美月の高校からの友達 押しに弱い男 好きな子に一途
宮崎 響 20歳 大学2年生 エネルギー制御科
4/10生 幹事をしがちな人懐っこい男の子 タイ人っぽい純日本人 エキゾチックイケメン
中尾 幹太20歳 エネルギー制御科2年
5/5生 響の親友 響のお手伝いをされがち 本来大人しい子 甘いカクテルが好き
林田 駿 18歳 エネルギー制御科1年
12/25生 現役生 後輩味が強くてみんなから可愛がられる イイ奴 スポーツ推薦
永田 輝 20歳 エネルギー制御科1年
4/12生 1浪生 響と同じ年 前髪長めで背が高い 友達思い
本田 悠希 20歳 エネルギー制御科1年
6/1生 1浪生 響と小中からの友達 響と同じムードメーカー カラオケ好き バラードも歌いたい




