002 色んな女友達がいます・・・。
ちょっとセンシブルな発言もあったりします。
何処までが、大丈夫かは人それぞれなので苦手な方はすみません。
家に着くと荷物を自室に降ろして着替えを取るとそのままシャワーへ向かう。さっぱりして炭酸水を飲みながらスマホを開く。今週の金曜は予定があると言った手前、折角だからと予定を入れる事にする。
SNSからピンで止められたグループ【MaoMiduKoto】を開く。中高同じで中学校からの友達の松本琴音と高校からの友達の岩永真央のグループにメッセージを送る。
『今週金曜飲みませんか?』
すると既読がすぐにつく。美容学校の真央は、バイトに入る時間で丁度スマホを見れたのかなと待っていると、既読が2になる。服飾学校の琴音は、3年生になったばかりなのに卒業制作の話をしている。スマホで何か検索をしてたのかも?
Maomao『行きたい!でも、バイト!20時までだから21時とかでもOK?』
松本Koto『行けるぅ~♪その日は頭を空っぽにする。時間は任せる!』
わーい良かった!と思いながら返信をぽちぽち打つ。
『私は講義終わったら暇だから、1回シャワーしてから琴ちゃん拾うってショッピングモールで服見よう!真央のアパートの近くで飲もうよ!真央ちゃん♪泊・め・て☆』
松本Koto『いいの?最近行けてなくてデザイン煮詰まってたから助かるぅ(T◇T)』
Maomao『いいよ!泊まって!んじゃ、《トラモント》行く?』
『いいね!久々行きたい!』
松本Koto『だね!オーナーたち元気かな?』
Maomao『あはは!あのオジさん達は元気だよぉ!私は御飯食べにちょくちょく行くからさぁ~』
『じゃあ、18時くらいに琴ちゃん向かえてモール歩き回って21時に《トラモント》ね!そのまま駐車場借りちゃおう☆』
松本Koto『は~い!お願いします(`・ω・´)ゞ』
Maomao『りょ!《トラモント》カウンター3つ予約しとく!』
『あははカウンター!』
Maomao『たまにはオジさんたちの相手してあげないと』
『オジさん!ヨータさん泣いちゃうよぉ』
松本Koto『泣かないでしょ。喜びそう( ゜Д゜)』
Maomao『泣かないね。ジト目で見ても喜ぶもんね・・・』
『確かに泣かない・・・んじゃ、金曜日にねぇ~あと2日頑張ります☆』
松本Koto『了解(''◇'')ゞ』
Maomao『楽しみ!』
メッセージを送り終わるとスマホを置いて課題に取り掛かった。楽しみがあると課題も捗るから不思議だ。その後は、共働きの両親の為に両親と兄弟の為に豚の生姜焼きとキャベツの千切り、みそ汁、ご飯を作って食べて寝た。
来週までは、相談男の事を考えるのはやめよう。
◇◇◇◇◇
2限が終わり昼食を何処の食堂にしようか美咲と朔來と話しながら歩いていると、後ろから急に抱き着かれた。びっくりして固まっている美月を後ろから来た手はわしゃわっしゃとがっつりつかみ揉みしだく。
「美月ちゃんの大きくて柔らかくて気持ちい~」
「山下さん!美月、吃驚してます。離してあげて下さい!」
朔來が抗議の声を上げるが、山下七海には届かない。頬を膨らませて上目使いで朔來を睨むと(睨めてないけど)山下七海の方が抗議する。
「えー私、美月ちゃんに拒否されたことなんてないよ~!ねぇ~美月ちゃん?」
「アハハ。でも、結構痛いから辞めて貰えるとたすかるぅ~」
「えぇ~おっぱい痛いのぉ?生理ぃ?」
こんな、人通りの多いところでそんな単語を使うなよと思う美月たちは絶句する。ごめんねぇ~おばちゃんみたいでぇ~という七海にアハハハハと固まる美月たち3人。そこに救世主が現れる。
「七ちゃん!御飯行くんでしょ!美月ちゃんたち困っているよ!ほら、来て!」
颯太たちと同じ科の松尾陽菜ちゃん、可愛い顔でガッシと山下七海の腕を掴むとずんずん歩き始める。山下七海が体制を立て直して前をむくと反対側から振り返り。
(ご・め・ん・ね)と口をパクパクと動かす。なんて可愛くてかっこいいんでしょう陽菜ちゃん!ありがとう陽菜ちゃん!美月は朔來と美咲と3人で陽菜ちゃんの方向を拝むと北館に向かっている彼女らとは反対の南館の食堂に向かう事にした。
私、あの人を好きな人の相談って乗れるの?って思いながら歩き始めると美咲が声を顰めて話しかける。美月も朔來も小声で返す
「胸大丈夫?結構がっしり掴んでたけど」
「あ-ちょっと痛い。しかも、本当に月1のアレ近くてさ・・・痛い」
「あぁ。可哀想に。あの子、陽菜ちゃん意外女友達いないのになんで美月には絡んでくるのかな?」
朔來がなでなでと美月の頭を撫でてくれる。朔來も美咲も優しくて好き!学校は楽しいし、友達も多くなってきて充実してる。
でも、山下七海ちゃんは、【あまり仲良くないけど喋る人】から、【苦手な人】へと進化しつつある。困った。美月が眉を下げていると美咲がまた声を小さくして話す。
「もしかしてなんだけどね?」
「「うん?」」
「前田さんのせいかな?って思うのよ」
「え?前田さん?」
「え?陽菜ちゃんと同じ科の!年上の人?」
朔來が身もふたもない表現をする。今、2年生はストレート合格の子たちは19歳か誕生日来て20歳。美月も颯太も大輝も美咲も1浪してるから21歳の年。朔來や陽菜ちゃんや七海ちゃんは20歳の年。その中に、専門学校を2年を卒業した後に受験で入った前田大和さんは誕生日も早くて23歳。
「美月、仲いいじゃない?」
「え?仲いい?前田さんが颯太と仲いいから少し話すくらいだよ」
「そう。だから仲いい方なのよ」
「おっ?おう!」
「あの人なんかクールだから他の人と喋ってる感じしないじゃん?山下さん、前田さん好きなんじゃないかな?って」
「えぇ!美月を話すきっかけにしようとしてるの?」
折角今まで小声で話してたのに朔來が憤慨したように大声で言う。しまったという顔をして自分で口を手で押さえてるのが可愛い。いいやつ、可愛いやつ!
「マジカー」
本当にマジカーである。来週、私はその前田大和さんを好きらしい山下七海を、好きな初対面の中村雄大の恋愛相談を受けなくてはいけない。面倒くさい。すごく面倒。大輝にめっちゃ驕らせよう。心に誓う。
◇◇◇◇◇
最終講義の教室から出ると颯太が待っていた。終わったら連絡するからどっかで待っとけばいいのに、今までそうだったのに、ここ二日どうした?
「おっ・・・美月さ」
「ん?」
颯太は【お前】と呼ぼうとして、ちゃんと名前に戻した。美月は女性をお前と呼ぶやつが嫌いだから。なんか知らないけどイラっとする。父親も兄弟もそんな呼び方で呼ばないからかもしれない。そんなことを考えていると颯太は急に少しかがんで耳元で話をする。
「人前で胸とか触らせるなよ」
辞めてほしい。耳元で急に話されたのも、内容もやめてほしい。キッと颯太を睨むと颯太もおっ?と身構える。
「後ろから急に来られたの。私が触らせたわけじゃない!」
「でもさぁ・・・」
「なに?颯太に迷惑かけたの?!私の方が嫌だったけど?」
「迷惑かけたの。山下と松尾と離れた後、エネ制のやつら・・・大きさはどれくらいとか話してたんだよ・・・俺に知ってるかとか聞くからさ。知るかって言ったけど・・・はぁ。疲れた」
「それは、なんかお疲れ様です。けど、私のせいじゃないし!」
「確かに・・・」
「「はぁ~」」
「減らせるもんなら減らしたい・・・」
「いろんな人を敵に回すから辞めなさい」
「無い人には無い人の悩みがあるように!ある人にはある人の悩みがあるんです!」
「分かった。俺が悪かった!もう終わろう・・・その話」
「終わってあげるから、二度と私の耳に入れないで!そーゆー話は!」
「はい。分かった。ごめんて」
今日は、美月の車なので濃い青のジムニー。父親に拝み倒して四駆の4人乗りを頼んだ。父親の知り合いのお店で中古だけど高いジムニーをかなり割引してもらって買ってもらった。割引してもなかなかの値段。大学4年間の炊事担当との引き換えである。
後部座席に、荷物を放ると颯太は慣れたように助手席に座る。最初は運転させてと言ったけど、保険的にも、運転的にも自分でしたいから絶対イヤと答えるとそれからは言わなくなった。
ちなみに、颯太はお兄さんからのおさがりのシルビア。私のイメージではヤンキーの車だ。走り屋の車だと言ってたけど何が違うのかは分からない。結構大きな車なので、学校の駐車場は狭いので止めにくい。車高が低いので私は運転したくない。
車を出して、県道に出る。パワーがあるので軽でもスイーっと走って車高の高いジムニーは父親に懇願してでも購入してもらってよかったと思っている。夕飯の準備を毎日しなくちゃいけないけどそれは何の苦にもならない。ニコニコで運転してると颯太が少しテンション低い声で話しかけて来た。さっきの話がひきずっているんだろうか。
「なぁ。美月は大和さんどう思う?」
「え?前田さん?・・・・ん~年上だなーって」
「いやいや。それは知ってるだろ」
「うん。ってかそんなに話したことないよ。前田さんと颯太が話してる時にいるって感じじゃん?」
「あー。そうか?」
「大輝も一緒に4人で飲んだ時も、颯太と大和さん、私と大輝でほとんど話してたじゃん?」
「確かに。そうか」
「そーだよー」
「んーと、前田さんてさ・・・」
「うん?」
「異性としてあり?なし?」
「えぇ!?」
「あり?、なし?」
「あー。んー。今の状況で聞くってことは見た目でいいの?」
「だな。見た目」
「あり」
「ありなの!?」
「え?余程じゃないと無しじゃなく無い?見目オンリーでしょ?」
「あぁ。広範囲で分けてありね」
「そんな事聞くけど、じゃあ颯太はどうなのよ?」
「え?俺?」
なにやら声の裏返る颯太に美月は追従して質問する。
「そう。美咲と朔來どっちが好み?」
「え?どっちも好みじゃない」
「え―何それ!」
「俺は好きな人が好みなの」
「あぁ。好きになった人が好みのタイプってやつね。そんなこと言ったら私もそうだわ!」
「おまぁっ・・美月が、好みかって聞いたんだろ?俺は大和さん、あり?なし?できいたじゃん」
「あぁそうか。んじゃ美咲は?ありなし?」
「なし」
「えぇーー!変わんないじゃん!」
「好きな人以外無しなんだよ」
「おぉ!おぉ!なんと!?来るもの拒まず去るもの追わずの颯太君もそんな事言うようになちゃたんですね!はう。お姉ちゃんは嬉しい!」
「誰がねぇちゃんだ!」
「颯太君。君、何歳?」
「あ?20歳、来月21歳だぞ!」
「そう私、もう21歳!お姉さんでしょ?」
「あっ?あれ?ん?日曜か!おめでとうございます」
「そっそ!21歳になりました。ありがとうございます。お姉様と呼んでもいいんだよ。颯太くん」
「一月しか違わないくせに!」
「あはは今は年上だからね!」
ケタケタ笑いながら話すこの空間は居心地が良い。正直、恋だの愛だの言い始めると面倒なことにしかならないと思う美月は颯太が言うようにお子ちゃまなんだろうなと思う。彼氏は欲しくないわけではないけど、誰が誰好きだとか正直傍観者でいたい。見るのは楽しいけど巻き込んでくれるなと思う。
「はい。到着。明日はどうする?」
「あぁ。バイト無いし、遊びに誘われるかもしれんから別々で!」
「OK!私もその方が助かる!デートだからね」
「は?誰と?」
「琴ちゃん♡モールで洋服見に行くんだぁ~ついでに私の服も見立ててもらう予定☆」
「あぁ。松本ね!楽しんできて!」
「は~い!また来週!月曜どうするかは日曜メッセを送るね」
颯太を降ろした美月は愛車を意気揚々と発進させて家に向かう。
読んで頂きありがとうございます!
~登場人物~
森 美月 21歳 1浪大学2年生 ITビジネス科
6/12生 何かと人に相談されがちな事が少し気になる今日この頃
体系にコンプレックスを持っている 男兄弟の真ん中
松永 真央21歳 美容学校1年 SNS名【Maomao】
6/3生 美月の高校から友達 2年間バイトで貯めたお金で美容学校へ通っている。バイト先も美容室 年下の彼氏あり
松本 琴音20歳 服飾学校3年 SNS名【松本Koto】
2/15生 生美月と中高一緒の友達 今年で学校卒業の年。卒業制作に忙しい。
山口 美咲20歳 1浪大学2年生 ITビジネス科
12/14生 生大学からの友達 色白小柄で可愛い 男子苦手 たまに毒舌
田中 朔來19歳 大学2年生 ITビジネス科
6/23生 大学からの友達 スポーツマン小柄 同じ科に彼氏がいる
松尾 陽菜20歳 大学2年生 エネルギー制御科
6/13生 颯太と大輝と同じ科で仲良くなった子 見た目は可愛い系だが少年の様な天然
山下 七海 19歳 大学2年生 インテリアデザイン科
3/21生 他科の知人 陽菜の幼馴染 メンヘラ気味の自称サバ女
山崎 颯太 20歳 1浪大学2年生 エネルギー制御科
7/28生 美月の幼馴染 幼小中 高校別なのに同じ1浪して同じ大学で再開した




