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憎まれ救世主 ~異世界転移したら不遇なスキルを授かったので、悪役キャラを演じていたら、裏でモテモテハーレムになっていた~  作者: お米うまい
第八部 はぐれ魔族と狂気の研究者

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第338話 脱衣研究者、クエスト

「来ましたか、研一」


 指示された練兵場に研一達が着くと、既にサーラ達が待っていた。


 胸は布を巻いてるだけ、腰は太腿丸出しの前掛けという、相も変わらず露出度の高い恰好をしており――


 本来なら目を惹く筈の赤い髪や蒼い目、整った顔立ちも、その煽情的な格好の前では霞んでしまうだろう。


 だが、サーラは研一が異世界に来て初めて会った人間であり、さすがに見慣れていて、今更、戸惑う事もない。


「…………」


 サーラを守るように隣で控えているベッカも、見知った仲だ。


 長身で凛々しい佇まいに見合ったサーラに忠誠を誓った女騎士を体現したような人物でありながら、意外と面倒見が良くて、このサラマンドラ国で研一が最も信頼している相手と言ってに過言ではない。


 だが――


(誰だ?)


 サーラ達のすぐ傍に、研一達が見た事のない人物が居た。 


 ダボダボな上にヨレヨレな白衣に身を包んだ、眼鏡の女性だ。


 ぼさぼさした栗色の髪も印象的で、顔立ち自体は綺麗なのかもしれないが、だらしない服装と整えられてない髪のせいで、ずぼらで不健康そうな雰囲気を醸し出している。


 研究以外に興味がなく、実験室にでも引き籠もってそうな人。


 見た目から、研一はそんな印象を抱く。


「この方が、事前にお伝えした貴方と共に戦いたいという――」


 まさか完全にインドア系で、戦いに向いてなさそうなこの人が仲間候補じゃないだろという研一の予想を裏切り。


 サーラが仲間候補として、女性の紹介をしようとしてくれたのだが――


「君が噂の救世主様かい! 会いたかったよ!」


 紹介を自ら遮ったかと思うと、研一の方に走り寄って来る。


 どこか気怠そうな印象とは裏腹に、積極的な行動が予想外過ぎて、面を喰らって動けない研一の事なんて気にも留めず。


 更に白衣の女性は、驚くべき行動に出る。


「ほうほう。異世界から来たという話だが思っていたより普通の身体だね? これなら獣人や羽人の方が、複雑な構造をしているような気が……いや、何だ? この身体? 魔力か何かで出来ているとでもいうのか?」


 許可も取らず無遠慮に研一の身体を撫で回し始めたかと思うと――


 急に何かに気付いたように思案顔になったかと思うと、更に詳しく調べようと当たり前のように研一の服を剥ぎ取ろうとする。


「……止めろ」


「あ、あー! 今良いトコなんだ! 邪魔しないでくれたまえ!」


 さすがにそこまでされると、研一も驚いたまま、じっと眺めている訳にもいかない。


 相手の頭を掴んで押すようにして手を伸ばして無理やり遠ざけるも、まるで研一の服を脱がして調べる権利があるとばかりに、喚き散らす。


(思ったより力強いな、この人……)


 だが、以外にも力と根性は相当あるらしい。


 頭を掴まれているというに、研一の身体を調べようと必死で手を伸ばしてくるし。


 痛がらせないように軽めに掴んでいるとはいえ、その気になれば鋼鉄すら容易に捻じ曲げる事が出来る研一の手を弾き兼ねない程の力で、振り解こうとしてきた。


(これは説得とか出来ないタイプの人だな……)


 おそらく道理や倫理より、自分の興味だけを追及する人種だと研一は判断する。


 本人に何を言ったところで、埒が明かないし、このまま相手をしていては怪我をさせるかもしれない。


 それならば、早く話を進める事にする。


「おい、お姫様。何なんだ、この無礼者は?」


「……クエストという名前の研究者の方です。本来ならば党首や党首補佐になれるだけの力と知識を持っている方なのですが、その、ですね」


 そこでサーラはチラリと、クエストの方に視線を向ける。


「離したまえ! そこに未知の検体が居るんだ! 私にはその秘密を解き明かす使命が!」


 研一とサーラが話している事なんて、気にも留めていないのだろう。


 自らの頭を掴む研一の手すらも意に介さず、必死で研一の服を脱がそうと手を伸ばし続けていた。


「見ての通り色々と問題があって、元居た国から追放されて行方知れずとなっていたのですが、最近になって所在が掴めてですね――」


「そうだ! そっちが呼んだから、わざわざ途中の研究を放り出してまで来たんだぞ! 少しくらい融通してくれてもいいじゃないか!」


 だが、どうやら自分に都合の良い話にだけは、反応するらしい。


 じたばたと暴れつつも。


 武力でなく、言葉で目的を達成しようと画策する。


「そうだ! 救世主様、君は確か女性好きなのだろう? ならば提案がある!」


「……なんだ?」


「私と子作りしよう! 君は欲求を満たせるし、私は君の身体を触り放題、好きに調べる事が出来る! 妙案だと思わないかい!」


 そこでクエストは全身を包み込める程にダボダボだった白衣を脱ぎ捨てた。


 すると、その下には何も着ておらず、白衣によって隠されていた豊満な胸が解放される。


「男というのは基本的に大きい胸に惹かれるものだろう? それに経験のない女性に魅力を感じるとも聞く。どうだい! 私はどちらも満たしているぞ! 良い取引だと思わないかい!」


 そして、裸体を見せびらかすように惜しげもなく、ポーズを取る。


 もし研一が噂通りに女好きの男だったなら、喜んで飛び込む程度には魅力的であっただろう。


 だが――

面白かった、続きが見たい。

書籍化して絵が付いているところが見たい。

何かしら感じてくれた方は、是非とも高評価してくれると嬉しいです。


また気楽にリアクションなどして頂ければ嬉しいです。



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