↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
憎まれ救世主 ~異世界転移したら不遇なスキルを授かったので、悪役キャラを演じていたら、裏でモテモテハーレムになっていた~  作者: お米うまい
第八部 はぐれ魔族と狂気の研究者

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

337/460

第337話 もはやここが帰る場所

 第八部開始です!

 身勝手な事件のせいで恋人を失い、絶望を抱えていた青年、闇野研一。


 自棄酒の果てに意識を失った研一は、見た事のない世界で魔族の司る女神に出会う。


 女神は告げた。


 もしこれから送る世界を助けてくれるなら、それに見合った分だけ、願いを叶えるので、どうか助けて頂けませんか。


 ただ私が貴方に授けられるのは、悪意を向けられれば強くなるという魔王用のスキルだけ。


 そして、研一は迷いなく女神の提案を引き受ける。


 アイツが笑って生きてる未来があるんなら、誰であっても踏み躙る覚悟はあるし、決して諦めない、と。


 そうして異世界に転移した研一は、誰でも踏み躙るなんて言葉とは裏腹に、優しい人間を決して見捨てる事をせず、魔族から人類を守る救世主の道を歩き始める。


 地下に囚われていた人間と魔族のハーフである少女、心を読む魔人センを傍らに。


 出会いと別れ、魔族との戦いを繰り返し。


 力不足を実感した研一は、新しい仲間を求めて音の国に出向く。


 そこで出会ったのは、強過ぎる力を持つが故に、孤独に生きるしかなかった少女、ミュジカ。


 その絶大な力は仲間になってくれれば、研一達の大きな助けになっただろう。


 けれど、ミュジカには居場所が出来た。


 もう独りでなくなったミュジカを、研一達の旅に無理やり連れて行く訳にはいかず。


 研一達は次なる仲間の候補を探していく事となるだろう。


 共に歩める者との出会いは果たして――




   〇   〇




(何かもう、ここが自分の家みたいな感じだな……)


 前回の旅を終えた研一は、炎の国サラマンドラにある自分の部屋に戻って来ていた。


 異世界に召喚された国である上に、自分専用の部屋もあるからだろう。


 もはや帰る場所と言えば、この部屋という認識であり、腰を下ろすと安心感さえあった。


「研一さん。サーラさんが呼んでいるって話ですけど――」


 まるで仕事をやり終えて帰宅したような気分に研一がなったところで、隣に控えていた少女から声が掛かる。


 人間とサキュバスのハーフであるセンだ。


(むう。研一さんしか見てないから、結構際どい部屋着選んだのに、全然見てくれてない……)


 研一が異世界に来てから、かなり早い段階で出会った女の子なのだが、色々あった結果、今では研一の事が好きで好きで仕方なく――


 隙あらば積極的にアプローチしまくる、恋する乙女だ。


「ああ。何でも新しい仲間の候補の人が居るから、手が空いたらすぐにでも来てほしいって話だ」


 センの誘惑には気付きつつも。


 全く気にも留めてない振りをして、研一は会話を進めていく。


 というのも、だ。


(この世界、まだ下着の文化ないんだろ? それなのに、その服は何なんだよ……)


 センが着ているのは透け透けの衣装で、地球でいうところのネグリジェに近い衣装だった。


 布があるだけで、肌なんて何一つ隠れちゃいない。


 むしろ魔人特有の青白い肌が、薄く透けて見える様は妙に色っぽくて、裸よりも煽情的ですらあるのだ。


 ここで下手に反応すれば、センが気分を良くして、普段の部屋着にし兼ねない。


 それならば、全く興味がない振りをする以外に、研一に取れる選択肢なんてなかった。


「候補の人が居る、ですか?」


 密かに恋の駆け引きが繰り広げられる中。


 新しい仲間候補に付いての会話は、止まる事なく続いていく。


「それってどこかで見付かったって話じゃなくて、もうサーラさんの所に来ているって事なんですかね?」


「ああ。そこは俺も気になってる」


 サーラの言伝で二人が気になったのは、言い回しだ。


 その言い方では、既に仲間候補が待っているように聞こえるが――


 仲間候補は誰でもいいという話ではない。


 魔族達との戦いで研一達と共に戦える力を持ちつつ、それでいて国を離れて自由に動ける立場の相手が求められる。


(そんな人、この国に居たか?)


 この国は魔族に侵攻された事があり、その時に、研一は共に戦っている。


 そこで国の大体の戦力を見る事になったが、魔族との戦いに付いて来れそうな人材となると心当たりは多くない。


 国の党首であり炎魔法の使い手の中では最強と謳われるサーラ。


 そのサーラの懐刀とでもいうべき女騎士、ベッカの二人くらいだろう。


 だが――


(どっちも国を長く離れられるような立場じゃない筈だけど……)


 二人とも立場的にも戦力的にも炎の国サラマンドラを支える要人であり、居なくなれば国は立ち行かなくなる事は明白。


 サーラの言い間違いなのか。


 それとも、まだ知らない戦力でも他に居たのか。


 期待と不安と共にサーラの元へと行こうとする研一であったが――


「とりあえずセンちゃん。その服で出歩くのは、さすがに認められない」


「……解かってます。大体、研一さん以外の人に見せる訳ないじゃないですか」


 その前にセンの服装を、まるで保護者のような態度で注意して。


 センに拗ねられてしまうのであった。

面白かった、続きが見たい。

書籍化して絵が付いているところが見たい。

何かしら感じてくれた方は、是非とも高評価してくれると嬉しいです。


また気楽にリアクションなどして頂ければ嬉しいです。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。