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53.風の仕事場2
こうして数日だけ、風の精霊の見習いとしてミンティーに従事した。
「風採職は鋭い風が必要でしゅし。風季職と風言職も…。」
昨日までの出来事をロイカは振り返る。
風季職はその季節にふさわしい風が出せるように訓練ばかりしている。どちらかと言うと芸術的な感性が必要となる。ロイカは理論的な話の方が好きだった、多分性に合わない。風言職も祈りを神域まで風で届ける仕事だ、月に数回数日間徹夜で神域まで飛ぶので体力が必要だった。ロイカはそんな体力持ち合わせて生まれていない。
「訓練すればロイカの風も今より強くなると思うけどね。忙しくないのは風採職だからおすすめはそこだね。ただ、自分の中で答えが出てこないなら一度、考えてみないのも一つの選びだけど。」
「考えない、でしゅか?」
「精霊の強みはね、血に縛られないこと。…姐の技を引き継ごうと、無理に職につく必要もない。ロイカの本当になりたいものになればいいんだ。」




