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52.風の仕事場
「ここは風採職。…ロイカは少しは風を操れるでしょ。これ切ってみて。」
赤く実った木の実は頭を垂れて、収穫されるその時をじっと待っていた。…すぱっと小さな風でとんっと落ちる。
「上手くできたじゃない。」
風を操って木のみを採取する。その繰り返し。
「どうだった?」
「あまり…薬草採取のほうが楽しいでしゅね。」
効力を考えつつ、次回の事も考えて薬草を取る。
それが母の教えであった。
無心で全て収穫するよのとは少し違う。
「あっはは、向いていない?じゃあ他の事だね、教えてあげるよ?」
「引退した精霊は暇だったんじゃないでしゅか?」
ちょっと意外でロイカは意地悪な返答をした。
「忙しいのは本当さ。まぁー引退したとはいえ姐としての責任だからこれは。任せといて、あらかた風の精霊の仕事は経験があるから。」
私がしてあげたいのだとミンティー姐さんは言った。
「…引退した精霊の仕事ってなんでしゅか?」
「まぁ、それはおいおい。いつか聞くでしょう。それよりも今は、どう?やるの。」
「よろしくお願いしましゅ。」




