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7話 俺の新たなパーティ仲間

 [あの、すみません]


 俺が後ろを振り返るとそこには白髪の少女が立っていた。


 [あ、どうかした?]


 俺は少し警戒を持って彼女に告げた。

 何故俺なんかに?と思ったがそれ以上は考えなかった。


 [その…私に戦闘の仕方を教えてください]


 その言葉に俺の頭はフリーズした。

 まるで最古のパソコンがアプリを開く時と同じように。


 [なんで俺に?]

 [その、きいというゲーマーがこのゲームに居る、と他のプレイヤーから聞きまして]

 

 ああ、そういうことか、と俺は思ったが彼女の武器を見て俺には無理かもと思った。


 [そういえば、弓使いなのか?]

 [あ、はい]


 彼女は弓を持っており、俺は弓の扱いなんて詳しくないし、使ったことがない。


 [えっと、ごめんけど俺、弓使ったこと無い]

 [そ、そうですよね]


 彼女が落ち込む。それを他のプレイヤーが目撃する。しかも此処ギルドだぞ。


 [見てよ、あの人あんなに可愛い子を捨てる気?]

 [ほんとだ、やばすぎ]


 待てよ、このままだと俺が悪者みたいになってる、しかも俺のプレイヤー名は伏せているがばれやすい。もし、この噂が広まったら…あぁぁぁぁぁ。


 [よおーし、それなら戦闘しに行くか]

 [え、ですが]

 [何言ってんだよ、戦闘の仕方が分からないんだろ?]

 [さあ、行こう、すぐ行こう]


 なんとしてでも今すぐにこの場から離れたい。


 そして何とかギルドから離れることが出来た。


 ◇◇


 [こ、こんなもんですか?]


 ある程度の実力を確認するためにモンスターから離れ、そこからモンスターに矢を放って貰った。


 やばいぞ、これ。

 全然当たってない。え、今これで何発目だ?

 多分30は越えたぞ?


 [ちょっと待ってくれ]

 [はい?]


 その時、彼女が弓をこちらに向けて放つ。

 俺は間一髪でその矢を避けた。


 [あ、あぶね]


 今の死んだかと思った…

 

 [ご、ごめんなさい]

 [いや、大丈夫。それよりなんで当たらないか自分でも分かってるか?]

 [え?]


 彼女は少し考える。


 [はっ、風の抵抗ですか?]

 [ちがーう。それはだな、君の手だよ]

 [手?]

 [ああ、矢を放つ時に腕を動かし過ぎなんだよ。それに手ぶれすぎてる]

 

 まさか一発も当たらないなんて。


 [そ、そうですよね。なんか矢をうつときが怖くて]

 [そ、そうか?]

 [はい]


 俺は試しに弓を貸して貰い矢を放ってみる。

 すると、一発でモンスターに命中した。


 [すごい、ほんとに初めてですか?]

 [ああ、ただ…]

 [ただ?]

 [少しコツが居るかもな、このゲームには空気抵抗とか、重力とか、きちんとあるからさ、物理法則を考えないと当たらないよ]

 [そうですか]


 まあ、何とかなるだろ。


 [何処に行くんですか?]

 [ああ、6階層に行くんだよ]

 [6階層に!?6階層って平均レベル25からなんじゃ]

 [ああ、そうだけど]

 [今のレベルは?]  

 [ふふん、20だ。凄いだろ]

 [そのレベルで6階層に行けるわけないですよ]

 

 そうか?いつもこんな感じだけどな。

 レベル低くても何とか攻略出来たしな。


 [なんて人なの、よく生きれましたね]

 [まあな]


 そして俺は6階層に降りる。

 その時、通知が着た。


 [ん、何だ?]


 敵のレベルの大幅アップ、プラス難易度アップ。

 また、攻略可能の為にインベントリに武器を追加します。

 

 [敵のレベルアップ!?]

 [ちょっと、これやばいじゃないですか]

 [やばいってレベルじゃねぇぞ]


 何故なら、俺は初期装備から変えれないからだ。

 いくら強い武器が配布されたとしても俺は不思議な力によって使えねえんだよ。くそ。


 [って、そういえば名前がまだでしたね]

 [ん、ああ]

 [俺はきい、よろしくな]

 [私はレルタ、まあプレイヤー名ですけど]

 [まあ、そうだけどな。それよりレルタって]

 [はい?]


 何処かで見たことが…でも思い出せない。


 [あの、俺と何処かで会ったことってある?]

 [はい?]

 [いや、見たことがあるなって思って]

 [確かに、ってなりませんよ。貴方顔隠してますし、分かりません]

 [ああ、そうだったね。ちょっと待ってくれ、今から外すから]

 

 俺は狐の面を外す。すると彼女の顔が赤くなる。


 [ふぇ、も、もしかしてきいって]

 [ああ、そうだ。やっぱり同級生か]

 [まさかこんなところで会うなんて]

 

 彼女とも話したことは無い。だけど葵、音羽の二人、まあ、学校での人気者だ。

 凄いことに、うちの高校、めちゃくちゃ頭が良くないと入れない難関高校なのだ。

 そして、その高校には美人がたくさん居る、という事を男子が言っていたな。


 [でもレルタって何処から?]

 [それは…こう、ズバッて脳裏に思い浮かんで…この名前でゲームがしたいな、と思いまして]


 彼女は照れながらそう告げる。

 まあ、プレイヤー名なんて適当だけどな。


 [でもこんなことになるなんて思いませんでした]

 [ああ、俺もだ。まさかこんなデスゲームみたいになるなんてな]

 [はい…、そういえば、一人なんですか?]

 [うぐっ、ま、まあな]


 いきなり葵がパーティを抜け、また一人になってしまった。


 [それなら、私とパーティを組むというのは]

 [ああ、別に良いけど…って]


 何処からか鎖が飛んできた。

 俺は反射的に防御をする。


 [大丈夫か?]

 [は、はい]

 

 そうだ、確かステータスに。


 [レルタ、ステータス確認だ]

 [え、でも]

 [良いから、早く開いて]

 [はい]


 ステータスを確認。やっぱりだ、弓専用のステータスがある。

 安定という名前だ。これをあげることによって


 [よし、レルタ。鎖を投げてきたモンスター、アイツに矢を放て]

 [でも]

 [良いから、アチープを使って倒すんだ]

 [アチープ?]

 [ああ、スキルの事をそう言うんだよ]

 [そうなんですか]


 彼女は弓を構える。


 [アチープ、デストロイ]


 彼女が矢を放つと1本だった矢が何本にも増えた。

 そして、紫色に光りモンスターに命中する。


 [当たった…当たりました。きいさん!!]

 [ああ、やったな]


 彼女が俺の手にハイタッチをする。


 [ん、何かドロップした]

 

 拾うとそれは首飾りだった。装備のひとつだ。


 [ああ、レルタ。装備しといてくれ]

 [え、でも]

 [悪い、俺、装備出来ないんだ]

 [え?]


 俺はその理由を彼女に話す。


 [そんなことがあったんですね]

 [ああ、そうなんだよ]


 今思えば色々とあったな。


 [あ、きいさん。近くに町がありますよ]

 [お、せっかくだし行ってみるか]

 [はい]


 そこで俺は考えた。もしかすると初期装備を強化するのなら良いのではないのだろうか、と。

 それを試しに行くぞ!!

 そして、新たに仲間になったレルタ。

 彼女は葵と同じく学校での人気者だ。そんな人が俺とパーティを組むなんて。これからどうなるんだよ。そして、葵は今、何をして居るんだろうか。


 ◇◇


 [やっと着いた]


 辺りを見渡すと大自然だった。


 [葵、それじゃあ始めるわよ。強くなるための試練を]

 [はい!!]

 最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 新たに仲間になったレルタ、そして敵のレベルアップ、難易度のアップ。一体どうなるのか。

 また、葵の試練とは一体…

 次回もお楽しみに!!

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