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4人のクズなイケメン観察日記 〜ただの観察対象だったクズ男達が、なぜかやたら距離を詰めてきます〜   作者: ぷる美


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第19話 変身

第19話です。

今回は応援係が圧強めで本気を出します。

約束の土曜日

四人がうちに来た。


「4人とも、そこに座ってください。」

リビングにゾロゾロと入って座っていく。


お茶を出してから瑞希は奥に行き、ごとんとメイク道具と衣装を持ってきて4人の前に置いた。


珍しく澪が目を見開いた。

「……すごぉ。キラキラしてるぅ」


理人も興味深そうにみていた。

「美容部員のフルセットですか?」


「……みんな、当日は何を着る予定だった?」


夜霧が小さく手を上げながら言った。

「ワタシは去年も女装だったので、同じようにワンピースを着ようかと…」


理人も続いた。

「私は男装だと思っていたのでタキシードを。」


「俺はまあ、適当に」


「澪はぁ、なんかふわっとしたやつぅ」


全員、コンセプトというものを知らないようだった。

それが許せなかった。


「みんな、ステージに立つんですよね?」

「顔の良さだけで押し切ろうとしないで、コンセプトを考えてください。」


夜霧が気まずそうに呟く。

「……ええ、まあ」


そろそろと湊が手を挙げる。

「せやけど、何を着たらええかとかわからんし…」


「…だと思って買っておきました。」


「夜霧くんは、この真っ赤なドレス。」

「美女になってもらいます。」


「湊くんはギャル風ね。」


「理人くんはOL…いや女社長にしましょう。」


「澪くんは、地雷系。」


瑞希の言葉を聞いた四人は、それぞれが自分のコンセプトを反芻していた。


「美女…真っ赤な、ドレス…」


「ギャルは好きやけど、俺が?」


「女社長ですか…」


「地雷系ぃ…?」


「見える部分に毛が生えている人は剃ってくること。」

「あと、夜霧くんは脇毛も生えてたら剃ってきてください。」


「脇毛…」

あまりにも直球だった。

夜霧の口から脇毛という言葉が出るとは。


それぞれに衣装を配る。

「みんな、隣の部屋で着替えてきてください。」


そう言うと、四着の衣装を抱えてぞろぞろと隣の部屋に移動していく。


最初に出てきたのは、夜霧だった。

背中の大きく空いた真っ赤なドレス。

露出が多かった。

「瑞希さん…背中のチャックを閉めてもらえますか…?」


あの夜霧が赤面しながらそろそろと出てきた。

チャックを閉めてあげると、それだけで仕上がった。

「……どう、でしょうか」


「うん、似合いますね!」


次に出てきたのは理人だった。

タイトなスカートのスーツに黒のストレートウィッグ。

「歩きにくいですね、この靴…」

理人はヒールでふらついていたが、似合っていた。


少し待つと澪がウィッグを握りしめながら出てきた。

黒とピンクのフリルだらけのワンピースにツインテールのウィッグだ。

「レースいっぱいで可愛いねぇ。でも、ウィッグってどうつけるのぉ〜?」


澪が動くとレースが揺れる。

「ねぇ、これ動くと破れそう〜」

そう言いながらも、珍しく動き方に気をつけていた。


最後に湊も金髪のウィッグを握りしめながらどかどかと戻ってきた。

「なんか目ぇチカチカするわ、このつけ爪」

そう言いながら湊が爪をかちゃかちゃと鳴らす。


短めのトップスにダメージデニムのショートパンツ。

筋肉質なお腹がチラッと見えている。


「さて、みんな。ここから順番にメイクするから座って待ってて。」

そう言って順番にベースメイク、アイメイク、リップ…順番に仕上げていく。


完成すると、全員想像通り完璧だった。

「……みんな、鏡見ていいですよ。」

そう言って全身鏡を持ってくる。


「これは…」

鏡の前に立った夜霧は、自分に見惚れていた。

私がやったのだから、当然だ。


「嘘やろ。これが俺?」

ギャルだった。


理人も、完全に仕事のできる女になっていた。

なかなか様になっている。

「化けましたね」


「俺、別人みたぃ〜」

そう言って色々な角度から自分を見ていた。

人形のようで可愛かった。


「これで、どうですか…?」


「……これなら、勝てますね」

そう言って夜霧が微笑む。


理人も夜霧を見る。

「ええ、負けませんよ。」


「当日も同じようにするので、朝ここに集まってもらえますか。」

「1人2時間はかかるので…」


夜霧がふわりと微笑む。

「了解しました。朝、こちらに伺います」


理人も同意していた。

「当日は七時集合ということですか。承知しました」


湊もにかっと笑う。

「当日七時な!」


「ふあぁ……わかったぁ」

澪も大きくあくびをしながらも来てくれるようだった。


「ところで、瑞希さん。貴方の負担が大きすぎませんか?メイク一人二時間を四人分…」

ふと夜霧が言った。


「私が面白そうと思ってやっていることなので、気にしないでください。」

「でも、そうだなあ。当日上位をみんなが埋めてくれること。それが報酬どうですか?」


「ふふ…欲張りですね。いいでしょう。約束します」


理人も乗り気だった。

「上位独占ですか。面白い。やりましょう」


誰よりも湊がノリノリだった。

「はっ、上等やないか。俺を誰やと思っとんねん」


「んー、めんどいけどぉ……瑞希ちゃんのお願いならぁ、がんばるぅ」

澪はやる気があるのかないのかわからない回答だったが、珍しく頑張るらしい。


数日後。

ミスコン当日になった。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

夜霧に脇毛って言わせたかった…。

次回、ミスコン当日です。

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