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4人のクズなイケメン観察日記 〜ただの観察対象だったクズ男達が、なぜかやたら距離を詰めてきます〜   作者: ぷる美


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第17話 応援係

第17話です。

応援してほしい人にやる気出ちゃいますよね。

みんながミスコンのステージに立っている姿を想像する。

「うん、みんな、似合うと思いますよ。」

「誰が優勝するかわからないくらい。」


思わず漏れた本心が口から溢れる。


すると、湊がにかっと笑った。

「おっ、ええこと言うやん!」


「…そうですか。」

そう言ってから、理人はその言葉を噛み締めるように黙った。

顔が少し赤くなっていた。


澪がひらっと手を挙げた。

「じゃあ澪はぁ、瑞希ちゃんが応援してくれるなら出てもいいよぉ。」


「出るなら,みんなのこと応援しますよ」


それを聞いた夜霧が穏やかに笑う。

「それなら、ワタシも出ましょうか。」


湊がバンッとテーブル叩く。

「よっしゃ!全員出よや!」


結局みんな出るんだ。

…みんながステージで投げキッスでもしたら、客席で何人か鼻血出してぶっ倒れるんだろうなあ。


理人が頭を抱えた。

「単純ですね、アナタは。」


湊が理人の方に指をさす。

「照れてるくせに!!」


さっと涼しい顔に戻る。

「……暑いだけです。」


「理人くんわかりやすぅ〜い。」

澪が大きなあくびをしながら言った。


理人は何も言い返せなかった。


その様子を静かに笑いながら夜霧がこちらに目を向ける。

「…ということで、四人とも出ることになりました。責任重大ですよ、応援係さん?」


「応援…係…?」

面倒になりそうな予感がした。


湊が勢いよく、ぐいっとこちらに顔を寄せた。

「せや!ちゃんと応援してや?サボったらあかんで!」


「近いよ……」

そう言って目を伏せた。

自分の顔面力は、そろそろ自覚して欲しい。


瑞希のその様子を見てぱっと離れた。

「あ、すまんすまん。」


学食中の女子がこちらを見ていた。

殺気すら感じる。


「あの子何者?」「普通じゃん」というひそひそ声が微かに聞こえた。


「澪の応援は、適当でいいよぉ〜」

気の抜けた声で言った。


気を遣ってくれたのだろうか。


理人が咳払いして話題を変える。

「それで、ミスコンはいつなんですか。」


夜霧がさりげなく瑞希を背中で隠す位置に移動してから、答えた。

「来月の第二土曜日だそうですよ。」


座り直しながら言った。

「まずはエントリー手続きでしょうね。」

「放課後、みんなで行きますよ。」


そうしていると、昼休みが終わろうとしていることに気がつく。


「あー、もう終わりか。次何限?」

湊が伸びをしながら言った


理人がスケジュール帳を開く。

「私は三限にゼミがあります。」


「俺は空きコマやわ。」


「澪もぉ。どっかで寝る〜」


「瑞希さん、次の授業は?」

夜霧が立ち上がりながらこちらを見下ろす。


答えようとした瞬間、


被せるようにふわ〜っとあくびをした。

「ねぇ瑞希ちゃん〜、今日も泊まるとこないんだけどぉ。」


「嫌です。」


「そんな顔しないでよぉ〜。」


嫌という気持ちが顔に出ていたらしい。


理人が冷たい目で澪を見る。

「自分の家くらい自分で探しなさい。」


「だってぇ、今年もう三軒追い出されてぇ。」


どうやったんだそれは…


湊がぎょっとした顔をする。

「三軒てお前何したん……」


「別にぃ?ちょっと家賃滞納しただけぇ。」


理人が頭を抱えていた。

「…それはちょっと、とは言いません。」


夜霧まで苦笑している。


「えぇー、みんな冷たいなぁ。」


冷たいとかではない。


ため息をついて、理人が合鍵を取り出す。

「……わかりました。今月だけですよ。」


ぱあっと顔が明るくなった。

「理人くん大好きぃ!」


眉間に皺を寄せて顔を背ける

「気持ち悪いのでやめてください。家賃はもらいますからね。」


結局理人が面倒を見る形になった。

いつものパターンのようだ。


「お前、理人に感謝しぃや。」

湊が呆れたように澪を見る。


手をひらひらっと振る。

「はぁい。」


「それでは、また。」

夜霧は瑞希に小さく会釈してから、去っていく。


「またね」


他の三人もそれぞれ散っていく。

残された私も自分の次の授業へ向かった。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

みんなの態度がわかりやすくなってきましたね。

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