表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
56/60

苦戦の結末

仮面シスターの猛攻をかわしながら、動きのクセなどがないか分析していく。くそ、本当に速いな。とにかく隙がない。


倒れているテロリストから別の銃を回収し、それをシスターに撃つ。相変わらず避けるか弾かれる。まあいい。目も少し慣れてきたし、そろそろ戦法を変えよう。


風を使ってまわりから砂や塵を集め、やつと同じような剣を形成。見た目以上に硬度があり、

威力も期待できる。


風で砂や塵を渦巻くように回転させているので、打ち合いの際にも強い。相手の刃が削られることになるからな。


しかし、剣の打ち合いは互角。


この仮面シスター本当に強い。


それならこれだ。


「…………!?」


打ち合う寸前、形成していた剣を解除し、相手の刀身に砂と塵を巻き付け、グイッと取り上げた。

そしてそのまま左足で蹴りを入れる。


トンデモ反射神経でよけられたが、これで奴を素手にすることに成功した。見た感じ、他に武器は持ってなさそうだ。


俺は取り上げた剣を握り、構えた。


これで多少は優勢。それに、厄介だという印象は与えられたはず。

俺はもう一度砂と塵を集めて剣を作り出した。



「……へぇ。まだやる気か」


両足のつま先を交互に地面へ小突くと、スッと身構え、こちらにジリジリと詰め寄ってきている。


二刀流になった俺も同じくジリジリと詰めていく。


程よい間合いに入り、お互い動き出す。


俺は手堅く牽制するように剣を振ると、奴はその取り上げられた方の剣を手でいなす。

追撃に備えて速めにもう片方の剣を振るうが、剣との間合いを計算したかのような距離でよけられ、そのまま後ろ回し蹴りがとんできた。


「くっ…………」


なんとか防いだが、左手の甲が血まみれだ。


どうやら奴のブーツの踵に刃が仕込んであったようで、それが今、左手の甲を刺している。


防いでいなかったら首元をサクッといかれて

お陀仏だったな。


取り上げた方の剣を逆手に持ち替え、奴のふくらはぎに向かって剣を振った。

しかし、すぐに気づかれ、手の甲を刺した右足を振り抜き、そのまま距離を取られた。


久しぶりにこんな苦戦したな。


「さて」


風を纏い、俺は拳銃を取り出した。


銃は奴に対して効かないと分かってはいる。

しかし、それは射線を見切っているから避けられたり、弾かれたりしただけにすぎない。


そう考えた。


無駄弾だと分かっていながらも、二発撃ち込む。

当然当たることもなく避けられた。


でも俺の本命はそこじゃない。




避けている間に

銃口を自身の頭へ向けた。


恐怖心はない。俺はそのまま引き金を引いた。




バンッ!!







「…………っ!?」



弾道の予測が出来ず、右肩の方にヒット。


少しよろけると、右肩を押さえながらこちらの様子を伺っている。


乱反射。


仕組みはシンプル。


まず風を纏ってから銃弾を自身に撃ち込む。

その弾の勢いに合わせて風を操作し、弾道を彼女の方へ向ける。これだけだ。


風の操作に失敗していたら単純な自殺行為だが、

脳に負担をかければ出力を上げられ、簡単に流れを変えることが出来る。


有効なのは分かったが、あんまり乱発はできない。

耳がキーンとなる音が脳に響いており、鼓膜に影響が出そうだ。


それに、異能力者は常に能力を使い続けられるわけではない。誰しもが脳に負担をかけて発動するもの。

人によって使用量は変わるが、

使い続ければ脳の機能が低下し、廃人。もしくはそのまま死に至る。


さて、向こうはまだピンピンしている。


とりあえず様子見で手足を狙ってそのまま撃つ。

しかし、簡単に避けられる。おいおいマジか。


「おい!向こうに誰かいるぞ!!」


「やっちまえー!!」


「…………ん?」


こちらに向かってくる複数人のテロリスト。

戦いの音につられて来たようだ。


奴らの方から彼女の方へ顔を戻すと、もうそこには姿がない。音もなくミストのように。


「へへへ!悪いな!死んでもらうぜ!!」


複数人から銃口を向けられた俺はボソッと面倒くさいと呟き、銃弾を弾くほどの風で一掃した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ