願いの条件
ここまでで分かりづらい点があると思いますが、
できるだけ読みやすく精進いたしますので、
どうかよろしくお願いしますm(_ _)m
彼女とはあれからそこまで会話はしなかったが、
小一時間ほど共に過ごした。
それからスクリーニングルームに行き、最新作のアクション映画を鑑賞。
その後一度自室に戻り、リビングの机に置いていた充電器でスマホの充電をし、ぼけーっと寝室で寝転がる。
「…………寝てたか」
リビングに戻り、充電の終えたスマホを見る。
時刻は現在、午後六時半過ぎ。辺りはすっかり夕焼けに包まれていた。
「ん?」
気のせいではない。
今からニ時間ほど前にチャットの通知が来ていた。
相手は唯一連絡先を知っているイヴからだ。
(よろしくお願いします。)
(すまん。寝ていた。)と返す。
「ん?」
返して早々、チャットの通知が来た。
(あんまり早く寝ると
夜眠れなくなりますよ?)
(その通りだな。忠告ありがとう。)
(あの、話は変わりますが……この学校のこと、どう思いますか?)
(まあ、胡散臭いよな。ただ卒業して願いを叶えられるなんてことはないと思う。)
(そうですよね……。)
彼女もそう甘くはないと思っているようだ。
______この学校は……何を隠している?
______翌日
早めに学校へと向かい、教室に入る。
中に五人ほどいるのだが、三人は睡眠。二人はイヤホンで曲を聞いている。昨日のイヴの事を思い出し、話しかけるのをやめた。
ただでさえ話のネタがないのに人の時間を邪魔してまで話しかけるなんてできない。
というかまず、今日の自己紹介を乗り切らなければ。
なんとなく話す内容は形に出来ているが……。
それにしても眠い。
ホームルームの時間がやってきた。
「皆さんおはようございま〜す」
「「おはようございます」」
「皆さん、昨日はよく眠れましたか〜?」
何人かの男子生徒が元気よく手をあげて"はーい"と返事をし、先生にアピール的なことをしている。
「さて、昨日帰りに言ったとおり、今日は自己紹介をしてもらいますが、その前にお伝えしたいことがありまーす」
伝えたいことか。
良いことではなさそうだな。
「君たちが目指す、"願いを叶える"条件について簡単に説明しますね〜」
「なんだなんだー!?」
「どういうことー?」
「まだなんかあんのかよー!」
クラスメイトはざわつき始めた。
確かに、ただ卒業して願いを叶えられるとは言っていないし、
そもそも明確な条件すらも言われていない。
「はーい。お静かにー!じゃあお話しますね〜。
______卒業までにあなた達"一年生全八クラスの内、一番生徒数の多いクラスだけ"が願いを叶えられます。
そのためならば手段は問いません。皆さんの知恵と異能を駆使して頑張ってくださ〜い」
クラスメイトは絶句し、言葉を失っている。
生徒数。なるほどな。だからか。
昨日の入学式、特に三年生の先輩方が少ないと思ったが、余程激しい争いがあったと見える。
______小田さん。だからあんな顔してたんですね。
でも、俺はこの学校で、なんとしても卒業しなければならない。
俺自身の願いのために。




