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広がる話題

神薙との昼休み。いつも通り他に誰もいない屋上。


彼女とも仮面男の話題になる。



手がかりらしい手がかりはないので、

すぐにその話を終えた。


そして、他愛もない話で盛り上がっているところに一人の男が足を踏み入れる。


その男とは……"真田政宗"だ。


ズカズカこちらに向かって歩き、こちらというか、神薙へと迫る。


「楽しそうだな。神薙」


「あっ、真田君!?やっほー。よくここがわかったね?」


「……お前のクラスメイトから聞いたんだ」


「そうなんだ。それで、どうしたの?」


「……あいや、出直そう」


こちらをちらっと見てからそう答えた。


「え?なんで?」


「そっちの子、彼氏だろ?邪魔しちゃ悪いからな」


「あいや、俺は______」


「ううん!彼はそんなんじゃないよ。友達!」


「そうなのか?……ていうか、君は確かこの前の」


「どうも」


あの場にいたはいたが、顔を合わせてはいない。

よく覚えてたな。


「真田政宗だ。よろしく」


「桐生颯斗だ。よろしく」


握手を求めてきたので、俺はそれに応じて手を出す。


力量を測られたら困るので、脱力したまま握った。

……少し強かったな。こいつ。


「えーと、それで用件は?」


「例の神楽島を倒した人物についての話だ」


絶対そうだと思った。入院してるって話はどこからか広がってるみたいだな。


「あー。それね。さっき彼とも話してたんだよね〜」


「そうか。正体はもちろん気になるが、何故殺さないんだろうな」


「うーん。そうだね。…………こう言っちゃなんだけど、生かしておく理由がないよね」


なんかしれっと凄いこと言ったな……。

確かに……その通りではあるが。


「だな。あんな奴、さっさとぶち殺すに限る。今は入院してるし、手は出せないが」


「だね」


「…………」


「君はどう思う?」


こっちに振られたか。嫌だな。


「どう思うって言われても、俺にはさっぱりだな。有力な情報もないし」


「…………そうか」


塚本に質問していたように人の顔をじーっと見つめていた。


「あまりにも情報が少ないし、とりあえずは断念だな」


「だね」


とりあえず、彼の興味は薄れてくれた。多分。



どちらにせよ、今後もあの格好をするつもりだ。



「またな。神薙、桐生」


「うん、またねー」


「ああ」


仮面男の話を終えると、そのまま去っていった。


「……真田君、凄いオーラあるよね。芸能人みたい」


「ああ。お前がそういうなら相当だな」


「いつか……あの人とも対峙しなきゃいけないんだよね……」


そう。願いを叶えられるのは人数の多い一クラスのみ。


彼女の言う通り、いつかは彼とも戦う。


もしかしたら、意外と早くにそんな機会が来たりしてな。

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