表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/60

不可解

(こちら神薙。そろそろ戦闘になりそうなんで一旦離脱しまーす)


(僕もさっきから後つけられてるし、一回離脱するね)


二人ともチャットで自身の現状を伝え、離脱した。


(桐生、そっちはどうだ?)


(いまだに動いていないな)


(そうか。続報を待つしかないか)


「ん?」


バルコニーからずっと張っていた俺は、神楽島の部屋の音が途切れていくのを感じ取った。



変装用の装備を入れた手提げを持って外に出る。


神楽島が乗ったであろう

エレベーターの電光掲示板は一階へと向かっていた。


俺も時間差で降りていき、奴の後ろ姿と四人の取り巻きを確認。あとは奴らが向かう方向で塚本か神薙のどちらを狙うか決まる。


「…………そっちか」


冷静にスマホを取り出してチャットを開く。


(桐生だ。今神楽島が動き出したぞ。狙いは塚本だ)


(ナイスだ桐生!)


(本当にナイスだよ!こっちも今終わったとこー!じゃあそっちのカバーに向かうね!!)


塚本の反応がない。戦闘中か。心配だな。


(まずい。気付かれたかもしれない。すまないがしばらく離脱する)


俺は松原や神薙からの返信を見ずにチャットを閉じる。


当然、これは嘘だ______。


俺が仮面男となって動いていることをバレないようにするための嘘。

そのためには、俺が動けるはずがないと思わせておかないといけない。


その後、命からがら逃げ出せたと言い、素の姿で合流することも想定し、自身に傷をつけたり、衣服や顔を汚したりしようと考えている。


まずは塚本の方へ行こう。


俺は能力で空を飛び、神楽島達に見つからないよう上空から移動を始めた。現場は幸いタワマンからそこまで遠くはない。徒歩でも十五分から二十分くらいだろう。


移動しながらチャットを開く。

すると、何件か通知が溜まっていた。俺のことを心配しながらも、自らの現状を伝えていたり、とにかく作戦通りに動いている。

松原は合流して、二人で罠がないか現場を調べているようだ。とにかく塚本が無事で良かった。


「ん?」


チャットを読みながら移動していると、現場に着いた。塚本と松原が遠目にチラッと見える。


以前のような人気のない雑居ビルに入り、空きテナントで二人の様子が見えるように位置取りをした。


あとは神薙と神楽島が到着すればプラン通り。


念のため着替えよう。



「…………」


着替えを終え、

チャットを開くが、神薙からの音沙汰は無し。

まだ着いていないのは分かるが、移動しながらでも軽いチャットは出来るはずだ。


彼女の方に……何か来たのか______。それとも。




「見つけたぞ!!」


「またか……」


「ここは任せろ」


三人のF組の生徒が有無を言わさず襲いかかって来た。松原は迅速に体術を駆使して能力を出させる前に制している。


「つ、強いね……」


「なに、ただの体術だ」


松原の能力は知らないが、身体能力は高いようだ。




「______よぉ、塚本。会いたかったぜ」


休むのもつかの間、裏路地に響く神楽島の声。

そしていつメンの取り巻き達がいる。


「神楽島さん、何かいますぜ?」


松原に指を指し、嘲笑っている。


「そっちの芋男はお前らに任せる」


「わっかりやしたー!!」


「へへへ!」


「ナメられたものだ」


「さて、塚本。始めようぜ!」




神薙が来ないのなら。俺がやろう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ