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主将会議

というわけで放課後、塚本と学校近くのカフェに向かった。神薙は用事があるのか何なのか、後から来るそうだ。



「それにしても、神薙真昼さんと知り合いだったとは。驚いたよ」


「彼女とはたまたま知り合っただけだ」


隣同士に座るのも変なので、俺達は向かい合って座っている。


「何か緊張してきたよ…………」


相手が芸能人なのもあってか、どこか落ち着かない様子。お冷がもう空っぽだ。


「まあ落ち着け。今日は正式な同盟を結ぶための会議だ。彼女と争うわけじゃない」


「うん……そうだね」



「______おまたせ!」



待つこと数分、額に汗をかいた神薙が席にやってきた。マスクにサングラスをしている。有名人ということの配慮だろうか。


それからもう一人、背の高い男子生徒がこちらに向かってくる。


向かい合おうと思って席を立とうとするが、神薙はそのまま俺の隣に座ってきた。

そして背の高い男子生徒は失礼と一声かけて塚本の隣へ。


「会議の前に自己紹介しましょうか。じゃあ私達から!

一年C組の神薙真昼です。よろしく〜!」


「……同じくC組の松原悟だ。えっと、よろしくお願いします」


礼儀正しい子だな。神薙とはどうやって接点を持ったのだろうか。


「じゃあ次は僕達だね。一年A組の塚本裕二です。よろしくお願いします!」


次は俺か。自己紹介は本当に嫌いだ。そう思いながら一連の流れを追って席を立つ。


「えっと、同じく一年A組の桐生颯斗です。よろしく」


「さて、さっさと本題に移りたいんだけど、一つ確認良いかな?」


彼女はいつものような明るい声色ではなく、若干低めに話した。


「なにかな?」


「この学校はさ……要はバトルロワイヤルみたいものだよね。ルールはあれど、死に対する重みがない。だからさ、死と隣り合わせっていうのは理解してるのかなって聞きたかったんだ」


同盟を組むために、彼女なりの最終確認を取ろうとしている。確かにここに気付いて、その事実を受け止めていなければ、同盟を結んでも意味を成さない可能性が生じる。逃げ出してしまったらそれまでだ。


「もちろん理解しているよ。神楽島君が既に生徒を殺ってしまっていることも聞いてる」


そう答えると、彼女は目を閉じた。


「うん。問題なさそうね。嘘はついてないみたいだし」


「ああ。そのようだな」


松原も納得して頷いた。


「じゃあ、正式に私達C組とA組は同盟関係を結ぶってことで」


そう言うと、彼女は塚本に向けて手を差し出した。


「うん。よろしくね」


二人が握手をし、これで正式に同盟関係を結んだ。それから連絡先の交換もした。


「じゃあ、詳しい作戦内容はチャットでしましょう!グループ作っといたからそこに送ってね!」


「「了解」」


「ところで、君達のクラスはどれくらいの被害が出てるの?」


「今のところ、全治一週間の生徒が一人ってとこかな」


実際のところ、俺達はF組から被害を受けていない。


犯人はB組の奴らだったからだ。


塚本はB組の話をあえてせず、状況を伝えた。


この先、うちのクラスから犠牲者が出てきてしまう可能性もあるし、さっさと動かないとな。


B組も今は矛先をF組に向けているし、奴を叩くには好機だ。


実質これで三クラス。


帰ったら作戦を立てよう。

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