かつての妹と後輩との食事会
ここから番外編です。
今回は前世の妹と後輩に・・瞳ちゃんの前世バレするお話です。
翔吾と正式に付き合うことになり、始めて一緒に夜を過ごした翌日。
職場では付き合っていることは内緒にしようと話あったが、
翔吾が「そういや、ひとりだけ報告したい子がいるんだけど・・」と突然言い始めた。
「え?誰??」
「あー・・・夏菜子、、梶原さんだ。彼女にはプレゼントの相談も乗ってくれたし。」
「梶原さん?同じ部署なのに・・大丈夫なの?」
「彼女には成功したら絶対、教えろって念を押されてしまっていてな・・・」
「・・・マジ?意外に梶原さんって押しが強いな。」
「・・・て。お前・・・・気づいていないんだな・・・」
「え??何それ??」
「ま・・近々、夏菜子へ報告も兼ねて、一緒にご飯食べるか・・。
その時に夏菜子の旦那さんも一緒に。」
「・・・!!!」
「むやみに周りにいいふらない子だし、話しても大丈夫だよ。」
「・・・翔吾がいいなら。。しょうがない・・。」
・・・
とある週末の金曜日。
翔吾は外出してそのまま直帰のスケジュールとなっていた。
私は定時退社を・・・と、帰宅する準備を済ませた所に、
「立花ちゃん。じゃ・・いこっか♪」とこえがかかった。
「・・・は・・はい・・・」
事前に立花さんから「今日は一緒にいこーね♪」と言われていたのだ。
「今日は色々話を聞かせてねぇ〜♪」
途端に顔真っ赤になった。
「ふふ・・可愛いねぇ・・。私の旦那も一緒だからよろしくね!」
・・なんで、この人はこんなに嬉しそうなんだ。
そんなふうに思いつつ、梶原さんと一緒に翔吾との待ち合わせしたお店に向かった。
梶原さんの旦那さんもそのお店で翔吾と一緒に待っているそうだ。
「あ、翔吾にぃ。すでに私の旦那と到着してるって。」
「そうなんですね!って水嶋さん。梶原さんの旦那さんご存知だったんですか?」
「うん。私の旦那はね。翔吾にぃの後輩なんだ。中学の時のね。」
「え・・。そう・・なんですね・・・。」
ちょ・・まてよ。。中学時代となると、智の後輩でもあるんじゃね・・?
誰だ・・・??
俺は急にソワソワし始めてしまい・・・・。
「あいつ・・・黙っていたな・・・くそ・・・」と智口調でぼそっと呟いてしまった。
俺らの中学時代の後輩。
その単語だけで、頭ん中の思考が一気に「智」モードになってしまった。
そんなことを悶々としながら、梶原さんと歩いていたらお店に到着していた。
お店の中に入り、店員さんに待ち合わせしている旨伝え・・
すでに到着していた翔吾たちの席に案内してもらった。
「夏菜子!お疲れ〜。あ、そこの可愛い子が先輩の彼女さんですね。こんばんわ。」
「立花さん、紹介するね。旦那の隆二よ。」
「始めまして・・。立花 瞳っす・・。」とぺこり。
「よろしくね。水嶋先輩とは中学の部活の先輩なんだ。」
「・・そうなんっすね。」
「そうなの。ちなみに私の兄さんとも親しかったのよ。」
・・・兄さん??誰だろう・・・???
「・・・??そうなんっすか。・・」
「クク・・・・」
・・・その横でずっと翔吾が笑いを堪えている。
私はずっと頭ん中がハテナマークが出たままだ。
・・・
みんな集まった所で、乾杯となり私たちの関係の報告会となった。
今回のお店はこれまたオシャレなんだけど、おばんさいを使った料理が楽しめるお店だった。
そこで早々に梶原夫婦から早速・・・
「「・・・で。どっちから告ってきた訳?」」
「ゴホッ・・・」
思わず、俺は喉を詰まらせた。
この二人・・似たもの夫婦だな。。
「あー・・。ごめん。立花ちゃん大丈夫?」
「・・・・あ・・はい。喉に詰まっただけ。大丈夫・・」
「で!立花ちゃん!どっちからなのぉ〜・・?」
・・そのストレートな問い詰めに俺はモゴモゴしていると。
「俺からだな・・。」っとしれっと翔吾が答えた。
その一言にずっと「智」モードだったのが、一気に「瞳」モードになり途端に顔が真っ赤に。
「で。立花ちゃんは翔吾にぃのどこに惹かれたの?」
・・・・うぅ・・いたたまれない。
「えっと・・・フットサルでゴールを決めた時の顔が、昔と変わらないのに何故か・・可愛く思ってしまって・・」
「「・・・ん?」」
二人とも顔が??となり始めた。
「あの、翔吾だってわかっているんだけど・・。なんか目が離せなくて。」
「「・・・・???」」
「・・・なんか、だんだんと気になって気づいていたら・・・いつのまにか・・・」
・・・・あれ?言われるがまま正直に話してしまったけど、今の私「瞳」は23歳だ。
「・・・・あれ?私・・正直に話しすぎた・・・?」ポロリと呟いたら、
ふと視線を感じたので、その先の目線へ顔を向けると、じとりと私を見つめる翔吾がいた。
その間、梶原夫妻は固まっている。
「お前、今、頭ん中混在しているだろ・・・」
「うん・・ごめん・・・」
「お前・・途中で「智」モードになっていたんじゃないか?」
・・・・くっ
「図星です・・・。おっしゃる通りです。」
・・・・ん?あれ?
・・・ってぇ!
「って!翔吾!梶原さんたちがいる前で、それ今いう??!!!!
俺の知り合いなのかも知れないのに!」
「夏菜子から聞いたのか、夏菜子の旦那のこと」
「聞いたよ!俺らの後輩だってこと!後、梶原さんの兄貴も同じ部活だってことも!」
「そこまで、聞いたのか。」
「あぁ。もぅ。落ち着いていられるかよ!」
「わかったから、瞳。いったん落ち着こうな。で、「智」モードは引っ込めてくれ」
・・・・・むぅ。思わず私はふくれっ面だ。
「むくれるな。明日の朝はお前の好きなクロワッサンだから。」
急に私は満面の笑顔になってしまった。
あれからあのクロワッサンは大好物なのだ。
「ククク・・・本当に食べものに釣られるのかわんねぇな・・」
「悪かったな・・」
俺らのやりとりを外から見ている梶原夫妻は引き続き、固まったまま。
「とりあえず、梶原が困惑しているから・・・俺から説明するけどいいか?」
「・・・・うん。でも、なんか。俺らの知り合いかと思うとなんか複雑・・・。」
・・・
翔吾は「ふぅー」と一息ついた。
「ごめんな。ちょっとこうしないと落ち着いてくれないんだ。昔から・・」
その一言に俺は思わず「ちょっ!!」と反応してしまったが、
翔吾は人差し指を俺の口元に抑え「ちゃんと俺に説明させてくれ」とお口チャックをされた。
「・・・ごめん。」
その様子を見て、翔吾は話を再開する。
「ごめんな。で、さっきの話の続きなんだけど、俺らを見てなんか気づくことあるか?」
翔吾は、二人に投げかけた。
その問いかけに一番先に答えたのが梶原さんの旦那さんだった。
「正直・・二人のやりとりをみていたら・・篠原先輩と水嶋先輩の絡み合いを思いだしました。
篠原先輩、亡くなってだいぶ経つのになんでだろう・・・。」
・・・そう、梶原さんの旦那さんが呟いた。
その言葉に続いて。
「そうね・・。隆二に言われて気づいたわ。兄さんと翔吾にぃの絡み合いを久々に見た気分だったわ。」
・・・梶原さんの「兄さん」呼びに俺は思わず。
「え・・・」となった。
「・・・ん?その顔はお前も気づいた感じだな?」
「・・・って!うわー。なんか本当にどうすりゃいいんだ!!ダメだ。恥ずい・・めっちゃ恥ずい。」
思わず顔を覆った。
その横で、翔吾は私の頭をポンポンと撫でていた。
「うぅ・・・もぅいやだ・・・」
俺はもぅ半べそだ。
「で、夏菜子の旦那の方はわかるか?」
・・・えー。誰だ。ってあれ?さっき・・・夏菜子は自分の旦那を「隆二」って言ってたな。
あいつか!とガバリと起きた!
いつも俺らにくっついていたあの後輩!
「あーーー!あいつか!」
「思いだしたな。まぁ。落ち着け・・ほら、お前これ好きだろ?」
っとすっと・・これまた大好物の揚げ出し豆腐を差し出された。
「あ!俺!これ好き♪」と大好物っと思い頬張り始めた。
・・・・
俺が揚げ出し豆腐に夢中になっている間、翔吾から二人へことの経緯を説明をしていた。
「まぁ。俺らのやりとりを見てたその光景はほぼ正解なんだけど・・・」
「「え・・・」」
「瞳。智の生まれ変わりなんだ」
「「えぇぇぇぇーーーー」」
・・・ったく、二人とも声がでけぇな。
「・・・ったく。隆二!夏菜子も少しは声を抑えろよ。うっさい。俺はこの揚げ出し豆腐に集中してんだ。」
・・・俺のその一言に。夏菜子がぼそっと。
「あ・・・兄さんだ。」
っと固まってしまい・・・。
「・・・ふっ・・・うっ・・・」と泣いてしまった。
俺は思わず「・・・おいっ!どうした?夏菜子??」とワタワタしてしまった。
その光景を見た隆二は、「本当だ。篠原先輩だ・・・」
梶原さんもとい、夏菜子が落ち着いた頃、
二人から・・「なんで、元親友同士がくっついてんの?」という話になった。
隆二からは「篠原先輩!あの頃からその毛があったんですか?」と突っ込まれた。
そっこーで「違うわ!」と反応したが・・・。
当時はその毛は全くなかった。
俺が生まれ変わり、異性として接していたら・・。
いつの間にか、好きになっていただけなのだ。
前世の知り合いだとおもってしまうと途端に「智」くんが出てきてしまうんですよね。
でも今はちゃんと女の子してます。
番外編以降、描きたいと思ったエピを不定期で投下します。
こっちは全年齢向けの内容メインになります。
大人な関係へのステップ編は「事故で前世を思い出したら、上司が親友だった 〜ふたりの時間〜 」というタイトルで更新します。
大人な・・ってことなので「R18」指定とさせていただきます。




