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事故で前世を思い出したら、上司が親友だった  作者: 美月那智琉
本編

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4/14

-かつての親友がカッコ可愛いすぎる-

急にかつての親友に告られ、だんだんと気になり始めた立花ちゃんです。

その元親友と久々に一緒にプレーを楽しみます。

親友・・もとい悪友というべきか・・。

朱音とのお茶会という相談したその日の夜。


私のプライベートスマホに翔吾からメッセが来ていた。

「明日、フットサルをやるんだけど、瞳もくるか?」というお誘いだった。


行きたい。どうしよ・・。


◼︎


実は先日の突然の告白事件の前に連絡先を交換していた。

翔吾から「連絡先、教えて」というので、つい・・・

「おぅ!ちょいまって・・・」と智のノリで交換してしまっていたのだ。


翔吾と話すとついついノリが智に戻ってしまう・・・。


ただ、どうしても時折、見せてくる甘めの笑顔が、

どう反応すればいいのか・・わからなくなってくるのだ。


同年代の男性と見比べても断然に違う。

完全に大人な雰囲気を醸し出してくる翔吾にクラクラしてしまう・・。


「んん・・・どうしよ。でも、今の翔吾のプレーをみてみたいのもあるんだよな・・」


私は迷った挙句、「今のプレーを見てみたいから、いく」と返事をしてしまった。


◼︎


フットサル用の練習場がある最寄り駅で翔吾と待ち合わせ。


私は動きやすい格好で来た。

参加するかはちょと迷っている。

足首の靭帯損傷をしてしまってからは、ボールを蹴っていないから・・・。


翔吾はすでに来ていたが、私はすぐに気づけずにいた。


キョロキョロとしていたら、後から声をかけられた。

「どっちみてんだ?瞳」


・・・えっ。

バッと後ろを振り返ると普段とは見慣れない翔吾がいた。

今は職場でしか接していないから、スーツにメガネ姿だけしかみていない。

けど、今日はフットサルだ。

やはり普段とは違う服装だったし、なにせメガネではなかったのだ。


「え・・・メガネじゃない・・・コンタクト?」


「あー。流石にボールを蹴るにはメガネは邪魔で・・この時だけコンタクトなんだ。」


「ふーん。普段はメガネなのに・・そうなんだ・・?」


翔吾はちょっとニヤリ顔で「お?オレに見惚れた?」と茶化してきた。


私はカーーーっとなってしまい・・・

「っち・・違うもん!!なんか見慣れないから・・!」


「でも、メガネ使うようになったの。大学時代からだぜ?中学時代は使っていなかったろ俺」


・・・・むぅ・・。


「確かにそうだけどさー・・・」・・なんか腑に落ちなくむくれた。


「まぁまぁ。ごめんごめん。そうむくれるな・・・。じゃいくぞ。」


「・・・むぅ・・なんかムカつく・・・」


そうボソリと呟き、翔吾の後を追っていくのだった。


◼︎


フットサルの練習場に到着したらすでに人が集まっていた。

大半がサッカー経験者だそうで、ボールを蹴ることが忘れわれず、

今でもこうして月1で集まってはフットサルを楽しんでいるそうだ。


男性だけの集団に私だけ紅一点。

しかも連れてきたのは翔吾だ。


ものすごい注目を浴びている・・どうしたものか・・。

っと思っていたら・・


「あれ?立花さんじゃない?」と突然声をかけられたので、その方向をむくと・・。


「あ・・お疲れ様です。川波さん」とぺこり・・。


「そういや水嶋が今日、一人見学だけど連れてくるって聞いていたんだけど・・・立花さんのことだったのか」


え・・事前の共有事項がそれだけだったのか・・雑すぎね?


っと川波さんが私をちらりとみて・・・


「んで。君たち付き合うことになったのか?」と突然の爆弾発言。


もぅ。私は急な話をふられ、顔真っ赤・・・。

その光景に翔吾は「今は絶賛、アプローチ中だ。」としれっと答えた。


「・・・なんで。お前はそこまで冷静に答えられるのかよ・・」と顔を覆ってしまった。


ハズすぎる・・。本当に。


その様子に川波さんもボソリ「どうした水嶋・・・」というしかなかったのだった。


◼︎ 


私はほかの参加メンバーの皆さんと挨拶がてら、ちょっと会話の中入っていた。

大半は翔吾と同じ企業勤めも多く、たまに大学生も混じることがあるそう。

知り合った経緯は高校時代に部活の試合から知りあい、

卒業後も交流を続けていたそうで、

社会人になってからはストレス発散とそれぞれの近況報告も兼ねて、

こうして今でも月1で集まっているそうだ。


私自身の自己紹介の時にサッカーの経歴も一緒に伝えたところ、

「あー。覚えている。一時期、男子に混ざって試合に参加していた子だよね?」と覚えてくれていた人もいた。


これはちょっと嬉しかった。


・・・


少し歓談を済ませたあと、参加メンバーで二つのチームに分かれて試合が始まった。


今は趣味でやっているとはいえ、みんなかつては本気でサッカーをやっていたメンバーだ。

今でも動きは結構、本格的だ。


翔吾もあの頃とは違い、ボール捌きは断然に今の方が軽快にこなしている。

その光景を見て私はボソリと「高校時代のあいつの試合も見てみたかったなぁ・・」と呟いていた。


ぼーっとその試合を見ていたところ、翔吾がゴールを決めた。


「・・っっつっしゃーーーー!」と叫び、両手の拳をガッと後ろに下げ円満の笑顔だ。


あー。翔吾はそうだったなぁ・・・っと、

昔と変わらないシュートを決めた時の表情とその感情の表し方に自分の顔が綻んでしまった。


その後、翔吾はこのまま私の方に走ってきた。

私は思わず、あの頃のように片手を上げ、翔吾とハイタッチをし!

「さっすが!!翔吾!ないっシュートっ!!」とすっかり智の口調になりテンションが爆上がりしてしまった。


そのテンションのまま・・・


「っすげぇな!!現役にも劣らない足捌きだった。俺が覚えている時より格段にレベルアップしてるじゃねーか!!」


その俺の爆上がりなテンションをみて、翔吾はちょっとクスリと笑いちょっと困り顔した後こそりと、

「瞳。ちょっと智を出しすぎ・・抑えてくれ・・川波もいるんだから・・」・・と言われて思わず私はハッとした。


「あぁ・・・・すみません。ちょっと変わっていなかったのが嬉しすぎて・・つい・・・」

急に恥ずかしくなり、顔を覆ってしまった。ダメだ・・ひきつられる。

だって、かつての名コンビでもあり親友だった翔吾のプレーはやっぱカッコよかったから・・・。


そんな私を「落ち着け。まぁ。ありがとな。」と頭をポンポンされた。


この頭ポンポン・・・どう反応するのが正解なのか・・。

困惑してしまう・・。


智が知っている翔吾とは明らかに違う。

今の翔吾は明らかに大人の余裕を醸しだしている。

だけど、サッカーとなると途端にあの頃と変わらない少年っぽい表情はそのままだ。


・・・


ちょっと休んだ後、翔吾から「立花もやってみるか?」と声をかけてもらった。

以前、足首の靭帯をやってしまったと話していたため、

翔吾が「念の為!」と、私の足首にテーピングをしてくれた。


私は高校の怪我でサッカーから遠ざかっていたので、

ブランクが結構あったが、やっぱボールを蹴ると非常に楽しい。


自分はサッカーが好きなんだなと痛感した。

久々の男性に混じっての試合。

しかも、翔吾との久々のコンビプレーも出来た!


あまりにも息の合ったプレーだったので、川波さんがびっくりしていた。

「お前ら、コンビでやるの初めてにしては・・・すげぇ。息ぴったりだったよ・・・。どゆこと??」


翔吾は終始、笑顔だった。

横でプレーしていたあの頃と同じあの笑顔。


そんな姿を見てなぜか私は嬉しくなり・・・「ちょっと可愛い」と心の中で呟いていた。


突然、降りてきた「可愛い」という感情・・。

・・・可愛い???なんで。


翔吾のプレーはかっこいいけど、あの楽しんでいる素の笑顔が可愛い・・。


・・・アレ?どうした私???

今の自分とはだいぶ大人になった翔吾にだんだんと惹かれて始めました。

そんな所にちょっとだけ「暗雲」が漂います。

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