-かつての親友に突然告られたっ-
翔吾のサイドから・・
また、立花ちゃんサイドへ戻ってきました。
今ではすっかり大人な男性の翔吾くん。
立花ちゃんはドギマギしてしまいます・・。
オフィスから出た私たちは、ちょっとだけオシャレなイタリアンバルでご飯を食べている。
お店は翔吾のセレクトだ。
そんなお店を選べるようになったのかこいつは・・・。
そのお店で私が階段から落ちた件を、
翔吾や川波さんが色々と部長に報告をしてくれたことを聞いた。
その階段から落とされたことで、
私は智だった頃の記憶を突然思いだしたんだけどね。
しかも、仕事で私が事務を担当している営業でなおかつ、上司でもある水嶋さんが智の元大親友。
偶然にも程があるのでは?
あの頃とはだいぶ雰囲気が変わっているが、
時折見せる素の表情は記憶の中のあの頃のままだ。
ただ、やっぱ・・・大人だな・・・と思ってしまう。
昔は普通に接していたのに、何故か智が見慣れていた翔吾の素の表情にちょっとドキっとしてしまう。
これは自分が今、女だからだろうか・・・。
智としては中3で止まっているので、当時は恋愛事より部活命だった。
引退試合が迫っていたので、そんなことに目を向ける余裕がないし、
そういうことはまだわかららなかった。
たまに告られる時もあったけど、そんな不誠実な態度はできないと全て断ってきた。
そんな状態で智は命を落としてしまったので、
ちょっとドキドキする思いは前世も含めて初めてだった。
なんだコレ。
今までは普通に接することが出来たのに・・・。
相手はあの翔吾だぞ?と思いつつもどうしたらいいのか、今自分自身に困惑している。
でもちょっと、智も翔吾と一緒に生きていたらどんな人生になっていたんだろうかと、
少し前の人生に対して後悔の念も込み上げてしまっていた。
思わず思いつめた表情になってしまっていたのか・・
翔吾はちょっと不安そうに「どうした?」と声をかけてきた。
「・・・・っえっと。ちょっと翔吾と一緒に生きていきたかったなという・・
少しの後悔の念を思ってしまいまして・・・」
その一言に一瞬、翔吾は苦しい顔をしたが、すぐに私に対して柔らかい笑顔を向け。
「それは俺も当時思い悩んだけど、過ぎたことだ。俺は時間が解決してくれて今にいたる。」
・・・その時のことを想像するだけで、ちょっと泣きそうだ。
「それに俺はお前が智の生まれ変わりって気づいて正直嬉しい気持ちもある。
また、一緒に居れるしな。」
っと私の頭をポンポン・・・その仕草にちょっと私は顔が爆発しそうだ。
「なぁ・・・翔吾・・・。なんだ今日はなんかむず痒い・・・」
絶対・・・今、私は顔真っ赤だろうな・・・。
正直、私「瞳」としてもこんな扱いを受けるのは初めてで、困惑している。
翔吾は翔吾でちょっとハッとして・・・。
「あ・・・ごめん、なんかちょっと頭を撫でたくなった・・。
今のお前、結構可愛いところあるよな・・と思ってしまって・・」
その発言に思わずびっくりしてしまう!
「えっ!私!!??ずっとサッカーばかりやっていたから・・・男子からもほぼ「男子」扱い・・・」
「ってか俺!あの智だったんだよ!どうしたよ!!???」
びっくりし過ぎて口調が混在してしまう・・。
そう私はずっとサッカーバカだった。
普通に男子に混じって試合に出ていた程だ。
流石に高校からは女子サッカーに参加していたけど・・・。
そんな翔吾をちらりと見てみると・・・柔らかい笑顔・・なんか心なしか甘めだ。
「・・・智だってことはわかっているけど、やっぱお前可愛いよ・・・。」
・・・・うっ・・・。
こいつ無自覚かこの歳にして・・どうしよう・・・こっ恥ずかしいっ!
そこで、翔吾が何故か・・・
「・・・ってそういや。彼氏いたのか?お前まだ若いし。
居たらこの発言はちょっとセクハラになってしまうか・・・」
今更かよ!!!私は思わず・・・
「・・・・って今更かよ!!ってか、
昔も今もサッカーバカすぎて恋愛沙汰に疎いんじゃ!私はっ!!」
その一言に翔吾は吹き出していた。失礼なっっ!
「・・・・ククク・・・お前、今でもそうだったのか・・変わらねぇな・・・」
なんでそこで笑う・・・
私はちょっとムカついて・・・「もし、私に男が居たら・・どうしていたんです??」
その一言に翔吾はハッとなり、ちょっと黙ってしまった・・・。
少し考えてしまっているようだ・・・。
考えた挙句・・ボソッと
「あー・・・そうか・・・そういうことか・・・」となんか自分で勝手に納得し始めていた。
その後、突然・・・・
「立花・・・。俺、お前に惚れているようだ・・・」
・・・・・え?私、突然の告白に固まり、目が点になる。
そんな私を真っ直ぐ見つめ、初めてみる甘ったるい笑顔で・・
「好きだ・・・。俺と付き合ってほしい。」
その一言の後に私の手をとり、
そっと手の甲に口付けしてきたのだった。
・・・・この状況???どうすればいいんだ???
私はただ、固まるしかなかった。
◼︎
突然の翔吾からの翌日。
いつもならウキウキの土曜日だったが、悶々とした状態で起きた。
今の自分も恋沙汰には本当に疎い。
突然の告白に私は「今は・・・あまり考えられない・・」と今の正直な思いを告げることが精一杯だった。
そのことも翔吾はわかっていたようで・・・。
「そういうと思った。けど、今自分の思いを言わないと後悔しそうだった。
これから俺の思いを伝えていくから覚悟しろよ?」
っとケロッと告げられてしまったのだった・・・。
しかも、ニヤリ顔・・・クッ・・・。
しかも帰る途中、駅で別れる前にフイにぎゅっと抱きしめられてしまった。
「今日はコレで我慢する。じゃ、また来週な。」っと颯爽と去っていってしまった。
私は抱きしめられた感触、あの頃と違う体の大きさに戸惑ってしまい。
ぼーっとしたまま、あまり記憶のない状態でいつの間にか一人暮らしの自宅に帰ってきていた。
昨日のできごとを一人で消化することもで出来ず、
私は今の親友へ相談すべく、メッセを送ったのだった。
◼︎
親友とは午後、近所のカフェで待ち合わせをしていた。
「やっほー。瞳!何面白いことになってんの!!早速話を聞かせて!!受けるし!」
なんだこの親友は・・・
「ちょっと茶化さないでよ!!こっちがびっくりしている状況なんだから・・」
・・・・
ちょっとランチもかねていたので、ご飯も食べつつ・・・
食後のコーヒーが運ばれてきたタイミングで・・。
「早速、詳しく聞こうか!?」
目の前に乗り出し手を組み、興味津々のようだ。
彼女は今世の幼馴染、野田朱音だ。
翔吾とはサッカー繋がりだったが、朱音は家が隣同士だったことがきっかけだ。
「ひとみー。小さい頃は俺は男だってよくわからないこと言っていたけど・・」
私は遠い目を向けるしかない・・・
「そうねぇ・・・その当時は自分は智だと信じて疑わなかったわ・・・」
そんな私に朱音はニヤリと目を向け・・・
「で・・その智くんは瞳の前世で、今話題の告られた先輩が智くんの幼馴染って・・・ククク・・・」
「マジ受けるんだけど・・・wwww」
「ちょっと笑うことないじゃない!私は非常にこまっているのに・・!!私は真面目に相談してんの!!」
「あー。ごめんごめんw異世界転生ものも結構読んだけど、このパターンは新鮮ね!」
「ちがーう!!!」
もぅ・・これだから・・・朱里は・・・
・・・・
色々と話こんだ結果。
「まぁ。なるようになるしかないんじゃない?」だった。
「だって、瞳も結構、まんざらでもなかったんでしょ?」
この一言に、、口ごもってしまう。
言われてしまえば、確かにそうだった。
正直、ドキッとしたのだ・・。
私の中にいる智の記憶の中にいる翔吾は、中学時代のままだ。
ただ、私の目の前にいた翔吾はすっかり大人の男性だ。
・・・まぁ。だいぶ年上になってしまったけど。
「・・・で。昔みたい相手にできるの?出来ないでしょ?」
「ぐぅの声もでません・・・確かに無理です・・・」
「なら、今は無理に考えこねるより時に身を任せてみては?
その翔吾くんも瞳のサッカーバカは知っているんだし。
案外、付き合ってみたら上手くいきそうだけどねぇ〜」
「えーー。」
・・・私はまだ、なんか納得出来ない。
だって、いつもつるんでいた翔吾だぞ・・・。
その当時の記憶があるためが、なんか踏ん切りがつかない。
けど・・・今の私から冷静にみて・・・。
正直、翔吾はかっこいい・・・。
未だに独身だってのがびっくりするぐらい。
中学時代もあいつは結構、女子にモテていたはず・・。
・・・・確か、オレよりもモテてたよな。。
本当に今まで、そんな人いなかったのかな・・。
そんなことを考えてみたら、なんか・・・
ちょっと心の中がモヤモヤとしてしまった。
どうした私・・・?
ちょっとした心のざわつきをなんとか抑え・・・
「今、考えても埒があかないな・・・・」っと無理やり寝ることにした。
上司でもある翔吾さんは、実は何気に以前から立花ちゃんが気になっていたのですが・・。
この歳でようやく本気で好きなことに気づいてしまったのです。
翔吾くん現在 37歳の想定です。
ちなみに立花ちゃんは新卒入社なので、22歳です。( ˘ω˘ )。




