私、おかしい?
ちょっと先の展開に迷ったのですが、大体決めました。
やっぱり普通のラブコメは書けないよ〜(T_T)
“ええっ!あれって?”
“晴人君?”
“誰、あの美少女?”
“く、悔しい”
“悔しいがレベチ過ぎる⋯”
朝の通学路がざわざわと、騒がしい。
理由は私の隣を歩く2人⋯晴人と七海だった。
「七海、今日の昼休みに学校を案内するよ」
「昨日、先生に案内して貰った」
「で、でもそれだと、体育館に早く行ける抜け道とかは知らないでしょ?」
「うん」
「そう言う便利な所教えるよ」
「助かる」
「⋯あ、髪の毛にホコリが付いてる⋯ほら」
「ありがと」
私はその様子を、半ば呆れながら見ていた。
⋯晴人てば、七海に構いすぎ。
とは言え、美形の2人が連れ立って歩いている様子はビジュアルが決まり過ぎていて、近づき難いのも確か。
途中で何人かの男子生徒が七海を見て声を掛けようとするも、隣の晴人を見て諦める、と言う事が起こっていた。
その隣の2人の仲睦まじい様子を、生暖かい目で見守る私に、途中で合流した亜梨沙が囁いた。
「どうしたの、あれ」
「どうやら突然、兄の立場に目覚めたらしい」
「へえ、そうなんだ⋯けど、良いの?」
「? なにが?」
「晴人君、取られちゃうよ?」
「取られるも何も、私の物じゃ無いし」
いや、むしろ今まで、晴人が女性に全然興味を示さないのを心配していたほどだ。
「えー、もしかして自覚症状なかったの?」
私の返答に亜梨沙は呆れた顔でいった。
「は? 何が??」
「香澄が良いなら、私は何も言わないけど」
「? 良く分からない⋯」
と、私のスマホにメッセージが届いた。
“今日の1 9時に羽田に着きます。香澄の予定はどう? ご飯でも食べない?”
母からだった。
私の本当の母親。
母親は世界中を飛び回ってモデルの仕事をしたり、舞台やミュージカルに出演したりしている。
それと色々な講演とかも。
でも本当は、その仕事は友人から引き継いだのだとか⋯。
私もきちんと聞いたことは無いから、よく分からない。
とりあえず、たまにしか会えないのは間違いなかった。
“時間は大丈夫。着いたら連絡するね”
そう返信しておいた。
あの二人はどうするだろう?
実家で待ってるかな?
そう思いながら、2人に声をかけた。
宵の口に私達は羽田空港に着いた。
七海が来ると言って、結局、晴人も一緒に来る事になった。
帰国客でごった返すターミナル。
様々な言語が飛び交い、かなり騒がしい。
「到着が30分遅れるみたい」
インフォメーションを見て私は二人に言った。
「腹減ったな」
晴人がぼやく。
「晴人一人でご飯食べて帰っても良いよ?」
「そうは行かないだろ」
「と言ってもただ待ってるのは少し暇だね」
「眠く成ってきた⋯」
七海が近くのシートに腰を下ろしながら言った。
「ちょっと亜梨沙達にお土産でも買っていこうかな。アンタ達は?」
「ここで待ってる」
七海は目を擦りながら言った。
「じゃあ、俺もここに居るよ」
「分かった、じゃあ20分位で戻るから」
私はそう言ってお土産店に向かった。
お土産店でショーケースの中をながめる。
皆に持って行くならお菓子とかが良さそう。
一緒にお昼とかに食べられる物を⋯。
と、私は背後から肩を軽くノックされた。
「?なに?」
振り向いた目前に一人の少女が立っていた。
「はろー」
にこやかに話しかける。
不思議な少女だ。
瞳が赤青のオッドアイ。
微かに茶色の入った金髪。
抜群のプロポーションに、踵のあるミュール。
コロコロと表情を変え、いつの間にか見つめてしまう天性の魅力。
始めて会ったはずなのにどこか見覚えのある感じ。
⋯誰かに似ている⋯。
「カスミ、始めまして」
「え、誰?」
「ミツキ、だよ!」
「え、それは母親の⋯あ」
どこか似てると思ったら、母親の若い頃にそっくりだ。
もちろん、母親はオッドアイでは無いし、髪も栗色。
でもよく似ている。
「あなた⋯え?」
ミツキ、と名乗った少女が、目前で掻き消す様に消えた。
「目の錯覚?」
思わず目をこする。
当然そんな事で再び少女が現れる訳もない。
辺りを見回してみるが、そんな少女はどこにも居ない。
「白昼夢??」
流石にこんな経験は始めてだ。
歩き出そうとして思わず足が震えた。
と、そこでポケットのスマホに着信が入った。
晴人からだった。
『そろそろ時間だけど⋯今どこ?』
『あ、ごめんすぐ戻る⋯あのさ』
『ん?なに?』
『いや、何でもない』
そう言って通話を切った。
あの少女の事を話すのは何となく気が引けた。
見間違いかもしれないし。
私はもう一度店内を見回してから、到着ロビーに向かった。
作者のやる気は イイね や 感想 で出来てます(笑)
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