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毎日アイツが気にかかる!  作者: てんまる99


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33/34

チェックメイト

読みやすく、面白いラノベを目指して書いてます。


※本連載は横書きに特化して書いています。

ブワッ!

突進する私を触手が横薙ぎに払う。

それを背面跳びの要領でかわした。

巻き込まれたベンチがへし曲がり、吹き飛んだ。


そのまま本体へと迫る。

左右から迫る触手をサイドステップでかわしながら更に加速する。

このまま触手を相手にしていても埒が明かないのは経験済みだ。


と、目指す本体から真っ黒な泥の様な物が次々と吐き出された。

その黒泥は、周囲の地面に落下すると、べったりと広がり、泥沼の様に広がった。

その場に有ったコーンや植栽がズブズブと沼の中に沈み始める。

あの教室の中と同じ状況らしい。



「 厄介ね」

足場を失えば、本体へ迫る手段が無い。

飛び道具が必要か?



私は反転して一旦間合いを取ると、空中に電気を集め、雷の球を作った。

どんどん電圧を上げ、更に圧縮する。

雷球はバチバチと放電しながら激しく輝き出した。


「行けっ!」

私自身の電圧でその雷球を高速で撃ち出す。


パギヤッ!


音とともに雷球が神速の矢となって敵本体に突き刺さった。


グギャギャ!

効果あり!

敵はビクビクとその身体を震わせた。


が、数秒で再び腕を動かし始める。

あれでは威力が足らない。

やはり本体を焼かないと決め手には足りないようだ。


私は振り下ろされる触手を避けながら再び雷球を作る。

⋯一つじゃ足らない。

もっと沢山作らないと。



複数の雷球を同時に生成するのは難易度が高かった。

生成を意識して、触手を避けるのが一瞬遅れてしまう。

幾度か触手に叩かれ、手足に無数のミミズ腫れができた。



「こ、これで勝負!」

私は全身の痛みに耐えながら、生成した数個の雷球を伴って本体へと超加速。

黒沼の淵ギリギリで鋭く跳躍して更に本体へ。


グオッ


私を払い落とそうと触手が迫る。

雷球の一つを触手に叩き付けた。

感電した触手がビクビクと痙攣しながら動きを止める。


私はそれを足場にして更に跳ぶ。

襲ってきた次の触手にも雷球を叩き付け、更に本体に迫る。


敵は触手では埒が明かないと悟ると、今度は黒泥を私に向かって吐きつける。

その数、三つ。

それぞれに雷球を打ちつける事で空中で相殺した。

タンパク質の焦げる嫌な匂いが辺りに立ち込める。


残る雷球は一つ。

敵の本体は目前。


敵が次の黒泥を吐くより早く、最後の雷球を本体に叩き付けた。


パチパチパチッ!


感電して敵は一瞬動きが止まる。

効果はほんの数秒。

その一瞬に私は掛けた。


最後の跳躍で敵本体の直上に。

落下の開始と同時に私自身を加熱してゆく。

全身が真っ赤な炎に包まれる。

もっと⋯もっと!


青く輝く炎となった私は、自身を更に電磁加速させ、敵の本体に撃ち込んだ。


ドガン!

ギュジュワギャジューーー!


激しい水蒸気が上がり、地面が揺れる。

敵にめり込んだ状態で凄まじい悪臭が押し寄せ、咳込んだ。


敵はのたうちながらボロボロと黒い炭状の粒子となり、崩れ落ちはじめる。



数秒の後にはそれら全てが消え去り、元の校庭に戻った。

後に残ったのは歪んだ校門やベンチとぬかるみだけ。


その中央に細田が倒れていた。

恐る恐る近付き、様子をうかがう。

まるでミイラの様にガサガサに成ってはいたが、辛うじて生きてはいる様だ。


⋯終わった。


「はぁぁ」

勝手に溜め息が漏れ、その場にしゃがみ込んだ。


「香澄! 何があったんだ?」

見ると校舎から晴人が駆けてくる。

幸い、校内の人間には被害は無かった様だ。


「良かった⋯」

全身の力が抜け、天を向いて倒れた。


「お、おい、しっかり」

駆け寄った晴人に抱き起こされた。

「ゲホッ、あはは、ちょっと疲れた⋯」

咳き込みながら答える。

僅かな時間に体力を使い果たした。

正直、立ち上がるのもしんどい。


でもまぁ、これで解決かな⋯。

私は安堵して晴人に体を任せる。

少しこのままでも良いかも⋯。


ずぷっ!


ふいに、濁った水音が間近で聞こえた。

驚いて見たその先に、唐突に少女が立っていた。


長い漆黒の髪に黒い和服。

僅かに覗いた肌だけが純白で瑠璃の瞳。

まるで氷の様に冷たい視線。



「妾の眷属たるが、情けなや⋯」

少女は吐き捨てる様に呟いた。

作者のやる気は イイね や 感想 で出来てます(笑)

ここまで読んだらもうひと手間、評価をポチっと!

宜しくお願いします。


ぜひぜひ御意見、お聞かせ下さいませ。

気に入った部分だけでは無く、ここが“読みにくかった”“分かりにくかった”も、とても参考に成ります。

感想書いて下さる人には本当に感謝です。


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