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一か八か

香澄は犯人を捕まえるため一計を案じた。


読みやすく、面白いラノベを目指して書いてます。

※本連載は横書きに特化して書いています。

翌日、学校内向けの公開ホームページにある動画が掲載された。


投稿者は不明。

動画には、スーツ姿の小柄な男性が、事故の有った歴史資料室の教室で“何か”を設置する様子が数分に渡り映っているもの。


本来は学校からの告知等が提示される場所に投稿された正体不明の謎の動画は、あっという間に生徒達の話題に成った。


「香澄は動画、見たか?」

昼休みの教室、隣に座った尊がスマホで動画を見せながら尋ねた。

「見たよ⋯一体あれ誰なの? 何であんな動画が上がってたんだろ」


そう答える。

が、実はあの動画はミツキが学校の監視カメラの保存ストレージから回収《サルベージ》したもの。

もちろん、ホームページを密かに書き換えて動画を掲載したのは私だった。


「あれ、前にこの学校の郷土史の顧問だった細田って人らしいよ」

「え、そんな人⋯会ったこと無いけど?」


ここで尊は少しだけ声を潜めた。

「どうも私達の入学前にトラブルを起こして退職したらしいんだ」

「え、そんな人がなんで? と言うか尊は何故その人を知ってるの??」

「部活の先輩が言ってた。当時は随分騒ぎに成ったと」

「そうなんだ⋯もしかして事故の原因もその人なのかな?」

「そこまでは分からないが⋯」

「うーん、怖いね」


そう溜め息をついた私を尊がつついた。

「それより、怪我、大丈夫なのか?」

尊は包帯を巻いた私の右腕を見ながら言った。


「何とか⋯」

「まさか目前で車が爆発するなんてな」

「びっくりしたよ〜」


私が生徒と車の間に駆け込んで展開した電気の壁は目視はできない。

それは右手で放った電撃も同様だ。

他の生徒からは、私の目前で車が爆発したように見えたらしい。

私も軽い火傷をした、と言う事にして、腕に包帯を巻いている。

⋯こんな事してたら、バレるの時間の問題だけど⋯。


と、この時、私のスマホに着信が来た。

画面を見ると、七海からだった。


『七海、どうだった?』

『予想どおり』

『それじゃ』

『良いニュースと悪いニュースどっちから聞きたい?』

何故か七海は勿体ぶった言い方をした。

さては深夜ドラマでも見たな?


『もちろん、良いニュースから』

『回収した例の欠片、やっぱりここの神社の物だった』

『やっぱり』

『内緒で戻しておいた。力も無くしているし、もう大丈夫』

『良かった』


実は七海は今日、学校を欠席して回収したあの欠片を元の場所に返しに行っていた。


『次に、悪いニュース』

少し七海の声が固い。思わず私はスマホを握り直した。

『うん』

『ついでに他の欠片の所在も調べた。6個の場所は確認したけど⋯』

つまり、七海が持っていた一つと合わせて七つは所在が確認できたと言うこと。


『一つ足りない』

『そう』


七海に、例の怪魔は蛸の形をしていると聞いた。

別に化け物の足なんて10本でも20本でも良さそうな物だけど、人間との関係の中で蛸のイメージに固定化していったらしい。


『まだ、どこかに一つ?』

『多分⋯』

『分からないの?』

『気配を感じない⋯少なくとも近辺には⋯』

七海には珍しく歯切れが悪い。


『遠くに居る?』

『あるいは⋯封じたまま、持っているのかも』

『そんな事できるの?』

『できる⋯はず。でなければ教室に持ち込めない』

『そっか』

だとすると、持っているのは⋯。


『ありがと、気を付けて帰ってきて』

『うん、知り合いに挨拶してから帰る』


そこで通話は終わった。

七海の知り合いって、もしかして?

いや⋯深く考えるのはやめておこう。

今は犯人を捕まえるのが先だ。


そう気持ちを引き締め直した時。


『香澄っ! 来たよっ!』

ミツキの声が頭に響いた。

作者のやる気は イイね や 感想 で出来てます(笑)

ここまで読んだらもうひと手間、評価をポチっと!

宜しくお願いします。


ぜひぜひ御意見、お聞かせ下さいませ。

気に入った部分だけでは無く、ここが“読みにくかった”“分かりにくかった”も、とても参考に成ります。

感想書いて下さる人には本当に感謝です。


また、連載形式で数日ごとアップしますので、読み逃し無いようお気に入り登録も宜しくです。


他にも小説家になろうに色々作品アップしてますので、良かったら見てみて下さい。

ファンタジーからSFまで色々揃えてます。


ちょっと不思議なラブコメ「幼馴染がいろいろおかしい」

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