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そんなのアリ?

文化祭で紆余曲折あり、晴人とキスをしてしまった香澄。

自分の気持ちに混乱中⋯。

✩不定期に更新してますので、ブックマーク等で、読み忘れ防止がお勧めです!

「ち、違うの! あれは何と言うか親愛の情の発露と言うか⋯」

私は必死に亜梨沙に抗弁した。

学園祭明け、昼休みの教室。


まだ何となく浮ついた空気が残る中、私はクラスの女生徒の注視を一身に浴びていた。

もちろん学園祭での晴人とのキスが理由。


不良学生を追い返した電撃に関しては、護身用のスタンガンだと説明したら、あっさりスルーされたのに。

晴人との事はあっという間に学校中の女生徒に広まってしまった。

何度も恋愛感情じゃないと説明したけど、焼け石に水。

うーん、恋愛脳恐い⋯。



「その割には顔が真っ赤なんだけど?」

ちょっと不満そうに亜梨沙が言った。

コヤツは晴人を狙っていたから、まぁ仕方ない。


「それは注目されて、恥ずかしいからで⋯」

「いや、禁じられた愛というのも悪くないぞ⋯」

背徳系恋愛物が好物の尊が深く頷く。


「愛とか言うなぁ⋯」

そう言いつつも、私自身もなぜあの時キスをしてしまったのか分からない。

ただ晴人が無事だったのが嬉しくて、その感情に流されたとしか⋯。


「ふーん、それじゃ、晴人君に対して愛情は無いの?」

亜梨沙が私を睨(ね)めつけながら言った。

「いや、そこまで言うと語弊が⋯」

「はっきりしないなぁ」

「分からない物は分からないんだよぉ⋯」

語尾が震えた。

これほど自分の事が計りかねるとは私自身予想外だった。


「それでは尋ねるが⋯」

今度は尊が私を見て言う。

「なに?」

「香澄は晴人君意外に、意中の男性は?」

その質問にクラスの皆が一斉にこちらを向いた。


「いる訳無いじゃない、そんなの」

私の返答に今度はクラス全員が溜め息をつきつつ下を見る。


⋯え、どゆこと?


「香澄、思春期になれば、気になる異性の一人くらいは居るものだ」

尊も呆れながら言った。


「そんな事言っても⋯」

「それじゃ、誰でも良いから今までに気になる男性は?」

「え、それって心配とか不満でも、気になればあり?」


「ああ」

「うーん、それは⋯⋯⋯晴人⋯だけど」

「やっぱり⋯」

「い、いやだってアイツ変な所で怪我するし、病気したりとか心配⋯」

「お母さんか」

「あくまで姉として、だよ。恋愛とかじゃ⋯」


尊は溜め息を吐きつつ言った。

「はぁ。香澄って今まで恋愛したこと無いでしょ」

「馬鹿にしないでよ。私だって恋愛位⋯したこと⋯無いけ⋯ど」

「それじゃ、晴人君への感情を恋愛と比較出来なくない?」

「うえっ?」


そう言われて、私自身初めて気がついた。

それは確かに⋯。


「晴人君の事を考えて夜眠れない、とかない?」

「そ、そんな事は⋯たまに⋯しか」

「有るんかい!」

いきなり亜梨沙に突っ込まれた。

「そりゃ家族だし⋯」


「どう思う?」

尊が亜梨沙に尋ねた。

「ブラコン、じゃない?」

「だとしたらかなり重症、だな」


「いや、ブラコンは酷くない?!」


そう言いながらも私は両親の事を思い出していた。

私の両親も義理の兄妹で私が産まれた。

ただ元々は他人で許婚だったとか、私とは事情が違う。

ただ、その血が自分に流れてると思うと、晴人に対する感情に不安を感じるのも確かだ。


「なら、晴人君が他の女性と付き合っても平気?」

「いや、それは気になるでしょ。もちろん姉として」

「それは相手が晴人君にふさわしいか気になる、と言うこと?」

「ま、まぁ」


「はいはいはーーい、それじゃ、私が晴人君と⋯」

そこへ亜梨沙が挙手して会話に割り込んできた。


が。

「「却下」」

私と尊の答えは同時だった。


「え、なんで?!」

「男癖が悪いから」

「酷っ!」

「3股とかする人に晴人は任せられないわよ」

「えー」

「自業自得だ、亜梨沙」

尊はきっぱりと言った。


そして私を見て、

「それじゃ、七海ちゃんなら文句無い?」

と言った。


「な、七海も兄弟みたいな物だよ」

「でも、本当の兄妹じゃないよね?」

「それは⋯まぁ」

「なら?」

「それは晴人の希望とか、相性とかも⋯」

「なるほど⋯それじゃ私も立候補する」

突然、尊が手を上げた。



「はえっ? な、なんで?」

「私もそろそろ連れ合いが欲しくなってきたんだ」

顎に手を当てながら尊は頷いた。


「嘘ぉ?!」

「この3人⋯いや、七海ちゃんも入れて4人から晴人君に選んで貰おう」

「そんな無茶苦茶な」

「もちろん、あくまで仮、としてね」

「いや、そんな仮に何の意味が⋯?」


「仮とは言え晴人君に彼女が出来たら。香澄がどう感じるか、はっきりするだろう?」

尊は私の顔を覗き込んで言った。


「へ、平気だよ。そんなの」

「なら問題ないよね。じゃ、今日の放課後晴人君に決めて貰おう」

「そ、そんな急すぎ⋯」

「決まりだな!」

「晴人君に連絡よろ〜」


私の言葉も聞かずに尊と亜梨沙は席に戻って行った。


そこでちょうど予鈴が鳴り、私はそれ以上2人と話すタイミングを失ってしまった。


作者のやる気は イイね や 感想 で出来てます(笑)

ここまで読んだらもうひと手間、評価をポチっと!

宜しくお願いします。


ぜひぜひ御意見、お聞かせ下さいませ。

気に入った部分だけでは無く、ここが“読みにくかった”“分かりにくかった”も、とても参考に成ります。

感想書いて下さる人には本当に感謝です。


また、連載形式で数日ごとアップしますので、読み逃し無いようお気に入り登録も宜しくです。


他にも小説家になろうに色々作品アップしてますので、良かったら見てみて下さい。

ファンタジーからSFまで色々揃えてます。


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