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女神様は観察日記をつけるそうです。  作者: みかげ
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13/26

Ep.005「私の魅力じゃないんだよ?」

くるみちゃんメインです。

越神は気づいている。この世界を見ている、あなたに。


「今日は、そうね。この話を聞かせてあげる」


彼女は「観察日記」を手に取り、ページを開く。


「くるみちゃんの力の話よ」


―――――――――――――――――――――――――――――


それは、くるみが高校に入学した時のことだ。




【やべー少女見つけたったwwwww】


1.名無しのトピ主

ヤバイぞ


2.名無し

Kwsk


3.名無し

釣られにきた

き、期待なんかしてねぇし


4.名無しのトピ主

まず、めっちゃかわいい。神々しさ感じるまである。

スタイルも抜群、ふわふわしてる髪型におっとりそうな顔。


5.名無し

>>4

いい匂いしそう hshsしたい


6.名無し

嘘だ!夢でも見たんだろ?な?


7.名無しのトピ主

>>6 嘘じゃないんだなー 話しかけられたしね


8.名無し

近寄んな、って言われたの?


9.名無しのトピ主

ちげぇわ!w

「ごめんね?」って囁かれた。

思い出したら息のかかった耳にまた熱を感じる。


10.名無し

>>9

耳に息がかかるとか う ら や ま C


11.名無し

>>9 で殺意がわいた


12.名無し

>>11 俺もだ


13.名無しのトピ主

とりま情報おいちゃうぞ~

名前は~……学校が~……分かるのはこんな感じだ


14.名無し

>>13 有能




とある掲示板サイトではこんな会話がなされていたのだが、くるみにはそれを知る由もなかった。


◆


その数日後。体育の授業中で、くるみは一生懸命ラケットを振り回している。


「えいっえいっえ……あ!」


ラケットはくるみの手を抜け飛んでいく。

フェンスにぶつかりやかましい音をたてて止まる。それを拾いに行くところで気づいた。

フェンスの向こう側、何人かの男たちがたむろしてこちらを見ておりその目は下卑た視線を感じさせる。その視線の先はくるみである。


(ぬー……またちょっと発動しちゃってるっぽいな~)


くるみはスタイルがいいため、視線を集めることは難しくない。極端な話がジャンプを繰り返すだけでも視線を引き寄せられるだろう。


だがくるみはなにもしていなくても視線を集めることがある。それは、「特異体質」と似て非なるもの……すなわち魔法の効果だった。


くるみは不自然に見えないよう、彼らに手を振るしぐさをしながら呟く。


「えっと、こうかな?Ⅰ幻滅《オーバーラップ》」


手は光り、そのまま光りは伸びていき男たちの頭を貫く。

結果は……成功だ。

彼らは頭を軽く振ったあと、首をかしげながらも帰っていった。


「良かった~……あ、いやよくはないね。制御の練習、しなきゃなぁ」


くるみは魔法を上手く使えない。

任意の時点での発動は可能だが、何故かたまに誤発しているのだ。くるみの魔法は一言で表すと「好感度の操作」で、イメージどおりに対象からの好感度を操作できる。

誤発するのは「魅了」のほうなため突然嫌われることはないのだが、惚れられ続けるのも面倒なため「幻滅」の方で調整することにしている。


そのため、はたからみたら「よくモテる少女」なのだ。


「練習、とはいっても相手がいないと出来ないし……あまり魔法のこと知られるのもいい気はしないしなーどうしよ」


答えがでないままその日は終わり、数日後。

その間も彼女の天使説によりたくさんの男が学校を覗きに来るようになってしまっていた。


『1年、紅葉。至急職員室へ来い』


(え~メンドイ……こんな天気いいのに~)

机に突っ伏して日向ぼっこしていたくるみは渋々といった様子で職員室へ向かう。


「紅葉、すまない。お前は要塞……Fクラス行きだ」


要塞?

問題のある生徒が集まる……問題?


「私目当てで何故か人が集まるから、ですか?」


「匿名掲示板で本校の名前が出されている、と通報があってな。確認したところお前の名前があり、お前を覗きに来ているようでな」


なるほどね~だから、隔離したいんだ。

……願ったりかなったり!


「わかりました~いつから移動です?」


もろもろの説明を受け、謝罪する。故意ではないが原因は私の能力だから。

こうして私は入学して1週間で、問題児となってしまった。


授業はゆっくりで教師も割と適当と聞いて『寝放題だ!!』と思うくらいには、Fクラスに抵抗はなかった。二年目からは慌ただしい日も増えるのだが……それはまた、別の話。

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