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私と彼と放課後
今日は一日中そわそわしていた。
そのせいで授業に全く集中できなかった。
祐兎くんから話があるなんて・・・。
一体なんの話なんだろう。
私も、ちゃんと彼から病気のことを話してもらうつもりだったから祐兎くんから声をかけてもらえて助かったけど。
話の内容が気になる。
今日は、一日がやたら長かった。
そして、放課後。
「春川さん」
待ちに待ったこの瞬間。
振り向けば、彼はもう肩にリュックかけていた。
「今日、喫茶店とかでもいい?」
「え、あ、うん。
いいけど、学校じゃダメなの?」
「いや、学校でもいいんだけど。
できればクラスの人たちに聞かれたくないなって思って」
「・・・そっか」
このクラスは部活に入っていない人が多くて、みんな最後の授業が終わると足早に教室を出ていく。
もちろん部活に入っている人もいるが、その人たちもこの教室を出ていくと一時間は確実に戻ってこない。
それなのにクラスの人たちに聞かれたくないって。
それはつまり、それほど秘密にしたい話ってこと?
「じゃ、行こうか」
祐兎くんはそう言って笑顔を向けた。
不自然なくらい自然な笑顔。
私にはこの人がよく分からない。
私は心臓が飛び出そうなほど緊張してしまっているのに、祐兎くんはそうでもないみたい。
昨日、私告白したんだよ?
それで振られた。
昨日振った相手に向ける笑顔じゃないよ。




