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一歩、二歩、三歩。  作者: ともり。


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第十六話「予定表」

同じ三日でも、

長いと思う人と、

短いと思う人がいる。


## 第十六話「予定表」

---


コンビニを出る。


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車は夜道を走っていた。


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ラジオが小さく流れている。


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「そういえば」


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たかとが言った。


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「あと何日だっけ」


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「何が」


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「夏休み」


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しょうまはスマホを取り出す。


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カレンダーを開く。


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「あー」


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少し考える。


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「あと三日」


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「まだあるじゃん」


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たかとは言った。


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しょうまは首を横に振る。


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「もう三日しかない」


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「早いな」


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「だろ」


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二人とも少し笑った。


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でも、


笑ったあと少しだけ静かになる。


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三日。


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長いようで短い。


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短いようで長い。


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「明日は?」


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たかとが聞く。


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「予定ない」


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「相変わらずだな」


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「お互い様」


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「じゃあ昼飯行く?」


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「行く」


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即答だった。


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「お前、暇だろ」


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「失礼だな」


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「否定しないんだな」


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また笑う。


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予定を立てるほどでもない。


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でも、


会う約束はする。


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そんな距離感だった。


---


信号待ち。


---


しょうまは窓の外を見る。


---


沖縄の夜。


---


見慣れた景色。


---


あと三日で、


また見慣れない景色へ戻る。


---


そのことは、


まだ考えないことにした。


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