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元上場企業CEO、鑑定と経営で廃村から世界に反撃の宣戦布告する  作者: 50


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9/15

第9話「畑の整備開始」

 翌日。

 朝から畑の整備を開始した。


 昨日立てた改善計画に沿って、まずは土壌の入れ替えと区画整理だ。

 トマが黙々と鍬を振り、ユイが土を運び、私は鑑定で効率の良い場所を指示する。


「ここ、下層が固いので掘り返した方がいいですね」


「……分かった」


 トマは相変わらず無愛想だが、昨日より言葉が少しだけ柔らかい。

 ユイはというと、相変わらず元気で、土を運びながら鼻歌まで歌っている。


「五十嵐さん、そっち終わったら次ここねー!」


「はいはい……」


 畑仕事は想像以上に体力を使う。

 だが、鑑定を使えば作業の優先順位が分かるため、効率は悪くない。


 鑑定。


 畑:改善進行中(効果:微)

 土壌:通気性向上

 魔獣被害:減少傾向(罠の効果)


「……お、いい感じですね」


「当たり前だろ。俺とユイがやってるんだ」


 トマの言葉にユイが嬉しそうに笑う。


「トマさん、褒めた? 今、褒めたよね?」


「褒めてない」


「褒めたよね?」


「褒めてない」


 この二人、本当に仲がいいのか悪いのか分からない。


 そんなやり取りをしながら作業を続けていると、ふと森の方から風が吹いた。

 木々がざわめき、鳥が一斉に飛び立つ。


 嫌な予感がした。


 鑑定。


 森の状態:魔獣の移動パターンに変化

 行動:逃走傾向(強)

 原因:外的要因の可能性(高)


「……逃げてる?」


 魔獣が“逃げる”というのは、普通ではない。


 トマもユイも、心配そうに森の方をじっと見つめていた。


 私は、まだこの世界を理解できていなかった

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