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元上場企業CEO、鑑定と経営で廃村から世界に反撃の宣戦布告する  作者: 50


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第6話「作戦:第三者の介入」

 畑に詳しいトマは、職人のような硬さだった。

 とりつく島もない、というのはこういう人のことを言うのだろう。


 経験上、このまま話を続けても解消しないのは明確だ。


 解決策は三つ。


 ——共に汗を流し、少しずつ交流を深める。

 ——トラブルを共に解決して距離を縮める。

 ——第三者に介入してもらう。


 一つ目は……時間がかかる。

 できれば避けたいし、体力にも自信はない。


 二つ目は……身の危険がある。

 あの職人と仲良くなるための“トラブル”なんて、絶対にレベルが高い。嫌だ。


 となると、三つ目。

 ——一番コスパがいい。


 なんなら、さっきから後ろでチラチラ様子を見てくる人が適任な気がする。


さてと

「一度、村長のところへ行こう」


 ボアの解体が進む広場を経由して村長宅へ向かうと、

 床下に頭を突っ込んで何やらしている村長がいた。


 しばらく見ていると、床下から酒瓶を引っ張り出し、

 頬をすり寄せて酒瓶を抱えた。


 どうも、ボアを肴に晩酌の準備を進めているらしい。


 気配を感じたのか、村長は何事もなかったかのように椅子に座った。

 酒瓶は机の死角に隠されている。


「新たな困りごとが出ましたかね?」


「…はい、畑の管理をされているトマさんのことを教えてください」


「なるほど。それなら……後ろにいる子に聞くのが早い」


「子……?」


 振り返ると、そこには鍬を持った女性がニコニコ立っていた。


 ——すぐ釣れる魚ほど後で苦労する。

 ニコニコの笑顔を見ていたら村長のお酒を飲みたくなってきた

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