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元上場企業CEO、鑑定と経営で廃村から世界に反撃の宣戦布告する  作者: 50


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第14話 修復と反撃の準備(前半)

「カイ。いちおう領主の兵士だ」


 まだ籍は領主側にあるらしく、義理堅い性格がにじみ出ている。

 ただ、ボアとの戦闘後に領地へ戻らない=殉職扱いになる可能性が高いため、

 無理に戻る必要はないらしい。


「では、まずは被害の把握です」


 ボアに荒らされた畑、水路は一部破損していた。

 しかし、家屋は無事で、村人にも怪我人はいない。


(……最悪の事態は避けられた)


 私は鑑定スキルを起動し、村の状態を細かく確認する。


―――畑:損壊率5%

――水路:破損箇所2ヶ所

――家屋:損壊なし

――村人:軽度の疲労のみ


「……おい、今鑑定って言ったか?」


「なんで鑑定なんて使えるやつが、こんな村にいるんだ」


「使える方は、少ないのですか?」


「当たり前だろ。相手の戦況が丸わかりになる鑑定スキルなんて反則だぞ……

 どこの国も高待遇で迎えてくれるレア中のレアスキルだ」


 カイは呆れたように頭をかいたが、すぐに真顔に戻った。


「今後は声に出さずに念じろ。それでスキルは発動するはずだ」


(……念じるだけで使えるんですね!)


 試しに念じてみると、問題なく発動した。

(……うわぁ、声出してたの恥ずかしい、誰か教えてよ!!)


「俺が畑と水路を直す。任せとけ」


「お願いします。この分野はトマさんしかできません」


「そっちは任せた」


「では、私とカイさんとユイさんは、防衛に専念しましょう」


 ユイが元気よく手を挙げる。


「任せて! あの領主にぎゃふんと言わせてあげるから!」


 カイは肩をすくめた。


「……防衛って言ってもなぁ」


 私たちは村長宅へ向かう。

 気付けば、カイもどこか協力する気満々だった。



 村長宅に集まり、作戦会議を始めた。


「カイさん、領主はどれくらいの兵力で来ると思いますか?」


 カイは腕を組み、少し考えてから答える。


「魔獣との戦闘も見込んで、騎兵がメインだろう。

 武器は長槍。

 この村程度なら……二十五人ってところだ」


「二十五……」


 ユイが息をのむ。


「多くない?……」


「ですが、二十五人なら何とかなりますね」


 私は頷き、作戦を切り出す。


「では、三種類の罠を設置します」


「三種類? 二週間しかないぞ。間に合うのか?」


「間に合わせます」


 私が説明を始めると、カイは目を細めた。


「……悪くない。お前、どこでこのアイデアを手に入れた?」


「秘密です」


 ユイはウキウキしながら身を乗り出す。


「いいね! 罠って聞くだけでワクワクする!」


 村長は……すでに居眠りしていた。


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