第15話 修復と反撃の準備(後半)
翌朝、村の広場に村人に集まってもらう
朝って言っても10時ぐらいまで寝ようと思ってたのに、ユイが起こしにきた…
ただいまの時刻 6時
村人は広場で話が盛り上がっており、かなり前から集まっていたのが伺える、元気すぎる…
「では、男女で分かれてください」
女性陣は炊事や医療の準備だと思っていたらしく、
まさか罠作りに参加するとは思っていなかったようだ。
「えっ、私たちも罠作るの?」
「領主を懲らしめる罠を? 本当に?」
「あんた、話が分かるやつだねー! 楽しそうじゃない! いっぱい作ってくるよ!」
女性陣のテンションは異様に高かった。
どれだけ領主に恨みがあるのか、よく分かる。
◆
一つ目の罠は、転倒・落馬を狙う草結び罠。
領主の館から村へ続く唯一の道に、
地面に生えている草を結ぶだけの簡単な罠だ。
馬は足元がよく見えない。
まして草に紛れた草の罠など、人間でも気づかない。
スピードの出た馬が引っかかれば、落馬どころでは済まず、
最悪死に至る。
女性陣は村の近くで作るようお願いしたが、
「領主に対して」と聞いたからか、見えないほど遠くまで行き、
楽しそうに大量に仕掛けていた。
あんまり遠くに行くと、魔獣に襲われても助けられないよ!! 帰ってきてーー!
◆
二つ目の罠は、お堀だ。
村の入り口付近に穴を掘り、水路から水を引いて溜池にする。
通路を狭くし、数頭ずつしか入れないようにする狙いだ。
そして、水底にはバフウの実――
トゲのある硬い実を敷き詰める。
踏めば馬は暴れ、落馬は確定。
人が踏めば、革製の靴ではトケが貫通し暫くはまともに歩けなくなる。
そしてその瞬間、敵は絶好の的になる。
バフウの実は、カイと腕の立つ村人が森の手前から大量に採取してきた。
さすがベテラン
誰も怪我せず収集し切れたと思ったら
お堀に仕掛ける前に落とした物を村長が踏んだらしい。
村長、部屋にいよっか。
◆
そして三つ目の罠は――
道具が揃うか怪しいが、揃うのを賭けるしかない。
まだ調達に時間が掛かるため、揃うまでは後回しにする。
罠の設置や、畑の修復
そして主要な武器の制作など
瞬く間に、二週間は過ぎようとしていた。
村長も足裏には治ったらしい。




