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黎明を灯す光 ~神に至る道~  作者: Mr.Z


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060.二人の秘密

 アールヴヘイムでアンラ・マンユの群れを倒した後、部屋に戻ってシャワーを浴びていたらコマンダーから健康診断をするから来いと呼び出された。


 また、ミカエラは何かの準備があるらしく部屋にはいなかった。


「この歳で人間ドックを経験する事になるなんて」


 医務室でMRIみたいな機械で体の中を見られる事になるとは思ってもみなかった。それから血液検査と尿検査もされた。


『ふむ。極めて健康的な肉体だ』


 もう結果が出たのか、コマンダーが言う。


「そりゃどうも。っていうか逆に変化がないってありえるのか? オレもうオメガ人間なんだろ?」


『その可能性も考えられるが、君の体は見事なまでにオメガ因子に適合している。オメガの特性のみをその身に宿し、肉体は人間のまま。君は本当に人間か?』


「失礼なヤツだな。漆葉一族の血統書付きだぞ」


『ユグドラシルの加護を得て、オメガ因子にも適合できる。そんな存在が人間であるはずがない』


「失礼なヤツだな!」


『宇宙で拾ってきた宇宙猿か、それともオメガに造られたスパイと言われた方が納得できる』


「おま、コノヤロウ!」


 誰が戦闘狂の宇宙猿だ!? 親にだってふざけて「お前は河川敷で拾ったんだ」って言われた事はあるけどさ! ・・・よくよく考えたらかなりひどいジョークだな。


 とりあえず診断は無事に終わったみたいなので、部屋に戻る。


「ふぅ。疲れたからもう寝るか」


 自室に入ると、部屋の電気が薄暗くついている事に気が付く。普段のオレはこんな明るさ設定なんて使わない。一体どういう事かと考えていると、ベッドの上に誰かいるのに気が付いた。咄嗟に警戒するが、それはオレが一番会いたかった人物だった。


「おかえり、ケイジ」


「待っていたぞ」


 ミカエラとクーナさんの二人だ。確かに二人とは後で会う約束をしていたが、もう時間も遅かったから明日以降に会うものだと思っていた。


「えっと、ただいま」


 ただ、何故二人が一緒にいるのだろうかと疑問を抱いていると、二人の恰好が似たようなものだと気が付く。クーナさんが寝る時によく着ているスケスケのネグリジェだ。ミカエラが白でクーナさんが黒。・・・はっきり言ってエッチだ。


「どうして二人が・・・?」


 オレが死ぬ前に修羅場になっていたから仲が悪いと思っていたけど・・・。オレが死ぬ前って中々言える言葉じゃないな。持ちネタにしよ。


 心配するオレとは裏腹に、二人は笑顔を見せた。


「ケイジを待っていたに決まっているじゃない」


「そうだぞ。まあ、あいつに借りをつくるのは嫌だったが」


 あいつ? クーナさんが嫌がるって事は、多分コマンダーの事だ。そんなコマンダーに借りをつくる行為とは、と考えていると二人がオレの部屋に忍び込むまでの時間稼ぎ。つまりあの健康診断の事だろうと察する。


 そこまでして何故オレの部屋に二人で忍び込んだのだろうか? オレが今一わかっていない顔をしているのを見て、二人がお互いの手を握って言う。


「女の子同士の秘密よ」


「ああ。私とミカエラだけの秘密だ」


 ・・・謎は深まるばかり。この1ヵ月で何があったのか分からないが、とりあえず二人が仲良しになっていて良かった。前はキャットファイトが始まってミカエラ殺されるんじゃないかとヒヤヒヤしたからな。


 安堵していると、二人に手を引かれてベッドに倒れ込んでしまった。彼女達に挟まれる形で。状況が分からず、あたふたしてしまうが、一つだけ言える事がある。それは、良い匂いがするという事。


「えっと・・・ごめん、状況が良く分からないんだけど」


 寝そべっているオレの体の上に、彼女達が四つん這いになりながら乗る。彼女達の頬は火照っており、赤く紅潮しているのが分かる。


 そのまま無言で、ミカエラがキスをしてきた。彼女の柔らかくプリッとした唇の感触がする。それは出撃前にしたものよりも鮮明に感じた。およそ10秒程そうしていただろうか。彼女はゆっくりと離れる。お互いの唇に伝う唾液が、なんというか・・・エッチだった。


「んっ。さっきまた後でしてあげるって約束してたでしょ?」


「確かにしたけどさ・・・」


 クーナさんもいるというのに・・・そもそも誰かに見られながらするというのは恥ずかしさが込み上げてくる。一体どんな表情をしているのだろうかと彼女に視線を向けると、目の前に彼女の顔が迫っていた。


 そのまま彼女ともキスしてしまう。ミカエラとは違い、唇を重ねては離し、角度を変えてはまた重ねると言ったキスを何度も繰り返す。これはこれでエッチだ。


 何度かそれを繰り返していると、ミカエラがクーナさんの肩を掴んでオレから引き剥がした。


「ちょっとやり過ぎよクーナ。私だってまだ2回しかしていないんだから」


「んーっ。まだし足りないぞ」


「もう、時間はたくさんあるんだから。それに、そんなにがっついたらケイジがもたないわよ」


「うむ、そうだな」


 頭が全く追いつけていないオレを置いて、二人が盛り上がっている。その二人が、オレが着ているジャージを脱がせ始めたところで、我に返る。


「ちょっと待って! そろそろ説明して欲しいんだけど! どうして二人が一緒にいる訳?」


 慌てて二人を制止する。確かにミカエラとクーナさんの美女二人とこんな事出来るなんて夢にも思わなかったけど、これは状況に流されて済ませていい話じゃない。大切だからこそ、ちゃんと話言わないと。


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