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黎明を灯す光 ~神に至るまでの軌跡~  作者: Mr.Z


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239.平穏な日々

 各国のお偉方に常に警戒してくれと注意喚起した中、半年もオメガの襲撃が来ないのは正直予想外だった。油断させる為の作戦という事も考えられるので、引き続き警戒態勢を維持してもらっているが、いつまでこの緊張の糸を切らさずにいられるのかは分からない。


 3体目のクイーンは全戦力で襲う準備をしているのかもしれない。地球全域を同時に襲撃する計画。もしそうだとしたら軍を総動員してもカバーしきれない部分が出てくるだろう。


 クイーンの相手をオレがすると考えたら、非常に厳しい戦いを強いられる可能性が高い。まあ、今となってはクイーンもサタンも倒すのに1分も掛からないから大丈夫だろう。・・・多分。


 そうなると主要な国を軍で防衛しつつ、オレが地球を飛び回って殲滅するのが一番か・・・。


 オメガが襲ってこないのは、地球、アールヴ、惑星マザー以外の星や世界を侵略しているからと楽観したいところだが、そうも言っていられない。そもそもそんなところが存在しているのかも分からない。


 虱潰しに違う位相の宇宙を探しても無限に等しい中から探すとなるとさすがのオレでもお手上げだ。運任せで良い結果になった試しがないし。この世界で一番死に掛けたのは誰かと問われれば、間違いなくオレだろう。死神に嫌われているという点では運が良いのかもしれない。なんちゃって。


「けどなんらかのアクションがないと暇だな・・・」


 後手に回っている現状、何もされないという状況が最も辛い。これなら四六時中襲われる方がまだ楽だ。・・・いや、それはないか。


 この偽りの平穏をどう過ごすかによって、人類がどれだけ生き残れるか決まるだろう。オレが全員を救う為に奔走すべきだと言われるかもしれないが、正直面倒だ。そこまで正義感のある人間じゃないし。


「本当に暇でありますぅ・・・」


 ソファーでアンジェを後ろから抱き、仰向けに寝転がっているオレ。オレの上で寝転がっているアンジェが天井を見つめながらぼやく。


「暇なら鍛錬する」


 膝枕してくれているメアリーが鍛錬の催促をしてくるが、それはちょっと違う。そういう気分ではない。というか今日は既に訓練に付き合ったというのに。オレ自身が訓練をしたところで効果は薄いから、ほぼ毎日彼女に付き合っているというのに、足りない様だ。


「また明日なぁ」


「欲求不満・・・」


「そっちは夜なぁ」


「私も可愛がってほしいであります」


「・・・なら今日はいっぱい可愛がってあげるからなぁ」


「ひぃ!? ほ、ほどほどでいいであります」


 折角要望に応えようと思ったのに・・・。拒絶するなんてヒドいであります。


 アンジェの柔らかいもちもちほっぺをこねくり回して仕返しする。


「やぁめるぅでありまぁすぅ~」


 抵抗の言葉を口に出すものの、体は無抵抗。されるがままのアンジェのもちもちほっぺを満足するまで堪能しまくった。やっぱりこういう日々が一番幸せだ。


 なんてイチャイチャしていると、シロのシャンプーが終わったクララが部屋に来た。


「アンとメアずるい」


「ふふん。特等席であります!」


「私はご主人様の一番の枕。この座は誰にも譲りません」


 違うからね? 確かに膝枕はいいけど、別にメアリーは枕なんかじゃないからね? あと二人共大人気なさすぎ。


 それとメアリーがオレの事をご主人様呼びする様になったのは半年前の呼び方を変えてと言ってから。名前を呼ぶのはまだ恥ずかしいみたい。出会ってからかなりの月日を共にしたはずなんだけどな・・・。まだまだ初々しくて可愛い。


「兄が一番好きなのはベラのおっぱい枕」


 それは・・・違くないかも。あの柔らかさと大きさが悪魔的なんだよ。あれに勝る気持ち良いものはない。最近イザベラも味を占めてきたのか、何かと押し付けてくるんだよな・・・嫌いじゃないけど。


「くっ。なら私は二番の――」


「兄が二番目に好きなのはクーのおっぱい枕」


 いや、それは・・・違くないか。クーナの包容力はダントツだから仕方がない。・・・ってなんでクララに全部バレてるんだ?


「ぐはっ」


 メアリーは勝手にノックアウトされてるし。


「ならケイちゃんが三番目に好きなのは何でありますか?」


「アンの太もも」


「なっ!?」


 ・・・確かに嫌いじゃない。むしろ好きだけどさ。ここまで理解されているのは怖くもあるけど、愛の成せる技だと考えれば愛おしくもある。


「ほ、本当でありますか? ケイちゃん・・・」


「アンジェの太ももはやわっこいからなぁ・・・正直嫌いじゃないぜ。むしろ大好きだ」


「へ、変態でありますぅ・・・」


「失敬な」


 男だったら誰だって好きだろう。何を言っているのか、この小娘は。・・・オレより年上だけど。


 なんてバカな事を言えるこの幸せな時間がいつまでも続けばいいのに。


 ――いや、オレが続けさせるんだ。


 その為にも早く最後のクイーンが姿を現すのを願うしかない。それに家族にもみんなを紹介したいし。


「ねぇアンジェ。オレの顔太ももで挟んでくれない?」


「ま、マニアック過ぎるでありますッ!?」


 どうやらダメみたい。


「クララがしてあげる」


「クララさんや。パンツまで脱ごうとしないでね」


 一体オレに何をさせるつもりなんだか・・・。別にいいけどさ。


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