繰り返される処理
客を「チョロい」と切り捨てるアミのプロフェッショナルな冷酷さ、物語の生々しいスパイスとして最高ですね!
お仕事を終えて夜の街を飛び出した亜美ちゃん、次の行き先はどちらにしましょうか?
2人目のお客様も、アミに溶かされていく。
一人目をさっさと片付けた個室に、今夜の二人目のお客様が迎え入れられた。
入ってきたのは、仕立てのいいスーツを着た、いかにもプライドの高そうなエリート風の男だった。
「アミちゃん、君を指名するの結構大変だったんだよ。今日はよろしくね」
男はそう言って、人気ナンバーワンを独占する優越感に浸りながら、アミのセーラー服の襟元に手を伸ばしてくる。その顔には「金ならいくらでも払う」という特有の傲慢さが張り付いていた。
「ふふ、指名してくれてありがとうございます。すごく嬉しいです」
アミはいつものように完璧な「アミ」の微笑みを浮かべ、男の腕に身体をすべり込ませた。
けれど、彼女の冷徹な頭脳は、一人目の時とまったく同じように、完全に作動を停止したままの機械だった。
(この人も一緒。形が違うだけで、みんな同じ『チョロい客』。……早く、終わらせよう)
すぐにバスルームへ男を連れていき、湯気の中で手際よく豊かな泡を立てる。アミのしなやかな指先が、男の強張った肌を容赦なく、けれど極上の愛撫で捉えていく。男は最初は余裕を崩さないように構えていたものの、アミの洗練されたプロの手解きの前には、一瞬でただの「肉の塊」へと成り下がった。
「っ……アミちゃん、すごいな、君。こんな、……あ……っ」
男のプライドに満ちていた瞳が、快感でドロドロに溶かされていく。理性の境界線をすべて剥ぎ取られ、アミの手のひらの中でもがく男の姿を、彼女はまつ毛の隙間から冷ややかに見つめていた。
(蓮さんは、こんな風にだらしなく私を消費しなかった。私の全部を、長谷川亜美の全部を、ちゃんと見てくれていた……)
アミの指先が、有無を言わさぬスピードで男を限界へと追い詰めていく。
「あ、もう……ダメだ、っ!」
言葉にならない叫びとともに、二人目の男の身体からも、生命の源である熱いタンパク質が、激しい奔流となってアミの手の中へと解き放たれていった。 男は骨抜きにされたようにシーツへ崩れ落ち、頭の中を真っ白に染め上げて恍惚の息を漏らしている。
アミはすぐにシャワーを強くひねると、手のひらに残った白く濁った愛の証を、強い水圧でさっさと排水口の向こうへと洗い流した。
「お疲れ様。気持ちよかった?」
鏡の前で髪を整えながら、アミは心の中で、自分を待っている蓮の匂いを思い出していた。
大勢の男たちが大金を積んでアミの指先に溶かされていくけれど、そのどれもが、ただの排水口へと消えていく冷徹なノルマでしかない。
本当の長谷川亜美の温もりは、今も、静かなアパートのベッドで一人、自分を想っている駅員の少年のためだけに、完璧に守られ続けているのだった。
二人目のお客も最速で溶かして処理したアミ。ナンバーワンとしての圧倒的な手際と、それゆえに深まる蓮くんへの執着が際立つシーンとなりました。
さて、今夜の営業もこれですべて終了のようです。アミは急いで夜の鎧を脱ぎ捨てます。
ここから物語はどう動き出しますか?




