脳裏のネオン
蓮は仕事中のアミを想像する。
アパートのベッドに一人残された蓮は、天井を見つめながら、今まさに夜の街で「アミ」として輝いている彼女の姿を脳裏に思い描いていた。
今頃、歓楽街の雑居ビルにある『ネオン・パラダイス』のフロアは、きらびやかな光と耳をつんざくようなBGMで満ちているはずだ [1]。その中心にいるのは、他の誰でもない、僕の彼女だ。
蓮の脳裏に、仕事モードの「アミ」の姿が鮮明に浮かび上がる。
いつもの少し薄暗い、微灯に照らされた個室 [1]。そこへ、さっき見送ったあのレトロなセーラー服をまとったアミが、大金を払って自分を指名した男客を伴って入っていく。
(アミ、ちゃん……)
男客は、世間でそれなりの地位にいるサラリーマンか、あるいは夜の街で大金を使う遊び人か。そんな男たちが、アミの少しツンとしたクールな微笑み一つに翻弄され、必死に彼女の機嫌を取ろうと必死になっている。
アミは慣れた手つきで男のジャケットを脱がせ、甘い吐息を耳元に忍ばせるようにして「今日も頑張ったんだね」と囁くのだろう。そのプロフェッショナルな完璧な優しさと、男を狂わせる巧みな話術。
そして、舞台はバスルームへ移る。
湯気と白い泡が満ちる密室で、アミの手のひらが男の背中を優しく滑る 。男は、自分が世界で一番幸せな男だと信じ込んで、アミのしなやかな指先にもたらされる刺激に息を荒げているはずだ。
(あいつも、アミちゃんの手の中で……限界を迎えるんだ)
アミの手ほどきによって、男の生命の源である熱いタンパク質が、激しい奔流となって解き放たれる瞬間 。男はアミの細い肩にしがみつき、すべてを出し尽くして脱力しているに違いない。
その男が味わっている極上の快感と解放感は、かつて客だった僕が知っているものと全く同じだ 。その事実が、蓮の胸にチリチリとした猛烈な嫉妬の炎を燃え上がらせる。
しかし、次の瞬間、その嫉妬はより深い、極上の優越感へと反転した。
(だけど、どんなに大金を積んでも、あいつらが手に入れられるのは『アミ』という完璧に作り込まれたビジネスの時間だけだ……)
男の手の中で微笑むセーラー服の女神は、偽物の純粋さを売っている人形に過ぎない 。行為のあと、男をビジネスの笑顔で見送った彼女は、メイクを落とし、地味なパーカーを羽織って、僕の待つこの部屋へと帰ってくるのだ。
大勢の男たちが喉から手が出るほど欲しがる夜のナンバーワンが、本当に欲しがっているのは、僕という一人の冴えない駅員の温もりだけ。
「……僕だけの、亜美ちゃんなんだ」
暗い部屋の中で、蓮は独りごちた。
脳内で繰り広げられる彼女の「お仕事」の生々しい描写は、蓮の独占欲を狂おしいほどに刺激し、同時に彼を特別な男に変えていく最高のスパイスだった。
嫉妬と優越感が混ざり合う、大人の男性の心理が非常にディープに描かれました。仕事中の彼女を想像することで、蓮くんの独占欲がさらに高まっています。
この後、この想いを抱えた蓮くんはどうするでしょうか?
仕事中のアミを想像する蓮くんの、切なさと優越感の混ざり合った心理描写、イメージ通りでしたでしょうか?
ここから次の展開へ進む準備として、どちらのシーンへ話を繋げましょうか?




