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4/5

中層階のボスと、相棒が見る夢

3人は街に戻りまた翌日には中層階ダンジョンに挑む。

レオンがダンジョンの入り口でクリスタルを掲げる。

3人は青白い光に包まれると中層階に転移した。

恒一

 「おお。本当に中層階に行けた!」

恒一は周りを見渡す。

上階層と同じく岩の洞窟でヒカリゴケが光っている。

ブーン、ブーンと羽音が聞こえる。

大きな昆虫型のモンスターが何匹も飛んでいる。

リオ

 「出現する敵が違ってますね。」

レオン

 「敵の種類や弱点にも気を付けて戦闘するぞ」

3人は敵を倒しながら奥

に進む。

恒一

 「フレイムランス」

リオ

 「ルミナスガード」

レオン

 「双月、一閃・白牙」

ドサ、ドサ敵が倒れて消えていく。

レオン

 「よし。周辺のモンスターは倒したな。

  ここらへんで一度休憩しよう。」

恒一

 「助かった。喉がからからで詠唱しづらかったんだ」

3人は岩に腰かけながら軽食と飲みものでのどを潤す。

リオが壁を見ながら

 「赤いクリスタルが壁から突き出してる!」

レオンが近づいて確認する。

 「どうやらこの中層は上層より広いみたいだな

  この赤いクリスタルは中間セーブクリスタルだ。」

挿絵(By みてみん)

恒一

 「中間セーブクリスタル?

  普通のセーブクリスタルと何が違うんだ?」

レオンはセーブクリスタルを取り出すと赤いクリスタルに触れる。

ポローン、ポローンと共鳴する

 「これでよし。

  中間セーブクリスタルは、今やったようにセーブクリスタルと共鳴させると

  その個所が記憶されてダンジョンの入り口から記憶した箇所に行けるようになる

  これでだいぶ攻略が楽になるはずだ」

3人は休憩が終わるとさらに先に進み

2個目の赤いクリスタルで今日のダンジョン攻略をやめ街に帰還した。

そんな日々が1週間くらい続く。

恒一

 「中層階長すぎないか?もう一週間くらい進んでるけど

  まだ奥に辿り着かないぞ」

リオ

 「そうですね。もう赤いクリスタルも20か所超えましたものね。

  でもそのおかげじゃあないですけど

  恒一さんも僕も使える魔法がすごく増えたじゃないですか!」

恒一

 「まあな。俺やっと火魔法以外の風と闇魔法が使えるようになったのは

  良かったんだけどな。火属性も3種類目のインフェルノがつかえるから

  だいぶ戦闘も楽になってきたけどな」

レオン

 「二人ともレベルも40になったし、

  これなら中階層のボスが来ても戦えるだろう」

恒一

 「よし。やっとレオンの足を引っ張らなくなるな。」

レオンがふと笑う。

 「二人は十分やってるさ」

そうして3人はさらに奥に進む。

レオン

 「赤いクリスタルがあるな。今日はここまでにしよう」

リオ

 「え?いつもより早くないですか?」

レオン

 「恐らく、もうすぐこの層のボスがいる

  一旦街に戻って万全にしてから挑む」

恒一

 「そうだな。リオのおかげで傷は治ってるけど

  擦り傷なんかはいたるところについてるし

  装備も新しいのにしたいから一旦街に帰ろう」

3人は街に帰還した。

宿屋に行くと顔なじみになった宿屋の主人に声を掛けられる

 「3人ともおかえりなさい。

  ちょうどいいところに帰ってきたね。

  大浴場の改装が終わったから湯船にゆっくりつかれるよ」

恒一

 「やった。最近シャワーだけだったから湯船で疲れが取れる!」

3人は早速、風呂に入ることにした

大浴場は大きな浴槽に乳白色のお湯がゆれている。

恒一はあたまにタオルを載せながら

 「ふー。極楽極楽。

  これ温泉なのかな、なんか肌がすべすべになるきがする。

  傷口にはしみるけど。。。」

リオが近づいてきて

 「うわー。気持ちいいですね。

  あそこの看板に切り傷、やけど、冷え性などに効くって書いてありましたよ。」

恒一

 「やっぱり、温泉なんだな。」

そこにレオンがやってくる

 「リオ、あっちには露天風呂がありみたいだぞ。」

リオ

 「露天風呂?」

恒一

 「外の景色をみながら外で入る風呂のことだよ」

リオは目を輝かせながら

 「いいですね。僕行ってみます」

リオはいそいそと露天風呂に向かう。

レオンは恒一の横に座ると大きく手足を伸ばす。

レオン

 「ああ。本当気持ちがいいな

  久しぶりにゆっくりできるな。」

ゆっくりと時間が過ぎていく

恒一

 「今日はぐっすり眠れて良い夢が見れそうだ」

レオン

 「夢か。。。」

恒一

 「レオン。どうかしたのか?」

レオン

 「いや。夢で久しぶりにあの夢を見るかもなと思ってな。」

恒一

 「あの夢?」

レオンはゆっくり瞬きをしながら

 「俺には小さい時から繰り返し見る夢があるんだよ。

  物心つく前にはもう見ていた夢で誰かと大切な約束をするんだ。

  朝、起きるとその夢を見たことは覚えてるのに誰と何の約束をしたのかは覚えてないんだよ」

恒一

 「そうなんだ。不思議な夢だね。」

ザバーン、レオンが立ちあがる

 「俺は剣の手入れをしたいから先に上がる」

恒一

 「わかった」

恒一はレオンの後ろ姿を見ながら

 『レオンの叶えたい願いってなんなんだろう』

恒一はしばらく湯に浸かったあとまだ露天風呂にいた

リオに声かけて一緒に出る。

恒一

 「ぷふぁー。風呂上がりの牛乳はほんと美味しいなあ」

リオも同じく牛乳を飲みながら

 「美味しいですね。こんなに牛乳が美味しいと思ったのは初めてかもです!」

挿絵(By みてみん)

恒一

 『しかし、温泉や牛乳ってなんだか日本的すぎないか?

  どうなってるんだろうなこの世界の仕組み』

恒一とリオが部屋に帰ると

レオンが剣の手入れをしていた。

レオン

 「二人ともやっと戻ったか明日に備えて今日は早めに休むぞ。」

恒一たちは早々に眠りにつく

 「〇〇、ああ約束だ。かならず・・・」

恒一は声で夜中に目を覚ます。

恒一

 『レオン?』

恒一は隣のベッドで寝ているレオンを見る。

 『レオンの言っていた夢を見ているのだろうか?

  もうダンジョン攻略も中層のボス戦が近いけど

  レオンやリオの叶えたい願いってなんなんだろう。

  聞いてもいいのかな。。。』

恒一は布団をかぶって寝ることにした。

 『今は明日のダンジョン攻略のことだけ考えよう』


ーーダンジョン 中層階

恒一はさらに奥に進み、

開けた場所が見えてくる。

恒一

 『あー。たぶんこれいるだろ。ボス』

レオンもそう思ったらしく

 『二人とも回復をしておけ、この先に恐らく中層階のボスがいる」

3人は準備をして一気に開けた場所に飛び出す。

ドス、ドス、ドス

10メートル以上ある巨大な鎧が歩いてくる。

恒一

 「デカすぎだろ。こんなのどうやって倒すんだよ。」

レオン

 「戦う前から弱音を吐くな。

  俺がまず攻撃する。リオ、補助魔法を頼む」

リオ

 「はい。ステラ・ブレス(身体能力強化)」

レオンは走り出すとジャンプをして切りつける。

ガシャン、ガシャン

レオン

 「一閃・白牙、一閃・白牙、双月」

コンボを決める。

その間に恒一が魔法攻撃

 「フレイム、フレイム、フレイムランス、インフェルノ」

ゴー、ゴー

鎧から炎が上がる。

恒一

 「やったか?」

恒一が踏み込み切りかかろうとしたときだった

鎧が波動を放つ

3人は吹き飛ぶ。

ドサ、

恒一

 「痛てて」

レオンは体勢を立て直すとすぐに鎧に打ち込む。

恒一は近くに飛ばされたリオに駆け寄ると抱き起こす。

 「リオ。大丈夫か」

リオ

 「はい、大丈夫です。それよりレオンさんの援護をしなくちゃ!」

恒一

 『どうする、炎系の上級のインフェルノでのだめだった

  もっと火力を上げられれば。。。』

恒一

 「今使える魔法を打ち込んでみるか」

恒一は魔導書を開き詠唱を開始

 「フレイムランス、インフェルノ、ウィンドカッター」

炎と風の魔法が途中で混ざり、炎がうなりをあげて

鎧モンスターに当たる。

鎧モンスターはよろめき膝を折る。

恒一

 「お!風に炎の威力が増した!」

レオン

 「恒一、今のをもう一度だ。

  魔法で体勢が崩れたら

  俺が一気に畳みかける。」

恒一

 「わかった」

リオ

 「サポートします。ルミナスガード」

レオンの周囲に光の膜が張られる。

恒一

 「インフェルノ、ウィンドカッター、インフェルノ、エアリアルランス」

何本もの炎をまとった風の槍に一斉に

鎧に突き刺さる。

再び鎧が膝をつく。

レオンが踏み込む

 「一閃・白牙、一閃・白牙、双月、双月、

  これでどうだ。裂帛」

すさまじい複数の斬撃が放たれる。

ウォー!

ズドン、ガシャン

鎧が崩れ落ちる。

静寂が訪れる。

レオン

 「やったか?」

レオンが鎧に近づく。

鎧が徐々に崩れて中から紫のクリスタルが現れる。

レオンはそれを拾うと

恒一たちの元に戻ってくる。

リオ

 「やりましたね!それにしても恒一さん。

  複合魔法、凄いですね。」

恒一

 「いや無我夢中で適当に放ったら

  火と風の相性が良かったみたいで

  威力が上がったんだよ」

レオン

 「まあ、そんなことだとは思ったがな。

  でも助かった、ありがとな」

恒一が照れる。

 「へへ」

リオ

 「これで中層階も終わりですね。遂に次は最下層ですね

  このまま進みますか?」

レオン

 「いや、いったん街に戻ってギルドマスターに

  最下層への攻略の許可をもらう」

恒一

 「許可が必要なのか?」

レオン

 「ああ、最下層は今まで以上に危険だ。

  帰ってこなかった冒険者も多いって話だ。」

恒一とリオは顔を引きつらせる。

恒一がぶんぶん首を振る

 「だ、大丈夫、今の俺たちなら攻略できるさ!」

リオ

 「そうです!大丈夫です。

  ここまで来たんですから最後までやりきります。」

レオンは苦笑いをしながら

 「頼りにしてるぞ。二人とも」

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